【連載】Vol.125「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

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セリーヌ・ディオン物語 『ヴォイス・オブ・ラブ』!!名曲が次々に登場する素晴らしい映画がもうすぐ公開される!



1970年代にカナディアン・ロック取材でトロントに10日あまり滞在したことがある。その時何度かモントリオールにも飛んだ。飛行機で移動の際、トロント出発時機内案内は英語→仏語、それがモントリオール到着時には仏語→英語だった。同地の業界人にモントリオールが位置するケベック州公用語はフランス語だと教わった。滞在中に購入した音楽誌には左頁が英語、右頁が仏語というものもあった。

セリーヌ・ディオンは1968年3月30日ケベック州モントリオール郊外のシャルルマーニュで生まれた。


▲セリーヌ・ディオン 提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

80年代から音楽活動に入り、90年代から「悲しみのハートビート」「ビューティー・アンド・ザ・ビースト~美女と野獣」(wピーボー・ブライソン)「パワー・オブ・ラブ」「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー」etcほか数多くのベスト・セラーを発表。日本ではクライズラー&カンパニーとの「ドゥ・ラヴ・ユー・モア」もヒットした。因みにセリーヌの初来日は14歳の時のヤマハ世界歌謡音楽祭に参加。とても愛くるしい表情で一生懸命にステージを務めていたことを思い出す。

今月24日から公開されるファンタスティック映画『ヴォイス・オブ・ラブ』はそんな“セリーヌ・ディオンの人生から生まれた物語”なのだ。


▲(C)photos jean-marie-leroy

カンヌ国際映画祭/正式出品作品でもあるこの歌姫ストーリーの監督はフランスの国民的女優ヴァレリー・ルメルシェ。彼女は64年3月9日フランスはセーヌ=マリティームの生まれで89年女優デビュー、97年には監督としても脚光を浴びた。この『ヴォイス・オブ・ラブ』、ヴァレリーが監督・脚本・主演を務めた。作品の主人公はヴァレリー演じるアリーヌ・デューでセリーヌ名ではない。



登場楽曲はセリーヌの代表作やフランス、カナダのスタンダード。USヒットやサッチモ楽曲もスクリーンから聴こえる。僕が日本盤シングルの解説を書いたポップ・トップスで大ヒットした「マミー・ブルー」をまだ子供時代のアリーヌが歌っている。またフィル・スペクターが手がけたアイク&ティナ・ターナーのヒット「リヴァー・ディープ・マウンテン・ハイ」(このナンバーをフィーチャーしたI&TTのCDもライナー担当)。エルヴィス ・プレスリーの「Love Me Tender」、これはザ・キング・ヴァージョン使用されサウンドトラック・アルバムにも収録されている。特にエルヴィス・ディスク・コレクターの方はマストCDかと……。そしてヴァレリー扮するアリーヌのシンギング・パートのヴィクトリア・シオ。彼女は85年11月15日イタリア生まれのフランス人で11歳から音楽活動を始め17歳でアルバム・デビューしている。この作品のために世界から集まった50人の応募者の中から選出された。


▲『Aline(Original Motion Oicture Soundtrack)』 提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

サウンドトラック『Aline(Original Motion Oicture Soundtrack)』収録曲は以下の通り…
1.Bobs et Bobettes - performed by Family Choir
2.Mamy Blue - performed by Emma Cerchi
3.Tellement j'ai d'amour pour toi - performed by Victoria Sio
4.D'amour et d'amitie - performed by Victoria Sio
5.Bozo - performed by Victoria Sio
6.Nature Boy - performed by Victoria Sio
7.Pour que tu m'aimes encore - performed by Victoria Sio
8.Let's Talk About Love - performed by Victoria Sio
9.Mille apres mille - performed by Family Choir
10.All By Myself - performed by Victoria Sio
11.My Heart Will Go On - performed by Victoria Sio
12.I'm Alive - performed by Victoria Sio
13.Treat Her Like A Lady - performed by Victoria Sio
14.River Deep Mountain High - performed by Victoria Sio
15.Love Me Tender by Elvis Presley
16.Going To A Town by Rufus Wainwright
17.Ordinaire - performed by Victoria Sio
18.Je sais pas(Exclusive Bonus)- performed by Victoria Sio and Valerie Lemercier

セリーヌのファンから絶大なる称賛が送られている『ヴォイス・オブ・ラブ』は、我が国でも多くの音楽ファンの注目を集めることだろう。勿論感動的なラヴ・ストーリーとしても楽しめる内容に仕上がっている。


▲(C)photos jean-marie-leroy

*12月24日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。
※(C)Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Productions/De l'huile/Pcf Aline Le Films Inc./Belga

☆☆☆☆☆

【Mike's Treasure Box Vol.9 & Mike's Work Vol.9】
☆アイク&ティナ・ターナー(2)*今回はお宝&ワークの合併ヴァージョンでお届け……Vol.115からの続き

