藍井エイルやDISH//らが信頼を寄せるプロデューサー・新井弘毅、プライベートレーベル「UMIGAME Records(ウミガメ・レコーズ)」創設を語る

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藍井エイルやDISH//らが信頼を寄せているプロデューサーの新井弘毅が、プライベートレーベル「UMIGAME Records(ウミガメ・レコーズ)」を創設した。

新井弘毅は2010年10月にメジャーデビューした5人組ロックバンド、serial TV dramaのギタリスト/コンポーザーとしてキャリアをスタート。2012年3月のバンド解散後は、数々のアーティストへの楽曲提供やプロデュースを行い、サポートギタリストとしてもレコーディングやライブシーンで活躍。2018年には、佐々木亮介(a flood of circle)や田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)、鈴木浩之とTHE KEBABS(ザ・ケバブス)を結成。プロデュース、楽曲提供、バンド活動と並行して、2021年6月には好評を博したヨーロッパ企画の舞台「夜は短し歩けよ乙女」でヴォーカルディレクションを務め、PUFFYの25周年記念ライブツアーにはギタリストとして参加した。

多忙を極める中でも新たなステップを見据え、「クリエイターとしての純粋な欲求を叶える場所であり、ライフワークにしたい」という思いで自主レーベルを設立したのが「UMIGAME Records」だ。

当面は新井が何の制約や縛りもなく、「今、作りたい曲」を随時リリースしていく予定となっているが、サウンドプロデュースだけでなく、ライブの演出やグッズ制作、映像のディレクションやプロフェッショナルなミュージシャンとレッスン希望者をつなぐコロナ架らしい試みなど、ジャンルやフィールドを問わずに幅広く活動する彼にとっては、自身のクリエティヴィティを存分に発揮する自由な場所となりそうだ。

レーベル名は新井自身が「顔に親近感を覚えていて、昔から自分を見ているような感覚があった(笑)」という理由から海亀=UMIGAME recordsと命名。後付けではあるそうだが、「涙を流しながら産みの苦しみを味わって、そこで自分が関わる人たちが育っていったり、成長していったりするのを見るのも楽しい」という意味も含んでる様子。

なお、新レーベルからの第1弾プロダクツとして、LINE LIVEのオーディションでグランプリを獲得した來璃優花(くるりゆうか)の「イロトリドリ」が7月7日(水)に配信リリースされた。

▲來璃優花(くるりゆうか)

この楽曲はボカロ曲にトラップのビートを導入したようなキャッチーでポップなダンスミュージックとなっており、ジャンルの枠に囚われない、新しく刺激的な楽曲をリリースしていくレーベルであることが伺える作品となっている。新井が今後果たしてどのような新曲を届けてくれるのか、新レーベルの動向が楽しみでならない。

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■新井弘毅 オフィシャルインタビュー

──レーベルを立ち上げた経緯を聞かせてください。

新井弘毅:LINE LIVEのオーディションでグランプリを獲った方に楽曲提供をするという企画に参加させてもらいました。その企画が、どこでリリースしてもいいよという話だったんですね。もともとレーベルや事務所の仕事には興味があったので、良いきっかけかなと思い勢いで作ってみました。あと、プロデュースなどの仕事をする中で、自分が関わる人が育ち成長していく姿を見るのは楽しいなと思っていました。ただ、お仕事の場合、僕のやるべき仕事や契約が一区切りしたタイミングで僕の方が巣立っていかないといけない、それは誇らしくもあり、寂しくもあって。であれば、最初から最後まで自分が見れる環境を作れたら面白いな、という構想はぼんやりですがずっと浮かんでいたので、このタイミングで自分でレーベルを立ち上げて、そのレーベルからリリースするのもいいかもしれないと思ったんです。

──第1弾として、グランプリ受賞者である來璃優花(くるりゆうか)「イロトリドリ」がデジタルシングルとしてリリースされました。この曲のプロモーションには、新井さんが月に一回だけ授業をやっている音楽専門学校「TSM(東京スクール・オブ・ミュージック)」のマネージメント科の生徒も関わっているそうですね。

