【連載】Vol.123「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

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【『三宅伸治&The Red Rocks/Red Thanks』これは最高傑作と言えるアルバム、ぜひ聴いて下さい! by Shinji Miyake】



ブルース&ソウル、そしてロックンロールを米国人・英国人以上に知り尽くしている音楽人、三宅伸治がニュー・アルバム『三宅伸治&The Red Rocks/Red Thanks』(Pヴァイン/PCD-18888)を発表した。ズバリ、素晴らしい出来栄え、しかもグルーヴ溢れるサウンドに終始魅了されっぱなしだ!ソウルフル&ファンキー、ダウン・トゥ・アースでポップンロール、そしてブルージー!三宅はどうでもいいような曲ばかりがヒットしまくるJP音楽界へ“ホンモノ・ロック”な世界を提唱している。僕は流石に故・忌野清志郎の朋友だと思いエキサイトした。
そんな120点満点の新作を発表した三宅伸治に1年数か月ぶりにインタビュー。この『三宅伸治&The Red Rocks/Red Thanks』についてじっくりと語って貰った。



Mike:まずはアルバム制作意図、アルバム・コンセプトなどを語ってください。
Shinji:今年の3月に僕は還暦を迎え、友人のミュージシャン達がお祝いにハウス・バンドを結成してくれたんです。そこにゲストを迎えて二日間ライヴをやりました。その後、このバンドで是非アルバムを出したいと思ったんです。THE RED ROCKS/RED THANKSは今までの人生と仲間に感謝を込めてネーミング。でも今はコロナ禍で中々ライヴも出来ない……それでもまだ俺たち笑ってる、“こんなに楽しいんだ!音楽は!”。このニュー・アルバムにはそんな意味が込められています。



M : レコーディングはいかがでしたか!?
S : 全曲アナログ・テープを回して、一発で録りました。歌のマイクに全楽器が被って、ミックスが大変でしたが…アナログのお陰で太い音で録れたと思います。これはGOKの近藤さん、エンジニアの川口ちゃんに感謝です。

M : 参加メンバーを紹介してください。
S : 三宅伸治&The Red Rocksは僕がヴォーカル&ギター。



メンバーは…、
*伊東ミキオ(KBD)…伊東ミキオとは一番長い付き合い。24~5年になるかな。今や日本のロックを支えるキーボーディスト。様々なアーティストの楽器をアレンジ、プロデュースしています。俺の事はもう全部分ってくれた上でのアレンジやアイディアを出してくれました。バンマス・ミキオ、ありがとうです。
*ウルフルケイスケ(GTR)…ウルフルケイスケとももう20年以上の付き合い。近頃は二人で全国を回ったりしてるので、お互いの楽曲や考えてる事も何となく分ってきた気がします。このアルバムでのギター、もう最高ですね。コーラスもミキオや皆と、沢山演ってくれました。プロモーションも自らラジオ局に出向いてくれ、とても頼もしく優しい男です。
*高橋“Jr.”知冶(BS)…高橋Jr.とはもう長い付き合い。彼はアニメからロックまで幅広く活動しています。信頼できるベースマンです。
*KOTEZ(HCA)…KOTEZはブルース・ハープの可能性を日本で大きく広げた実力者。ブルース・ハープはロックンロールにもジャズにも必要な楽器なのです。いつも素晴らしいプレーを魅せてくれます。
*AKANE(DS)…AKANEちゃんのことはズクナシの頃から見てきています。ドラマーとして本当にいろんなセッションや楽曲に対応してくれる、まさに歌のドラマーだと思います。彼女の前で歌ったシンガーは皆そのことに気がつくのです。サウンドを支えてくれるドラマーです。Jr.、KOTEZ、AKANEは勿論The Spoonfulのメンバーです。



*MONKY(SAX)…家永慎也ことMONKYはBLACK BOTTOM BRASS BAND脱退後、自分のバンドmonky&fancy birdsでアルバムをリリースしたり、いろんなセッションで頑張っています。The Red Rocksのホーン・アレンジは全て彼の担当、素晴らしい。サックス・ソロ、フルートと大活躍です。
*MAKOTO(TRP)…僕の故響、宮崎の後輩です。バンドJABBERLOOPで様々なフェスやライヴで活躍しています。個人でもいろんなセッションに呼ばれてホール・クラスのイベントにも出演しているスタープレーヤーです。



M : 各曲セルフライナーノーツお願いします。(1)生きていく 60。 エキサイティング、いかにもオープニング・ソングといった楽曲。ブラス・セクションがぐっとパワフル。貴殿の力強いシャウトぶりが僕らを奮い立たせる!エンディングのgotta gotta……あの楽曲を思い出します!Otis!!
S : 還暦60の時に歌おうと思って、今年作った作品です。ライヴのオープニング・チューンでした。ホーン・セクションで登場、まさにソウル・ショーの始まりです。