1974年10月、3度目の日本公演を終えたアイク&ティナ・ターナーは帰国の途についた。彼らの公演で僕はMCを務めた、僕の海タレ/セカンド・ワーク。全国ツアー中、バックのファミリー・ヴァイブスとは何度か呑んだけど、アイクとはゆっくり話せなかった。招聘元が彼と接近することを極力禁じたのだ。それでもティナとは何度か話しをする機会を作った。御一行様とラーメン屋に行った時、ティナにそのラーメンにラー油&すった葫をちょっぴり入れると美味しいよ、何てことをアドヴァイスしたのを想い出す。あれだけエキサイティングでセクシーなステージをこなした後、彼女はひとり部屋でひっそりとサンドイッチを食していた。何か寂しそうだった…。そんな時、アイクは別室でアイケッツや何人もの日本人女性を侍らせ酒盛りしていたのだった。僕の仕事を知っていたアイク&ティナ・ターナーのロード・マネージャーはこう啖呵を切った、“ここで観たことは絶対に書くなよ”。それから2年後、ティナは無一文同様でDVアイクの元を逃げるように去り、離婚手続きを敢行。ソロ・アーティストとして活動するのである。そのティナ波乱万丈の人生を描いた映画は大きな話題となった。1993年に我が国でも公開されたアンジェラ・バセット主演『TINA ティナ』(原題:What's Love Got To Do With It)である。原作はティナ自伝「I, Tina」(我が国でも“愛は傷だらけ”というタイトルで敢行された)。プレス・リリース掲載“大ヒットの裏に秘められた過酷な愛の軌跡 ティナ・ターナーの真実を描いた スリリング・グラマラス・ストーリー”、とても印象的だった。


▲映画『TINA ティナ』プレス・リリース フロント・カバー from Mike's Collection

作品には“ローリング・ストーンズ”という文言も登場、多くのストーンズ・ファンからも注目された。ストーンズの「ウエスト・コーストの宣伝屋」じゃないけど僕も率先してこの映画PR係を務め、「ヴューズ」10月13日号などいろんな所で映画を絶賛した。その頃だったと思うけどティナの魅力を音楽誌以外のところにもいろいろ寄稿した。レギュラー執筆していた「エル・ジャポン」5月5日号や「クリーク」11月5日特大号など…。


▲「ヴューズ」10月13日号 from Mike's Library


▲「エル・ジャポン」5月5日号 from Mike's Library


「クリーク」11月5日特大号(1) from Mike's Library


「クリーク」11月5日特大号(2) from Mike's Library

1970年代後半から80年代にかけてティナは苦難の時代を過ごした。そういった時期に彼女をサポートしたのがミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロッド・スチュワート、デイヴィッド・ボウイだった。そして80年代中期、彼女は「Let's Stay Together」を皮切りに「What's Love Got To Do With It」「Private Dancer」etc数多くのベスト・セラーを放ち音楽界の女王へと上り詰めたのだ。グラミー賞獲得、映画『マッドマックス/サンダードーム』出演、ミック・ジャガーとライヴ・エイド出演、ブライアン・アダムスとの共演、「We Are The World」参加、そしてミック日本公演でのサプライズ・ゲスト@TOKYO DOME。多くの快挙を樹立していったのだった。“Sexy Godmother of Rock”“Ageless Honky Tonk Angel”“Musical Lioness”といった称号を与えられた。90年代以降も大きなスケールでのワールド・ツアーを大成功させ、特に欧州での人気がたかった。そんな80年代から90年代にかけての“マイ・ワーク/ティ・ターナー ライナーノーツ”から87年発売4曲収録33回展LP『フォー・ジャパン・オンリー』を紹介させて頂く。


▲87年発売4曲収録33回展LP『フォー・ジャパン・オンリー』 from Mike's Collection


▲同ライナーノーツ by Mike

そういえば先頃BSMF RECORDSから2枚組CD『アイク&ティナ・ターナー/ザ・ボリック・サウンド・スタジオ・セッションズ』も発売された。チェック・イット・アウトだ!


▲提供:BSMF RECORDS

☆☆☆☆☆

今年のクリスマス・アルバムはルシンダ・ウィリアムス!


