トム・モレロ、ボン・スコットの墓参りを機にブルース・スプリングスティーンと「Highway To Hell」を演奏

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トム・モレロは2014年、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドのオーストラリア・ツアーに参加したとき、AC/DCのフロントマンだったボン・スコットのお墓を訪ねてみようと思い立ったそうだ。そして、それがきっかけで、スプリングスティーンの公演でAC/DCの「Highway To Hell」をプレイすることになったという。

◆トム・モレロ画像

モレロは、10月にリリースした新ソロ・アルバム『The Atlas Underground Fire』にもスプリングスティーンに加えエディ・ヴェダーをフィーチャーした「Highway To Hell」を収録。『Guitar World』のインタビューで、その裏話について問われるとこんな逸話を明かした。

「2014年、僕がEストリート・バンドでプレイしてたとき、オーストラリアのパース、ボン・スコットの故郷へ行ったんだ。それで、彼のお墓参りがしたいと思った。夜11時半ごろだ、墓地の中をウロウロしたんだけど、彼のお墓を見つけることができなかった。1時間くらい、そこにいたよ。そしたら、向こうの方からオートバイが来た。いかめしい男性が第二次世界大戦中のドイツ兵みたいなヘルメットをかぶり、“俺は興味ねえ。だが、あるとしたら、それはお前にだ”とか描かれたTシャツを着てた。“彼ならボン・スコットの墓の場所を知ってるはずだ!”って思ったよ」

「その通りだった。彼に教えてもらって、お参りしたんだ。それで、ホテルに戻った。そしたら、バーでブルースに会った。僕は、“Eストリート・バンドとAC/DCに何か繋がりはないのかな。オーストラリアにいるんだし”って訊いてみたんだ。ブルースは“考えたことなかった。でも、いまから考えよう”って言ってくれて、それから数日、僕ら、サウンドチェックで“Highway To Hell”をリハーサルし始めたんだ」

「メルボルンの大きなサッカー・スタジアムでそれをプレイするときだ。エディはそのとき(オーストラリアで)ソロ・ツアー中で、公演を観に来てた。そこで、僕は、ブルースの楽屋へ行き、“エディ・ヴェダーと“Highway To Hell”でスタートするのはどう?“って提案したら、“いいアイディアだ!”って言ってくれた。オーディエンスはこれまで見たことないってくらい、大喜びだったよ」

『The Atlas Underground Fire』を制作中、それを再現してみたいと思ったそうだ。

Setlist.fmによると、スプリングスティーンはこの年2月8日にパースで開いた公演で初めて「Highway To Hell」をパフォーマンスし、オーストラリアで計4回、および2ヶ月後に米アトランタとフロリダで開いた公演でもプレイしたそうだ。



Ako Suzuki
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