M : (2)心はいい。このナンバーもパワフルな元気ソング!ストーンズっぽい。ローリング・ピアノのはイアン・スチュワート……。
S : 自分の事を説明するロックンロールを作ってみました。ケイヤンのギターとミキオの転がるピアノがとても良いのです!
M : (3)6月のラブソング。じっくりと聴かせせるロッカ・バラード。歌詞に大きなメッセージを感じさせます。
S : 2021年の6月、本当にオリンピックをやるのか?とか…この国は、どうなってるの? という想いの中、日々毎日の生活に追われていく自分。忘れてしまわない為にも曲にしたのです。




M : (4)心のラブソング。再びパワフルなサウンド展開。このR&Bな世界がたまらないです。KOTEZほかいろんな方がヴォーカルで登場ですね。1960年代メンフィス・ソウル!?
S : MVも作った、皆で歌うラブソングです。ストレートなラブソングで心が救われるのです。MVの武内監督は、楽しい映像を撮ってくれました。“1番は俺”“2番はミキオ→Jr.。Bメロはウルフルケイスケ。そしてサビは皆”“3番はKOTEZ→AKANE。Bメロはウルフルケイスケ。サビは皆です”。
MV観てください!!! ↓


M : (5)君をみつけた。 イントロが60年代メンフィス・ソウル!全体も貴殿の大好きなソウルフル・サウンドですネ!
S : ミディアムテンポのソウル・ナンバーです。AKANEちゃんのコンガがとっても良い感じです。
M : (6)Cloud 9。タイトルならイントロはこれです。テンプスが変貌、ソウル・ミュージックが大きく変化していった1960年代末を彷彿させる。GTRもブラック・ロック。
S : ブルージーなナンバーも入れたいと思ってこのナンバーを収録したんです。ミキオ・アレンジでトニー・ジョー・ホワイトのスワンプのオトも聴こえてくるでしょう。このテンポにしたのはJr.。すっごくグルーヴしてます。
M : (7)ノックが聞こえる。ニューオリンズをフィールさせるロックンロール。歌詞にスマイリー・ルイス、ファッツ・ドミノ、リトル・リチャードが登場。ちょっくら自慢、僕はファッツにインタビュー、名刺を貰ったんです。久しぶりにバーボン・ストリートにも行きたい。ストーンズをNOで観たことも…。
S: スマイリー・ルイス代表作「I Hear You Knocking」インスパイアされてこの楽曲を作りました。天国へノックするのではなくて、天国からのノックもあるかと思って…。ミキオがファッツ・ドミノやリトル・リチャードのフレーズをフィルで入れています。高校時代にその「I Hear You Knocking」を聴いてニューオリンズの音楽を感じました。ファッツ・ドミノは昔から大好きで、20歳の頃ニューオリンズの田舎で彼のライヴを味わいました。終演後に地元の有力者の親子に楽屋に連れて行ってもらい御大といろいろ話すことが出来ました。ファッツ・ドミノはまるで関取の様でした。リトル・リチャードはこんな凄い人がいるのかってくらいぶっ飛びました、ライヴを観ていないのが悔やまれます…。ミキオはリトル・リチャードが亡くなる前にアメリカで彼のステージを味わったということです、羨ましいナァー。
M : (8)ノンアルコール。このブルージー・サウンドもたまらなく好きです。現代社会を風刺した楽曲として歌詞にも注目です。KOTEZのハープも良い味を出している。そして貴方のGTRもグルーヴしている。
S : 今年のセッションの時に作った曲です。ホーン・セクションが入るとブルースもゴージャスなモダン・ブルースになります。KOTEZのハープが光ります。



M : (9)Night Time。小刻みなR&Bなサウンド展開、ダンサブル。そして間奏がブルージー。
S : 1989年のMOJO CLUBデビュー・シングル「ブギ・ナイト」B面に入れた曲です。記念すべきこのアルバムに別アレンジで再び録音することに意味があると思いました。
M : (10)悲しい歌。ドラマティックなバラード、歌詞がぐっとアメリカ・チック。そしてバックの演奏が実にソウルしているのです。貴方のバラードにはいつも感動させられます。
S : ミキオ・アレンジ・ナンバー。ホーンのアレンジはMONKYです。仲間達と会えないのは悲しいけど、皆で歌うっているだけでその悲しみから離れていけるような気がするのです。
M : (11)I'm in the Band。貴方がロックンロールをこよなく愛している気持ちがストレートに伝わってくるナンバーですネ。三宅伸治というミュージシャンの姿を反映している作品です。
S : バンドがこの世で最高!そんな作品を最後に収録したくて作ったのがこのナンバー。ジャングル・ビートでバンドがノリにノッてる、それだけで何もかもうまくいく!って気持ちになります。
M : ジャングル・ビートといえばボ・ディドリー、ストーンズ!
インタビューありがとうございます。最後にファンの皆さんヘメッセージをお願いします。
S :『三宅伸治&The Red Rocks/Red Thanks』は 最高傑作だと言えるアルバムです。ぜひ聴いてください。今僕が出来ることは元気になれる音楽を仲間達と精一杯になって演っていくだけです。ロックンロールはそういうことだと改めて思います。元気でライヴ会場で会いましょう。
M : It's Only Rock'n'Roll But I Like It!

