【インタビュー】KEISUKE、痛みや喜びを純粋で泣きそうになる歌声で表現した『Tale of melody』

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■いろんな経験をしていろんな人に助けてもらったりした
■そういうものをメロディーや歌詞で感じてもらえたらいいな

──そして今年12月1日には、初のミニアルバム『Tale of melody』をリリース。ここには、多くの方がKEISUKEさんの存在を知るきっかけになった「君想い」が収録されていますね。

KEISUKE:この曲のことを知ってくれてる人はたくさんいるけど、僕のことはまだ知られていないというか(笑)。路上ライブで“オリジナル曲です”って「君想い」を歌うと、“え?あの「君想い」の人なの?”みたいなことになるんですよ(笑)。


──(笑)。でもある意味、ちゃんと楽曲も独り立ちして人の心を動かしているっていうことですよね。

KEISUKE:だとしたら嬉しいです。この曲は片想いをしていた人にフラれた時に作ったんですが、最初の頃のようなストレス発散ではなく、この頃は人に聴いてもらいたいっていう気持ちもすでにあったから、自分の思いを出すだけじゃなく、同じような気持ちの人にこういう感情を受け取ってもらえると嬉しいなって、そういう気持ちも込めながら作りました。


──「じゃあね。」や「最後に見た君の表情は...」も、ちょっと悲しい恋愛を歌ったものですね。

KEISUKE:失恋をした時、僕はいつも音楽に助けられてきたんです。無理やり元気になろうとするんじゃなくて、失恋したマイナスなこの気持ちにもっと浸って、それを包み込んでもらえるような失恋ソングを聴くことで助けられてきた。だから自分もそういう曲を作っているし、この2曲も、悲しんでいる人に寄り添えたらいいなっていう気持ちもあって、実体験を元に作っていきました。

──恋愛ではありませんが、「輪になって」も誰かの気持ちに寄り添うような1曲です。

KEISUKE:この曲はコロナ禍になりかけの頃に作りました。僕はSNSでずっと活動していたので、肌感として、みんながすごくマイナスなイメージを持っているというか、普段の生活から日常が奪われていく中で、ちょっと攻撃的になっているような気がしていたんですね。例えば、何でこんな時期にイベントをやっているんだとか。そういうのは寂しいというかよくない感じだなって思い、何か自分にできることはないかなと考えたんです。でもそれってやっぱり、僕にとっては歌を歌うことだなと。プラスの気持ちを少しでも受け取ってもらえたら、そしてそういう小さな繋がりが輪になって、みんなでハッピーになればいいんじゃないかなって、気持ちをプラスに変えたくて作りました。


──「君がいるから」は、友達や音楽仲間に向けて書いた曲だそうですね。

KEISUKE:最初の頃は、大学の友達にも音楽をやりたいんだって話はしていたんです。でも全然やっていない僕に向かって「何やってんだよ!」って本気でぶつかってくれて。そいつはそいつでやりたいことがあって、でもうまくいかなくてっていう状況だったりしたんですが、それぞれ別の道を歩いていても切磋琢磨し合える親友です。あとは今の音楽仲間。“青春”みたいに熱い話をして、仲間同士で誓い合った夢があったりして、そういうのはすごく大事だなと思うんですよね。ライバルであり仲間。僕は本当に人に恵まれているなと思うんですが、そういうみんなに向けての曲というか、ありがとうという気持ちを込めて書きました。

──最初はフラれた相手や愛犬だけだったのに、登場人物も、届けたい相手もどんどん増えてきましたね。「RPG」という曲には、ここから改めて自分の音楽人生がスタートするんだという意気込みや未来への希望を感じます。

KEISUKE:この曲、実はだいぶ前に書いたんです。まだ派遣社員としてコールセンターで働いていた時なんですが、電話を取る合間の時間が長くて、そこで書きました(笑)。音楽を始めようという気持ちと、今のこの状況から抜け出そうという気持ち。それらと共に、聴いてくれたみんなの背中もポンと押せるような、頑張ろうって思ってもらえるような曲にしたくて。僕はゲームが好きなので、人生をRPG(=ロールプレイングゲーム)に見立てて書いてみたんです。

──以上6曲が収録されたこのミニアルバムにつけたタイトルが『Tale of melody』。

KEISUKE:“メロディの物語”という意味になるんですが、僕はこれまでいろんな経験をして、いろんな人に助けてもらったりしていく中で、ひとつひとつの曲が出来上がってきました。ひとつひとつの楽曲の中に物語があるし、このアルバムを作るにあたってもいろんな物語がありました。そういうものをぜひメロディーや歌詞で感じてもらえたらいいなと思って、今回はこのタイトルにしました。

──この作品の先にもまたいろんな物語が生まれそうですね。その第一歩が、広島でのワンマンライブでもあるかなと思います。

KEISUKE:僕が路上ライブをやっていた場所のちょうど真上がクラブクアトロさんで。いつも上を見て、“いつかここでライブをするぞ”って思いながら路上ライブをしていたんです。やっとというか、ようやくそこに立たせていただけるということで、すごく気持ちのこもったライブになると思います。

──では最後に、KEISUKEさんの「ここだけは誰にも負けない」というものを聞かせていただきたいんですが。

KEISUKE:声ですね。恥ずかしくてなかなか言いづらいですが、自分の歌というか曲で泣いたことがあるんですよ(笑)。それくらい、最近は自分の声がめちゃめちゃ好きで。声は、結構負けないと思います。一時期はめちゃくちゃ嫌いだったんです。でもなぜか聴いていくうちに、あれ、良い声なのかもって(笑)。

──音楽家としての客観的な耳が持てるようになったからじゃないですか?それに、この声でみんなに音楽を届けているんだっていう誇りも、自信につながっているんじゃないかなと思います。

KEISUKE:そう言ってもらえると嬉しいです。日本はもちろんなんですが、SNSのコメントに海外の方からの反応も結構いただくんですよ。これからも僕の声で誰かと繋がれたり、僕の音楽が誰かの日常に寄り添ったりしながらハッピーな輪を広げるきっかけになっていけばいいなって思っています。

取材・文:山田邦子

リリース情報

初ミニアルバム『Tale of melody』
1.RPG
2.君想い
3.輪になって
4.君がいるから
5.最後に見た君の表情は…
6.じゃあね。

ライブ・イベント情報

<ワンマンライブ>
12/11(土) 広島クラブクアトロ

<3man Live>
1/15(土)渋谷ストリームホール
出演:上野大樹、小林柊矢、KEISUKE

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