【インタビュー】HAL (YORKE./OLDCODEX) × Takuya (ex.ヒスブル) × u:zo (ex.RIZE)によるRest of Childhood、本格始動「俺たちの放課後は終わらない」

■なんで今まで一緒にやらなかった？
■って合わせた時に思ったほどで

──バンドの成り立ちがシンプルかつ純粋ですね。

HAL：そんなスタートだった。エレキギターでレコーディングなんかしたことないからSCHON先生にスパルタで教わって。ミュートの仕方とかひたすら練習して、車の中でも止めて弾いてたね。SCHONは弾いてくれないって言うから。

Takuya：そうそう。「俺が弾いちゃうとYORKE.が練習サボっちゃうから、俺は弾きません。でも、やり方は教えます」って（笑）。

──弾きながら歌うわけですから、さらにハードルが高いですよね。

HAL：そう。そういえば新宿でやったライブ、一発目から音が出なくて、SCHONが慌てて対処してくれたり。そんな感じで、すぐツアーしたんですよ。

──イベントに出たんですか？

HAL：いや、ワンマンで。

u:zo：はははは！

HAL：「機材車買ったし、行こうよ」って。

Takuya：大阪と東京のハコを押さえてミニライブと称して。

──ミニライブでもオリジナル4曲は少なくないですか？

Takuya：お披露目ですね。2回回しで。

HAL：だから、ほとんどしゃべってた（笑）。


──とにかく早くライブがしたかったんですね。

HAL：だって人前で恥かかないと上手くならないじゃん。初ライブは対バン。告知無しで北浦和のライブハウスにザ・バンドっていう名義で出たんだけど、お客さんが10人ぐらいでキャンプファイヤーみたいに壁際に張りついてて。「一歩、前に出ろ」って言っても動かないっていう（笑）。でも、そういうところから始めたかったから。

u:zo：壁際ってわかるなー。バンド始めた頃を思い出す（笑）。

──そのお客さんの反応に凹んだりしなかったですか？

HAL：しないしない。だってみんな曲も知らないわけだし。ナンパみたいな感じ。

Takuya：当たって砕けろみたいな？

HAL：そうそう。一生懸命プロモーションするし、歌っても届かないんだったら「こういう曲なんだよ」って説明もする。それでもダメならフロアに降りる。そうやって1人でもいいからファンにしたくて。

──バンドの原点ですね。

HAL：最初はみんなそうでしょ？ そうこうする内にKAZが脱退して。


──11月にu:zoさんが正式加入することになったわけですが、お2人とは昔からの付き合いなんですか？

HAL：そう。どこで会ったのかおぼろげなぐらい昔から知ってる。僕は池袋で育ったからドラマ『池袋ウエストゲートパーク』にRIZEが出てたなって。

u:zo：あの時はホントにお騒がせしましたっていう（笑）。

HAL：ドラマに出てきたボーリング場に俺もよくいたから、撮影で邪魔ばっかりしやがってって（笑）。最初に友達になったのはJESSEだったかな。

u:zo：かなり前のことだけど、ファミレスで朝の4時まで話したことがあって、ノンアルで（笑）。そこからYORKE.とは完全に知り合い。TakuyaくんはRIZEの頃にレコードメーカーが一緒だったので。

Takuya：そうだね。

u:zo：Hysteric Blueは爆発的に売れてたから、もちろん存在は知ってたし、サポート業で同じ会場になったこともあったし。

Takuya：でも、一緒にプレイしたことはなくて。

HAL：それがいいよね。で、Takuyaが「u:zoと一緒にやってみたいな」と言って。

Takuya：そうなんです。KAZは抜けちゃったけど、逆にいろいろなベーシストと試してみるチャンスかなと。で、去年のクリスマスライブで3人のベーシストに参加してもらったんですよ。

HAL：バンドじゃないもん！(MAX NAKAYOSHI)のみゆちぃ(望月みゆ)と、exist†traceの猶人と、u:zoに弾いてもらって。みんな超良くて、3人とも「加入したい」って言ってくれたんだけどね。最初は女性ベーシストがいいかもねっていう話もしてたんだけど、女の人がメンバーだと楽屋とか着替えとかちょっと大変かもなって。

Takuya：u:zoは同級生みたいな感覚があったから。

u:zo：去年12月のライブの前にリハーサルに入ったんだけど、俺はその時からいいなと思ってて。

──スリーピースってロックバンドの最少スタイルで、音の間合いも含めて緊張感があるというか、各自が背負うものが均等なイメージがあるんですよね。

u:zo：上手い下手より、呼吸だったり、合うか合わないかですよね。スリーピースだとベーシックなところをしっかりキープしないといけないから、リズムもそんなに派手なことはできないんです。合わせてみたときに感じた高校生みたいなノリも含め、“俺はOK”って思ってたんだけど、2人が決めることだから、“めっちゃ合うな”って空気を身体中から出してた（笑）。

Takuya：楽しかったよね。

u:zo：そう。リズム隊も何のストレスもなくバチッときて。HALも楽しそうだったし。

Takuya：合わせた時は“ホントに初めて？”と思ったぐらい。お互いいろんな人と合わせてきたけど、“なんで今まで一緒にやらなかった？”と思ったほどで。

u:zo：自分もそう。あの感覚は楽器やってる人にとってすごく大事なこと。

HAL：それ面白いね。

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