【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「中継」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第28回のお題は「中継」です。

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尺八の本体中央にある部位。尺八は、上管(尺八を吹く歌口とよばれる部位を持つ側)と下管(歌口とは反対の端、管尻と呼ばれる部位を持つ側)の2つ分割できるが、それらを結合する役割を持つ。ちなみに、中継を持たず、1本の竹で作られている尺八を延管と呼ぶ。

本来は1本の竹を切断せずに加工して尺八を作っていたが、現在は中継によって上管と下管に分割できるものが主流となっている。そもそもは内側に漆を塗るなどして息の通りを安定させるといった内部調整をより細やかに行うために工夫されたものとされるが、その結果、持ち運びが簡便になったり、たまった唾の手入れがしやすくなったりするなどの利点も生まれている。

中継を籐や貴金属で加工することで、その強度を上げている。

文:竹内伸一



◆【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】まとめページ
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