【連載】Vol.122「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

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【チャーリー・ワッツの想い出……第三回】


▲from Mike’s Library

Vol.120&121でチャーリー・ワッツの想い出を休載したところ多くの方々から“もうこのコーナーは終了ですか!?もっと続けてください!!”というメールやLINEを頂いた。ミック・ジャガーの(懐かしの)日本語ステージ・トークじゃないけど“まだまだツヅ~クヨ~”。チャーリーの想い出は沢山ある。当初は10回くらいにしようかと思ったが、いろいろと昔の手帳などを引っ張り出してみたところどうもそれでは足りそうもない。丁度思い出したけどWOWOWの特別番組で通訳なしでインタビューしたのは30年前のこと(汗)。ともあれ一周忌に向けて“彼の&彼との良き思い出”を時代順にゆっくりと綴ってみたいと思う。このところも音楽雑誌や新聞などでもチャーリーは追悼され続けている。「rokin’on」10月号にストーンズ・ファンお馴染み高見展くんが“追悼 チャーリー・ワッツ(1941-2021)。確かなテクニックと懐の深い音楽性 ―― ザ・ローリング・ストーンズを支え、リードし続けた名手に捧ぐ。”を寄稿している。続く11月号には98年のチャーリー・インタビューが8頁掲載されている(僕も何度か彼には質問している。このコーナーに再登場させるので気を長くして待っててください)。朝日新聞10月30日夕刊“惜別”にもチャーリーは記された。
そして、このBARKS10月30日アップの<キース・リチャーズ「毎晩、チャーリーが微笑みながら見下しているのを感じる」もしっかりチェックだ。僕もキースからチャーリーの素晴らしさを聞いたことがある、その言葉もいずれこのコラムに載せたいと思っている…。
https://www.barks.jp/news/?id=1000210224

僕のこの連載は今回が3回目、でもまだ1960年代中期…。前回に続いて「THE ROLLING STONES BOOK」から素敵なチャーリー・ショットをご紹介していこう。何せ55年くらい前のことで写真ひとつ集めるにも大変な時代だった。ストーンズ・ファン・クラブではこのRSBを数冊レギュラー・オーダーしエアメール(とんでもなく高い郵送料だった)で届けて貰っていた。当時は当然だがスキャナーなんて無い時代、写真やカットを切り抜いて印刷屋さんに渡しRSFC会報を作っていたんだ。そのヴァージン・ヴァージョンがワン・セット僕の手元に残っていたのは嬉しい。さてイントロ・トークはこのくらいにして本題に入ろう。No.21からだったネ、キース・リチャーズ表紙のこの号からはまずそのキースとTV番組リハ中に談笑するチャーリー&キースから。



チャーリーはシャイであんまり笑わない&お喋りしないというイメージがあるようだけど、60年代は結構ニコニコ・ショットが残っている。インタビューでもしゃべるんだね。僕がチャーリーといろんな話しをするようになったのは90年代に入ってからだけど、ジャズ・トークになると止まらなくなったのをよく憶えている。

続いてのNo.21からの笑顔のチャーリー、65年のフロリダでのショット。


▲下段の左端はミック・ジャガー。ポロ・シャツ姿の後ろ向きの男性は6人目のストーンズ、故イアン・スチュワート。

No.22にもミックやキース達とフォトグラファーに目線を合わせニコニコしているチャーリー・ショットをはじめ彼の笑顔が数点掲載されている。




▲ミックと談笑のチャーリー。中央は当時のRSマネージャーのアンドリュー・ルーグ・オールダム。



チャーリー笑顔が続く。No.23はまずキースと内緒話。そして2頁特集“”The Faces of Charlie”、そしてメンバー4人の笑い顔+キースにジャケットを直して貰っているミスター・ドレッシー。







No.24の表紙はチャーリー&ビル・ワイマン。そして“A CLIP OFF THE OLD BLOCK!”3頁、キースが床屋さんでガンバしているのだ。







そしてNo.27、66年の8月号には“ちょっぴり太った”チャーリーの笑顔に注目なのだ。そしてNo.28のバック・カバーはグラサン・チャーリー。No.29のライヴで演奏をしっかり楽しむチャーリーがとっても印象的。その号にはレコーディング中のビルと手拍子シーンが掲載された。








▲下段はディープ・ディスカッション中のミック、キース&アンドリュー。

「THE ROLLING STONES BOOK」は残念ながら66年11月号、No.30で休刊となった。その最終号では“チャーリー髭さん”数ショット登場した。


▲P2には“最後の挨拶 Long Live The Rolling Stones”。




▲ラスト・ページ“Ode to a hiflying Bird”AD欄にもお髭のチャーリー!


