【レポート】Waive、20周年記念ライブハウスツアー完結「年明け1月に渋公の約束が」

Waiveが11月23日(火祝)、渋谷O-EASTにて結成20周年を記念したライブハウスツアー＜Waive 2Øth Anniversary Again #2　TOUR「NEED...?」＞のファイナル公演を開催した。

◆Waive 画像

結成間もない2000年にデモテープとして無料配布された初期の代表曲「TRUE×××」でライブの幕を開けると、続けて東京進出後の2002年にリリースされた1stアルバム『INDIES』のリードトラック「バニラ」を披露。冒頭2曲を終わった段階で、既に田澤孝介(Vo)の衣装が破損するなど、ツアーを経てきたゆえのトラブルがありつつも、活動初期を彷彿させるようなテンション全開の体当たりパフォーマンスで、フロアのボルテージを一気に上昇させた。


ライブ中盤では「そっと...」「Be kind」などWaiveの真骨頂でもあるバラード曲をはじめ、「Just Like Me」「unforgettable memories.」などWaiveのディープな側面も。フロアは固唾を呑んで楽曲を聴き入り、ステージの光景をしっかりと目に焼き付けていた。

そしてライブは後半に突入。再び熱気溢れるパフォーマンスへと一気に舵を切ると、リーダーの杉本善徳(G)も、その鋭い眼光で客席を煽り、未だ声を出すことが許されていないオーディエンスの心と身体を揺らした。貮方孝司(G)、高井淳(B)も負けじとアグレッシヴなパフォーマンスを展開、その熱をさらに肥大させていく。


「いつか」で本編が終わった瞬間、全てを出し切ったように憔悴しきったメンバーの表情が、このライブの激しさを物語っていた。

アンコールでは、この日、43回目の誕生日を迎えた田澤と、3日後に公称800歳の誕生日を迎える杉本をバースデイケーキで祝福。いままでありそうでなかった光景にファンからの祝福も重なって、会場中が温かい空気に包まれた。


「コロナ禍みたいなこともある中で、こうしてまたステージ立てることは奇跡的なことであって、今日この時間を共有出来たこと、1月にまた渋公で会えるということが決まっているだけでも奇跡だと感じているので、残りあと1曲ですが、その思いを噛みしめながら、最後までこの時間を大事に過ごせたらと思います」──杉本善徳(G)

「43歳の誕生日をWaiveに捧げさせていただきました。本当にこの先の未来のことはわかりませんが、年明け1月に渋公の約束があって、それがまだ救いだと思っています。もし来れる可能性がまだ１％でも残っているならば、是非会いに来てほしい」──田澤孝介(Vo)



こうファンの感謝を告げると、再演後に発表されたメッセージソング「Days.」でツアーファイナルの幕を閉じた。解散中というスタンスで、再集結後も何度か再演を果たしてきたWaiveが、結成20周年イヤーのクライマックスとなる渋谷公会堂のステージで、どんな未来を見せてくれるのか？ そのステージ後は再び長き眠りについてしまうのか？ 来年1月29日にご注目を。渋公公演のチケット各プレイガイド最終先行受付は11月28(日)まで。

なお、このツアーファイナルの模様は、11月26日(金)までアーカイブ配信中だ。

撮影◎加藤千絵