ロッド・スチュワート、雑念だらけだったロニー・ウッドとの初の共作体験を語る

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Photo (C) Penny Lancaster

ロッド・スチュワートが、60年代後半、ジェフ・ベック・グループ時代にロニー・ウッドと初めて曲を作ったときの逸話を語った。2人は慣れないこの作業に、なかなか集中することができなかったそうだ。

ロッドはApple Music 1の『Time Crisis』でこう話した。「ジェフ・ベック・グループに加入するまで、僕は何か書いたことなかった。でも、ジェフがアルバムのために自分らで1、2曲作り始めるべきだって言い出したんだ」

そこで、ロッドはある冬の日、曲を作るためロニーの家を訪問したという。「電気ヒーターをつけた。バーが3本あるやつだった。そしたらロニーの母親が来て、“1本だけにして、高いんだから”って言われたんだ。すごく寒かった。ノートと鉛筆を用意し、ジェフ・ベックの曲を書こうとしたが、何も思いつかなかった。で、僕ら、ワイン一杯飲もうぜってことになり、2人で1本空けたんだけど、それでも何も浮かばなかった」

最終的には、1969年にリリースされた『Beck-Ola』に収録されることとなった「Plynth (Water Down the Drain)」が誕生したが、「悪戦苦闘した」という。

ロッドはまた、フェイセズ時代には曲を作れとホテルの一室に監禁されていたそうだ。「フェイセズはよく、僕をホテルの一室に閉じ込めてた。ワイン1本とテープレコーダーと紙を与えてね。僕が歌詞を書くまで監禁だよ。僕は怠け者だったから。70年代は女の子に酒三昧だった。パーティーだ! フェイセズはパーティー・バンドだったからね」

気が散ることが多かった若い時とは打って変わり、現在は曲作りの過程をとても楽しんでいるというロッドは、今月、31作目のオリジナル・アルバム『The Tears Of Hercules』を発表。全英5位をマークした。



Ako Suzuki
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