◆CLOSET PARTY Presents「Rainbow Christmas 2021」~Produce by 三宅伸治~



日時:2021年12月4日(土曜日)
  開場 16:00 / 開演 17:00
会場:YOKOHAMA Bay Hall
出演:三宅伸治&The Red Rocks
GUEST:有山じゅんじ/鮎川誠/金子マリ/中村耕一/梅津和時/石塚英彦/衣美/WAY WAVE...and more
*WEB CLOSET PARTY CONTACT ページよりお申し込みください↓
http://www.closet-party.com
註:info@closet-party.comでの返信メールを受信できる設定をお願いします
*お問合せ:CLOSET PARTY 070-7469-9725

◆写真提供:三宅伸治 Pヴァイン

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【ライヴinfo】
◇黒田卓也



ワールド・デビュー8年、海外でも注目を集めるファンキーでアグレッシヴな演奏で前進を続ける黒田卓也のBlue Note TOKYO公演。題して“サムライ・トランペッターは止まらない 快進撃を続ける黒田卓也の現在地”。僕の大仲良し・近藤房之助とのコラボ・ステージで大のファンになった。MISIAとの演奏も印象深い。そんな黒田のステージを久しぶりに楽しみたい、まさしく現在地、どんな演奏ぶりを発揮してくれるのか、とっても楽しみだ!
*2021年12月20日 Blue Note TOKYO
ファースト・ステージ 開場17:00  開演18:00
セカンド・ステージ  開場19:45  開演20:30
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/takuya-kuroda/

◇福原みほ



ソウルフルなヴォーカルでファンを魅了する福原みほ。彼女のステージでニーナ・シモン楽曲を堪能できたことは僕の今年の大きな収穫だ。そして何よりみほにはゴスペルがよく似合う。きっとゴスペル・タッチなクリスマス・キャロルを多く取り上げてくれるだろう“ソウルフルな歌声とハッピーなオーラで包まれるアコースティックで届けるハートウォーミング・クリスマス”コンサート、Blue Note TOKYOでクリスマス・イヴ&クリスマスに開催。いろいろあった2021年だけど最後はハッピー・クリスマス with MIHO FUKUHARA
!!
*2021年12月24日 25日 Blue Note TOKYO
ファースト・ステージ 開場16:30  開演17:30
セカンド・ステージ 開場19:30  開演20:30
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/miho-fukuhara/

☆☆☆☆☆
【湯川れい子 洋楽裏話 千夜十夜 with マイク越谷
“第三夜“】 
エルヴィス・プレスリー 
ローリング・ストーンズ 
クイーン 
ジャイアンツ・オブ・ミュージック・ヒストリークリスマス・スペシャル



遂に実現!ミュージック・シーンのビッグな存在、エルヴィス・プレスリー、ローリング・ストーンズ、クイーン。我が国を代表する彼らのスペシャリスト3人が揃い踏み!!他では絶対聞けないまさにビッグなクリスマス・プレゼント・イベントなのです。
クイーンなら東郷かおる子さんでしょう!
ストーンズならマイク越谷さんでしょう!
エルヴィスなら湯川れい子さんでしょう!
そしてれい子先生&マイクの大仲良し、チャーリー・ワッツやキース・リチャーズ、フレディ・マーキュリーに海外現地インタビューした中野利樹さんもジョインします。彼はアメリカで長きに亘ってローリング・ストーン誌やクリーム紙などに寄稿してきたのです。

果たして2時間余りで決着がつくのか!?貴重なメモリアル・ショット&グッズも披露……。
ミュージック・フリークの皆さん、こぞってジョイン・プリーズ!!!

◆ゲスト : 東郷かおる子   
◆ナビゲーター:湯川れい子 @yukawareiko
◆ナビゲーター:Mike Koshitani https://www.barks.jp/keywords/mikes_boogie_station.html
◆ナビゲーター:中野利樹  https://twitter.com/toshnakano
◆日時:2021年12月5日(日曜)
OPEN 12 : 30
START 13 : 00
◆入場料:予約¥3000(+お飲み物¥600 アルコールもご用意してあります)
▲お食事もございます
◆ご予約は下記のURLからお願いします!
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/192550

◆お問い合わせ:LOFT9 Shibuya
TEL: 03-5784-1239(12:00-22:00)

◆「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」まとめページ
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