▲提供:BSMF RECORDS

オルタナ・カントリーの女王として君臨するルシンダ・ウィリアムス、彼女の気骨溢れる音楽活動ぶりは我が国でも多くのファンが注目している。そんなLUは昨年10~12月にナッシュヴィル/ルーム&ボード・スタジオから配信ライヴ“Lu's Jukebox”6回に敢行した。
(1)Runnin' Down A Dream : A Tribute To Tom Petty
(2)Southern Soul:From Memphis To Muscle Shoals
(3)Bob's Back Pages: A Night Of Bob Dylan Songs
(4)Funny How Time Slips Away: A Night of 60's Country Classics
(5)Have Yourself A Rockin' Little Christmas With Lucinda
(6)It's Only Rock and Roll: A Tribute to the Rolling Stones
大好評となったこの模様は、今年春から次々にCD化されファンの前に登場。(1)がまず春、そして(2)(3)(4)が秋にリリースされた。ここにご紹介するのはシリーズ5作目、2021年のクリスマス・アルバム『Have Yourself A Rockin' Little Christmas With Lucinda』(BSMF-6214)。


▲提供:BSMF RECORDS (僕の書いたライナーも読んで下さい)

LUが愛聴したクリスマス・ソングが次々に楽しめるのだMerry Merry Christmasu!!
収録曲は以下の通り……。
1.Blue Christmas Lights バック・オーエンス 1965
バック・オーエンス
2.Run Run Rudolph チャック・ベリー1958 キース・リチャーズ
3.Christmas Tears フレディ・キング1961 エリック・クラプトン
4.If We Make It Through December マール・ハガード1973
5.Merry Christmas, Baby ジョニー・ムーア(ズ)・スリー・ブレーザーズ1948 オーティス・レディング
6.I've Got My Love To Keep Me Warmミュージカル映画『On The Avenue』(陽気な街)1937
7.Santa Claus Wants Some Lovin アルバート・キング1974
8.Christmas in New Orleans ルイ・アームストロング1955
9.Please Come Home For Christmas チャールズ・ブラウン1960 イーグルス ボン・ジョヴィ ウィリー・ネルソン
10.Little Red Rooster ハウリン・ウルフ1961 サム・クック ローリング・ストーンズ *LUはトム・ペティ&ザ・ハートブレーカーズのクリスマス・ヴァージョンをカバー
11.Merry Christmas(I Don't Want To Fight Tonight)ラモーンズ1989
12.Have Yourself A Merry Little Christmas 映画『Meet Me in St.Louis/若草の頃』ジュディ・ガーランド1944 山下達郎

☆☆☆☆☆

88歳ウィリー・ネルソン 新作『家族』リリース!


▲提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

キース・リチャーズはカントリー界の御大ウィリー・ネルソンとは大の仲良しだ。多くのミュージシャンが招かれた2002年のウィリー・ネルソン&フレンズliveには勿論キースにも声がかった。その模様はアルバム『Stars & Guitars』となった。2016年マール・ハガードが逝去、翌年追悼コンサートカントリーから多くのアーティストがこぞって参加。そのほかレイナード・スキナード、ジョン・メレンキャンプ、シェリル・クロウ、ルシンダ・ウィリアムス、ビリー・ギボンズ(1773年1月ローリング・ストーンズハワイ公演でオープニングア・アクトを務めたZZ TOPのライヴは素晴らしかった!)もステージに立った。そしてウィリーとキースの共演も注目も集めたのだ。その模様は一年前に『Sing Me Back Home: The Music Of Merle Haggard』としてリリースされている。


▲『Sing Me Back Home: The Music Of Merle Haggard』 from Mike's Collection

ウィリー・ネルソンは1933年4月29日生まれ、来年は89歳を迎える。そんな長老ウィリーが新作を発表、『家族』だ。タイトル通りファミリーとのレコーディングで通算71枚目のアルバムになるという。セルフ・カバー、スタンダードなゴスペル作品、そしてジョージ・ハリスンやクリス・クリストファーソンのナンバーも登場。家族との絆の中で素晴らしいニュー・レコーディング・チューン12曲が完成したのだ。

アルバム『家族』(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP6427)収録楽曲は以下の通り……。


▲提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

1.天国と地獄 WNマッスル・ショールズ・レコーディング・アルバム『Phases and Stages』(74)収録
2.主の足もとに WN80年のアルバム『Family Bible』収録
3.我の重荷よ WN70年アルバム『Laying My Burdens Down』タイトル・ソング
4.ファミリー・バイブル WN57年作品 クロード・グレイ(60) ジョージ・ジョーンズ(61) WNは70年代から歌っていてアルバム『Family Bible』収録
5.イン・ザ・ガーデン 20世紀初頭から歌われている人気のゴスペル・ソング エルヴィス ・プレスリーもレコーディング WNは76年発表アルバム『The Troublemaker』に収録
6.オール・シングス・マスト・パス ジョージ・ハリスン70年発表のアルバム・タイトル・チューン
7.アイ・ソー・ザ・ライト ハンク・ウィリアムズ作のカントリー・ゴスペル スタンダード・チューン
8.イン・ゴッズ・アイズ アルバム『Family Bible』収録
9.キープ・イット・オン・ザ・サニーサイド 19世紀末作品 1928年にカーター・ファミリーでヒット カントリー・スタンダード
10.アイ・ソウト・アバウト・ユー、ロード WN作のニュー・ソング
11.トゥー・シック・トゥ・プレイ WN96年アルバム『Sprit』収録
12.ホワイ・ミー クリス・クリストファーソン73年ナンバー・ワン・ソング

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