新井弘毅:そうですね。専門学校生がいま、コロナで課外授業がほとんどできていないと聞いて。学びの場が少ないということなので、來璃優花さんをマネージメントする、プロモーションして売り出していくにはどうしたらいいかという授業をさせてもらってます。僕自身、マネージメントされる側としても言えることがあるし、学生も経験がつめる。來璃さんはまだ1曲目なので動きはあまり多くないんですが、ツイッターアカウントを作って、学生に運営を任せています。リリース後は、SNSを使って、どう盛り上げていくかを授業にしていて、今後、ライブやイベントを行うときに手伝ってもらうことで、それも学びになればいいなと思ってます。

──今、とてもお忙しいですよね。プロデュースだけでなく、多方面で活躍されてる中で、新たにレーベル運営を始めるのは大変だと思うんですが。

新井弘毅:正直、テンパってる部分もあるんですが(笑)、タイミングとしてはマジで今! という感じがしてます。レーベルを立ち上げた理由はもう1つあって。現在のポジションのまま仕事をしていくことはきっと可能だと思うんですね。この10年間で多少なりとも自信がついたし、今まで通りに頑張って努力していけば、たぶん暮らしてはいけると思う(笑)。でも、次のステップを考えた時に、受け仕事だけでいいものなのかな?と思って。仕事というのは、良かった仕事を見て発注が来るから、どうしても似通った発注が多くなるんですね。『本当はこういう曲も描きたいんだけどな』『こういう曲も描けるんだけどな』という発注はほとんどこない。だからと言って、クリエイターとして、発注がないと曲を描かない、曲を出さないという状況はあまり健全じゃないなって思ったんですね。

──では、新レーベルは新井さんの新曲を発表していく場所になりそうですか。

新井弘毅:そうですね。今、自分が作りたい曲を作って出す。そういう意味では、ジャンルの統一性はないし、同じアーティストが歌うっていうことでもなさそうです。例えば、マーズ・ヴォルタ(アメリカのプログレバンド)のオマー・ロドリゲス・ロペスが自分のレーベルからよくわからないソロアルバムをめちゃくちゃな数出してる、そのくらい自由かつ気軽で良いのかなと。仕事上でコンペに通らなかったり、レコード会社の人が採用しなかったり、でも自分的にはこれいい曲じゃん!って思ってるものを出したりとか。あと、学校とは別にオーディションも行っていて。出口はわからないままにやっているんですけど(笑)、自分の知見を使って、若い子たちがやる気を出したり、何か動き出す機会を与えられたらいいかなと思っていて、音楽以外でも面白いことがやれそうだったらやってみたいですね。

──レーベルの今後の展望を聞かせてください。

新井弘毅:來璃優花さんの歌声を聴いた時に、他にも何曲か作ってみたいイメージが湧いたので、彼女に何曲か描くのもありだし、ライブもしっかりと経験させてあげたいなと思っています。あとは、海外の方に歌ってもらったり、コライトもしてみたいですね。今、音楽業界も日に日にルールが増えていて、物作りとしては息苦しさを感じることもあるので、自由に動ける形で作ってみたい。仕事では全く絡んだことのないシンガーの方をゲストとして呼ぶのもいいし、ダンスミュージックのクリエイターとコラボするのもいい。レーベルとしては、お金にはならなそうだけど、僕はそれでいいと思っているんです。クリエイターとして成長もできるだろうし、発表の場は絶対にあった方がいい。仕事ではない、とにかく自分のやりたいことをやる場所がないと死ぬんじゃないかなって思ってて(笑)。少なくとも年内は、自分のクリエイトの欲求を叶えていく場になると思います。ただ、レーベルをやるぞ! って気負ってるわけではなくて。自分が消費されていくような形ではなく、10年後を見据えて、自分が楽しい音楽環境で作っていられるように、今、動いておきたいなということ。のんびりとゆるく、ライフワークとしてやれたらなといいなと思っていますね。

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なお、本日10時にイラストレーターのJARRYが手掛けた來璃優花「イロトリドリ」のミュージックビデオが公開された。來璃優花は初のワンマンライブ<my new breath>を2月5日(土)に下北沢440で開催する。


來璃優花 ワンマンライブ<my new breath>

2022年2月5日(土)下北沢440
開場/開演:18:30 / 19:00
チケット代:4,000円(税込)※1ドリンク別
チケット発売日:2021/11/25(木)10:00~
e+購入ページURL:
https://eplus.jp/sf/detail/3535860001-P0030001

リリース情報

來璃優花「イロトリドリ」
2021.7.7(水)On Sale
https://orcd.co/irotoridori


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