▲1964年発行の「Ode to a hiflying Bird」フロント&バック・カバー from Mike’s Library


▲「Ode to a hiflying Bird」最初のページ from Mike’s Library

ところで64年に英国で発売された“a pixerama foldbook of THE ROLLING STONES”のフロント・カバーをトップ画像に起用したが、このモノクロ12点のブロマイドが連結していて楽しめるミニ写真集(縦12cm 横8.5cm)は65年に銀座5丁目にあった洋書のイエナ(音楽や映画の書籍・雑誌が充実していた。68年くらいからは週一通い。この頃ウィキペディアまる写しの原稿によく出会い呆れるけど、インターネットがない時代の原稿書き屋はここでネタを仕入れ自分の文章を構築していたんだ。イエナではよく大森庸雄さんや小倉エージさんとも出会った。その後、輸入レコード店やアマゾンでの買い物が便利になったけど21世紀初頭の閉店時まで機会があるとイエナに寄っていた)、もしくは青山の嶋田洋書(ここのオヤジさんにも60年代中期からいろいろ世話になって、ストーンズ関連輸入本をいろいろ手配して貰った。アート、ファッションの洋書が充実していた。6年前に半世紀の歴史の幕を閉じている)のどちらかで何十冊か購入しFC会員にお分けしていた。僕の手元には2冊残っている。トップの写真でお分かりのように“pixerama foldbook”RSヴァージョンの表紙の主役はチャーリーなのである。ここでもドレッシーぶりを発揮。バック・カバーではチャーリーが来ていたスーツを他のメンバー4人もお揃いで着用しているけど、何となくチャーリー以外の方々はぎこちないのだ(笑)。ブロマイド裏面のチャーリー・バイオにはこんな記述もある、“ニックネームはCharlie-boy”、”彼はグループの中で最もdandyで100枚以上のpocket handkerchiefsをコレクションしている”。pixerama foldbook(折り写真集)はビートルズとデイヴ・クラーク・ファイヴも登場していた。


▲バック・カバー


▲想い出のイエナ包装紙…

今回は60年代のニコヤカ・チャーリーを沢山ご紹介したけど、このコラムVol.120のフロントを飾ったこの秋のUSツアー・プログラム(全54頁の豪華写真集でもあるのだ!)、表3に近年のチャーリーのとっても素敵な笑顔ショットが登場だ。


▲No Filter 2021ツアー・プログラム/バック・カバー from Mike’s Collection


▲No Filter 2021ツアー・プログラムからミスター・チャーリー・ワッツ From Mike’s Collection

☆☆☆☆☆
【湯川れい子 洋楽裏話 千夜十夜 with マイク越谷
“第三夜“】 
エルヴィス・プレスリー 
ローリング・ストーンズ 
クイーン 
ジャイアンツ・オブ・ミュージック・ヒストリークリスマス・スペシャル



遂に実現!ミュージック・シーンのビッグな存在、エルヴィス・プレスリー、ローリング・ストーンズ、クイーン。我が国を代表する彼らのスペシャリスト3人が揃い踏み!!他では絶対聞けないまさにビッグなクリスマス・プレゼント・イベントなのです。
クイーンなら東郷かおる子さんでしょう!
ストーンズならマイク越谷さんでしょう!
エルヴィスなら湯川れい子さんでしょう!
そしてれい子先生&マイクの大仲良し、チャーリー・ワッツやキース・リチャーズ、フレディ・マーキュリーに海外現地インタビューした中野利樹さんもジョインします。彼はアメリカで長きに亘ってローリング・ストーン誌やクリーム紙などに寄稿してきたのです。

果たして2時間余りで決着がつくのか!?貴重なメモリアル・ショット&グッズも披露……。
ミュージック・フリークの皆さん、こぞってジョイン・プリーズ!!!

◆ゲスト : 東郷かおる子
◆ナビゲーター:湯川れい子 @yukawareiko
◆ナビゲーター:Mike Koshitani https://www.barks.jp/keywords/mikes_boogie_station.html
◆ナビゲーター:中野利樹  https://twitter.com/toshnakano
◆日時:2021年12月5日(日曜)
OPEN 12 : 30
START 13 : 00
◆入場料:予約¥3000(+お飲み物¥600 アルコールもご用意してあります)
▲お食事もございます
◆ご予約は下記のURLからお願いします!
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/192550

◆お問い合わせ:LOFT9 Shibuya
TEL: 03-5784-1239(12:00-22:00)

◆「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」まとめページ
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