大阪千日前“味園ユニバース”がメタヴァース化、「UNIVERSE 1956 -」プロジェクト始動

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65年の歴史を誇り、大阪の大衆文化と共振し、時代を映す鏡として存在してきた「味園ユニバースビル」 が、文化的体験の新たな場としてメタバース化する。

◆「UNIVERSE 1956 -」 関連画像


00年台初頭にこのビルに辿り着き、先人たちのDIY精神を受け継いだCOSMIC LABが、味園ユニバースの全面協力を得て、当ビルを新たな宇宙へと拡張させるプロジェクトとして始動する。


味園ユニバースビルは、第二次世界大戦での敗戦を経て社会が復興に向け急速に変化していく1956年、キャバレー、ダンスホール、宴会場等を併設した一大歓楽施設として、大阪・千日前に誕生したビル。ネオンサインの外観は千日前の歓楽街を象徴し、空中ステージ5基を擁した巨大キャバレー「ユニバース」は、連日の大繁盛を収めていた。65年を越える歴史の中で、外観や内観も然り、様々な業種・業態への変遷を経て、00年代以降は新たなライブスペースとして再注目され、現在は個性的なバーが入居する「サブカルチャーの聖地」としても知られる。未だ当時の時代性を残しつつ独自文化を発信し続けている伝説のビルなのだ。


共同プロジェクトメンバーのCOSMICLABは、<バーニングマン>をはじめとする国内外のDIY・カウンターカルチャーの流れに身を投じた後、味園ユニバースが放つ強烈な磁場に心惹かれ、2001年にこのビルへ辿り着いた。大阪・ミナミ・千日前・ユニバース。ローカルの極地から宇宙へ。千日前とユニバースの間にある特異点(・)はここにいる我々自身を顕していて、自身のインナースペース(心の中、夢の中)こそが宇宙への入口なのだと、このビルは語りかけていた。このビルの先人たちの「目にしたい現実は自分たちで創り出してみる」というDIY精神を受け継いだ今、少し先の未来を投影する想像空間として、味園ユニバースを新たな宇宙・メタバースへと拡張させる。

また「UNIVERSE 1956 -」オープンを記念し、これまでに5000プログラム以上の多様な番組制作を手がけてきた宇川直宏率いるインターネットストリーミング局「DOMMUNE」との特別プログラムが12月21日(火)より生配信。オルタナティヴ・サイドからメタヴァースを考察し続けてきた渋谷 PARCO9F「SUPER DOMMUNE」と、大阪「COSMIC LAB」から中継したライブショーケースが融合する。

さらに新進気鋭のフォトグラファーが現代の味園ユニバースビルを新鮮な視点で切り取る写真展『The Universe in a New Perspective』を開催。「Virtual Universe」内でオンラインで公開されるほか、味園ビル2Fの「individual 夜香」でのリアル展示も同時開催。全作品を収録した完全数量限定の写真集も発売予定となっている。

「UNIVERSE 1956 -」

2021年12月6日(月)12:00〜グランドオープン

■CONTENTS
Dive into the Universe
65年の歴史を往来する、リアリスティックで没入感のあるヴァーチャル空間を構築。自由自在に回遊できる3D空間には、本邦初公開となる当時の建築スケッチ、写真、音源などの秘蔵資料をギミックたっぷりに楽しめるオンラインギャラリーや、現在の味園ユニバースをツアーできるMatterportギャラリーを展開。

Live from the Universe
音楽ベニューとしての文化的背景もアップデートすべく、最盛期のキャバレー・ユニバースをフルCGで再現し、DJやミュージシャンを迎えたライブをバーチャル空間からオンライン配信。配信日は、公式SNSより随時発表します。リエディットの名手で大阪が生んだ奇才・ALTZや5年連続DMC世界チャンピオンという偉業を成し遂げたex.KIREEKのDJ YASAが、ビル内倉庫で大量に発掘されたオープンリールテープ音源も使用したエクスクルーシブなDJセットを披露。

◆「UNIVERSE 1956 -」 オフィシャルサイト
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