【コラム】lol-エルオーエル-の新曲「ONE LAST SONG」、作家陣が徹底解説

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12月10日にリリースされた、lol-エルオーエル-のデジタルシングル「ONE LAST SONG」。ABEMA×テレビ朝日共同制作ドラマ『奪い愛、高校教師』のオープニングテーマでもある同曲は、クリエイティヴチームBlue Bird's Nestに所属する日本のポップスシーン屈指の実力派作家陣の共作楽曲となっている。

“別れ”をテーマに、ドラマチックなヴォーカルが光るバラードソングとなった「ONE LAST SONG」を、豪華作家陣が徹底解説。読めば曲を聴くのが100倍楽しくなる裏話が満載だ。



   ◆   ◆   ◆

【歌詞への思い・コンセプト】
■Mio Aoyama
本作はBlue Bird's Nestの作詞家で共同作詞をさせて頂きました。1番Aメロの詞ができた時に、皆、すぐに同じ匂いや温度を感じ取り、同じ場所へと向かっていけました。長く一緒にやってきたチームだからこそ生むことのできた詞だと思います。

■BOUNCEBACK
作曲の丸山さんが作り上げた切ないメロディーを聴きながら、今回のテーマである“大切な人との別れ”“さよならの場面”を様々思い浮かべる中、冒頭の歌詞「同じ景色どれだけ僕ら見ただろう」のフレーズが自然と出てきました。
lol-エルオーエル-のグループコンセプトの中に、“笑顔”というワードがありますが、「さよなら」がテーマの曲の中にも、どこかで使いたいと思いました。結局、サビの中に上手く入り、“さよなら”と“笑顔”の対比で、より切なさが増しました。

■leonn
今回歌詞を制作するにあたって、別れの曲でありながら、今の時世多くの人に、人との繋がりに思いを馳せてもらうことができる作品になればという思いがありました。また、場面を限定しない表現、飾らない素直な表現を意識しました。ターゲットの広い歌詞は、感覚的に感情移入し易い、多くの世代、状況の心情に寄り添う事ができるといった良さがあります。シンプルな分高い歌唱力、表現力が求められる難しさもありますが、その分lol-エルオーエル-のボーカルの魅力、表現力が感じられる作品となったと思います。

■小松レナ
以前AAAの「Calling」という別れの楽曲で作曲の丸山さんとご一緒させていただいているんですが、丸山さんのメロディーって温かくて切ないんです。香りが記憶を呼び起こすように、デモを聴くと思い出がバーッと溢れてくる感覚があって。なので、別れに向かう気持ちをイメージしやすかったです。

【作曲への思い・コンセプト】
■丸山真由子
「ドラマチック」を意識しつつ、シンプルに聴けて直ぐにでも口ずさめるような覚えやすいメロディーを心がけています。
どんどんと寂しさや思い出が募っていく様子をメロディーでも描きました。
個人的にはメンバーの皆さん全員で掛け合って紡いでいくイメージで作った、サビ後のメロディーがお気に入りです。

■ats-
現在のR&B、HipHopの主流となるTRAPのリズムをベースにしつつ、懐古のエモさも良きバランスでミクスチャーした、まさに「泣ける冬バラ」の名曲となり得る楽曲になったと思います。

■清水武仁
メロディーが情感豊かなのでコードもそれに寄り添うヴォイシングとベースのアプローチになっています。
自分が担当したストリングスとギターでは、ストリングスは当初は音域をもう少し限定したものでイメージしていましたが、構成が構築されていく過程でよりワイドなレンジ(音域)のドラマ性を持たす方向にシフトしました。
ギターは最終的な仕上がりに幅をもたせる為にいくつものパターンでアプローチしていますが、完成音源からギター音とはあまり認識されない隠し味的なものが多いかもしれません。

