【インタビュー】i☆Risが“Bitter”&“Sweet”で魅せる「12月のSnowry/ハートビート急上昇」。底力たっぷりの9周年から10周年へ

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“Bitter”&“Sweet”、ふたつの冬の恋。“オトナセツナイ”と“オトナカワイイ”、 ふたつのi☆Risを詰め込んだ両A面シングル「12月のSnowry/ハートビート急上昇」が、12月8日にリリースされる。このたび公開となった「ハートビート急上昇」MV、そして「12月のSnowry」MVもそれぞれコンセプトが大きく違っていて、今のi☆Risだからこそ表現できる映像に仕上がっていた。それぞれの楽曲の魅力やMVの見どころ、さらにi☆Risにとって初のメンバーの卒業もあった2021年を振り返ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

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■かわいい「ハートビート急上昇」の見どころ
■「王道を詰め込んでいますよね」


──「ハートビート急上昇」のMVが公開されましたが、どんな印象の曲でしたか?

茜屋日海夏(以下、茜屋):ど真ん中アイドルソングっぽくて、なんだか久しぶり? 珍しい?って感じでした! 「Summer Dude」「12月のSnowry」と、最近オトナな曲が続いていたので、このジャンルが好きなファンの方にもささりそうだなと!

久保田未夢(以下、久保田):そう!「アルティメット☆MAGIC」のような、元気!明るい!って感じのi☆Risらしさを感じるんです。

若井友希(以下、若井):ただ、あくまで“オトナカワイイ”だから、頑張りすぎないかわいさで、とレコーディングでも言われました。

山北早紀(以下、山北):私は「そうだ! 私はアイドルなんだ」と思いながら歌ったら、ちょっとやり過ぎてしまい、「芹澤さんが入りすぎてます」と言われ……。

芹澤優(以下、芹澤):あははは(笑)。





山北:「もう少しありのままの山北さんで大丈夫なので」と言われながらレコーディングをしたんですけど、みんなもいつもよりぷりぷりしたかわいい歌い方をしていたので、私はオトナな“お姉さんカワイイ”を意識していました。、ひみちゃん(茜屋日海夏)もああいうキャラクターだけど、声はかわいいので。

茜屋:私は纏うのは昔から苦手だから、いつも通りでやっているだけなんです(笑)。曲調や雰囲気を意識するくらいで、そんなゴリゴリ(かわいい)アピールはしていないので、そっと陰で目立つ系女子で歌ってます(笑)。

久保田:私はイメージ的にはふわふわした感じで歌っていましたね。

──聴いていると、それぞれがどんなかわいいなのか、そのポジションの違いがわかるんですよね。

山北:そうですね! それを言いたかった(笑)!

芹澤:確かにー! 特にMVはわかりやすいかも。これを聴くと、さきさまがお姉さんなんだなって感じると思います。


──MV、皆さんのかわいさがすごく出ていたと思います!

若井:チョコを食べたり、チョコにキスをしてくださいと言われたり、「ザ・かわいい」の王道を詰め込んでいますよね。私は、“オトナカワイイ”がテーマではありつつ、私がアイドルするときはキャピキャピしているので、そっちに振り切っていいのかな?と思い、私は“元気なカワイイ”になりました。だから全然オトナっぽくはないんですけど。

久保田:i☆RisちゃんのMVで、こんなに「ザ・かわいい」のってあったかな?と思うんです。私は“何カワイイ”とかはあまり考えていなくて、ライブのときの私のような感じでした。これまでは“元気カワイイ”だったけど、今回は“乙女カワイイ”感じなのかな? やっているときはカメラに向かっているからいいんですけど、冷静に映像を見たら恥ずかしくなりました(笑)。

山北:私はリップシンクを撮っているときは結構ノリノリで振り切ってやっていたんです。ただ蓋を開けてみると、思ったよりキャピキャピしていなく、オトナっぽく映っていると思ったんですよね。あと、2番で一人ずつ小道具を持ってところがあるんですけど、私は数ある小道具の中から、牛を見つけてしまい「これがいいです!」と言って牛を持ってるんです。“楽しモーモーファーム”にということで、自分から牛とコラボさせていただきました(笑)。

芹澤:私は何カワイイをしてたんだろう……。ただ、どちらのMVでも足を出しているんですよね。あと、初期の芹澤はポニーテールが多かったんですけど、最近は下ろしていることが多かったので、それは珍しいかもしれない。

若井:こういうアイドルっぽいことは得意ジャンルなんじゃない?

芹澤:私の等身大なのかな? 確かに、私アイドルだし(笑)。ただ、ギアを入れなくても行けるだろうと思っていたところもあったんですけど、MVを見たら、もう少し入れておけば良かったなとは思いました。 




──まだ上があるんですね(笑)。でも十分、推しの人が見たら倒れるんじゃないかなっていうくらいのMVでしたけど、大変なところはありましたか?

山北:一人ずつ手振りで撮るワンショットがあるんですけど、撮影の一発目がそこで、かなり大変でした。そこが一番の山場だったかも。

芹澤:振り入れ期間もタイトでしたし、私は撮影が一番最初で、顔も自分ではこわばっていたと思うんですけど、それがどう見えているのかは、皆さんの目にお任せします(笑)。

久保田:確かに振り入れの時間が限られていたので、ダンスショットを撮りながら慣れていく感じでした。

──ちなみにダンスのポイントはあるのですか?

茜屋:特にサビの振りがかなりキャッチーなんですよ。そこは誰でも踊りやすいしわかりやすい振り付けになっているから、真似してみてほしいです!



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■今のi☆Risだからこそ歌える「12月のSnowry」
■“オトナセツナイ”この曲をどう歌ったのか


──そして同シングルに収録される「12月のSnowry」は、しっとりとした冬曲となりますね。

若井:ここまでちゃんとした冬ソングは、i☆Risでは初めてだと思う。

茜屋:個人的に失恋ソングが大好きだったので、「やった! やっと歌える!」と思って嬉しかったです(笑)。悲しい歌詞が好きなんですよね。ただこの曲は悲しいで終わらず、最後はちゃんと前を向いて歩き出して終わる曲なので、いろんな方に前向きに受け取ってもらえる素敵な曲だなと思いました。


──曲調的には、最近の流行りでもあるAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)というか、シティポップのような楽曲でした。

若井:80's感がすごいんですよね。山下達郎さんのイメージがありました。

久保田:6人の頃は王道アニソンのような曲が多かったので系統が変わった印象があるんです。前作の「Summer Dude」だけではなく、今回も新しいジャンルに挑戦しました。

芹澤:“Bitter”&“Sweet”というコンセプトがあって、この曲もスタッフさんからの熱い「今回はこうします!」というメールが届いたんです。5人になり、ユニットとしての見せ方も考えて、気合いを入れて作ってくれているんだなと思いました。このタイミングでオトナになった私たちが失恋ソングを歌うことは、確かに素敵感が出るなと。

若井:年相応というか、5年前だったらこの曲は説得力がなかっただろうね。

──確かにオトナで切ない歌詞ですよね。

茜屋:さきさま(山北)ともよく話していたんですけど、“この街はなんとなく去年より綺麗だった”という部分がお気に入りで、情景描写みたいなものや比喩表現が入った歌詞がすごく好きなんです!

──そこは山北さんパートですが、全体的に情感がすごく伝わってくる歌い方でしたね。

山北:年齢と曲が合っていたことが大きいんでしょうね。今回もそのまま歌ったというか。特にこの情景を意識したとか、細かいテクニックはないんです。それと、私は最後の“恋がしたいな”のパートを歌っているんですが、今まで最初や最後を歌うことがあまりなかったので、めちゃめちゃプレッシャーは感じました! やはり30歳の“恋がしたいな”は重いなぁと思ったんですけど(笑)。

芹澤:あははは(爆笑)。

山北:でも「ここは暗くならないで」と言われました。「いろいろあったけど最後は前向きな“恋がしたいな”にしたいので、いつもの山北さんで大丈夫です」と。


若井:レコーディングのときは曲を書いてくださったARAKIさんもいらしていて、ディレクター陣のこだわりを感じていました。特に2番のAメロの“寒いのは嫌いでも”ところは、「女の子を守リたくなるような、包んであげたくなる歌い方でお願いします」と言われ、何テイクか重ねたんですけど、このテイクが出たときにブースが盛り上がっていたので、良かったなと思いました。

久保田:私はその続きを歌っているんですけど、同じことをご指摘いただきました。自分の前に何人かレコーディングをしていたので雰囲気はわかったし、ARAKIさんやディレクターの皆さんとこだわりや情景を共有できたので、食い違いがなくてやりやすかったです。

芹澤:曲のことを歌う前にイメージをすり合わせたから統一感がすごいというか、同じ意思を持って歌えたと思います。「アルティメット☆MAGIC」とかは、みんなが好きに理解して、それがごちゃっとまとまる感じがあったんですけど、この曲はみんなでまとまって、スッと歌い上げた感じがあるんです。ライブで披露したときも、自分が歌っていないところも含め最後までみんな同じメンタルで進んでいっている感じがしました。私も2Aの話の続きをすると、“ごめんねっ”の歌詞の小さい“っ”のところをアツくディレクションいただきました(笑)。ちゃんと“ねっ”ってやってくださいと。そこは山さんに最近イジられているんですけど(笑)。

山北:次のモノマネポイントを発見しました(笑)。

──茜屋さんは?

茜屋:私は友希ちゃんの次に歌うことが多いんですけど、常に妄想をしているので、とにかく妄想で自分を世界に浸らせて歌いました(笑)。ARAKIさんとは少女漫画が好きだという話で盛り上がっていたので、そこは大いに参考にしています。


──MVでは切ない表情もよく出ていましたけど、見どころをお願いします!

山北:私は北海道民なのでMVで雪を見た瞬間、DNAが反応して高まりました! あと白と女の子はかわいいですよね。急にみんなが清楚に見えて、支えてあげたくなりました。白×雪×女の子は、すごく好きです!

久保田:確かに衣装は私服でも着れるような感じで、等身大だなって思いました。歌もダンスも衣装も、我々に優しい曲(笑)。

芹澤:でも私はタイトなパッツパツのスカートだったので、その上、後ろを向いて頭とお尻をグイ~ンとする振り付けがサビで何度も入っていたので、それがグイ~ンとなっているところを見てほしいです(笑)。そこで女性らしさが出ているので!

──山北さんは足でしたしね。

山北:冬なのに一番露出しててウケるって言われていましたね~(笑)。

茜屋:でも全体的にオトナになったよね。自分はこっちがずっとやりたかった思いもあるのでありがたたかったです。ダンスに関しては、「抜く」「緩急」「腰」を意識して踊っています。

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