■渡辺徹
イントロの静かに始まる切ないピアノ、徐々に楽器が増えていき壮大なストリングスが加わる王道バラードの楽曲構成ですが、「色々な事があったよね?」という思い出に浸るような回想をイメージして楽器構成やフレーズの出し引きをする事で音でも表現しました。大サビのコード進行・ストリングスのフレージングをあえて明るく聴こえる組み立てにする事で前半の歌詞で伝えている事と逆に「明るい・前向き」な印象の世界観を演出し最後の「心からありがとう」につなげました。そうする事でその後の最後サビをより感動的・壮大に盛り上げる事が出来たと思います。


【lol-エルオーエル-の歌声の魅力】
■BOUNCEBACK
男声ヴォーカルと女声ヴォーカルが織りなす歌というユニークな点に加え、クールなラップや甘い歌声、そしてダンスパフォーマンス等、様々なスキルと個性で、観客を飽きさせることなく魅了していました。それは、Dream、AAA、Dream5、Da-iCE等、先輩グループから脈々と受け継がれているエイベックスのDNAなのだろうと思います。

■leonn
歌声の艶や力強さ豊かさなど挙げきれない程毎曲ごとに新しい魅力を感じますが、特に歌声による演技力、表現力が素晴らしく、曲の物語、風景、心情が見えるところに強い魅力を感じます。また一人一人個性ある魅力的な歌声でありながら、心地よいハーモニーも特別な魅力だと思います。

【小宮山直人の歌声の魅力】

■Mio Aoyama
リーダーの直人さんの歌声からは独特の色気を感じます。それと同時に甘い切なさも感じることができ、グループにはなくてはならない特別な色をもたらしてくれていると思います。

■小松レナ
優しい声なので、作詞する際にここを歌って欲しいなっと歌割りのインスピレーションを受けやすい声だと思いました。

■丸山真由子
少しエアリーな部分を含んだ歌声が素敵です。
歌の部分では女性陣との橋渡し役にもなっているのではないでしょうか。
女性陣と同じラインを無理のない歌声で歌えるレンジの広さは強みだと思います。

【佐藤友祐の歌声の魅力】

■Mio Aoyama
友祐さんの歌声からは素直な“想い”が伝わってきます。また本楽曲のMVでも見事な“泣き”を見せてくれていますが、ご本人も演じることが好きだ、との事で、歌声に物語がしっかり宿っていることを感じます。

■小松レナ
男女混合グループの核となるハイトーンボイスで華やかな声だと思いました。

■丸山真由子
lol-エルオーエル-の音色を決める要的な歌声という印象があります。
主張がありながら優しく包み込む雰囲気があるのが魅力だなと思いました。
リードしつつ、5人のまとまりとしても大切な役割をされている歌声だと思います。

【mocaの歌声の魅力】

■Mio Aoyama
透明感があって伸びのある歌声で、まるで語り部のように一瞬で聴き手を歌詞の世界へと誘ってくれます。とても力強く、それでいて癒しも感じるという不思議な感覚に魅了されます。

■小松レナ
男女混合グループの核となる女性らしい声だと思いました。

■丸山真由子
繊細な表現や女性的な表現での歌の要的な存在だと思います。歌詞が伝わる、明瞭さのある綺麗な歌声に魅力を感じています。
「ONE LAST SONG」でのハモリではエアリーな成分も足されていてとても素敵でした。

【hibikiの歌声の魅力】

■Mio Aoyama
いつも歌声からエネルギッシュに発散される情熱を感じていました。本楽曲のリリース記念イベントでは怪我のため最後の一曲のみ参加でしたが、ステージに出てきた瞬間ぱっと華やぎ、五人がそろってlol-エルオーエル-は完成するのだと改めて思い知らされました。

■小松レナ
可愛くもありカッコ良くもあり、lol-エルオーエル-というアイデンティティの大黒柱のような印象を受けました。

■丸山真由子
華と可愛らしさを纏った歌声で、楽曲を煌めかせる事ができる成分を持っている方だなと思います。一聴してhibikiさんだと分かる個性がありますし、センターに来た時の存在感ある佇まいも魅力です。

【honokaの歌声の魅力】

■Mio Aoyama
普段はエッジの効いた格好の良いRAPで魅せてくれるhonokaさんですが、本楽曲ではしっとりと歌いあげて下さいました。大人の深みを感じる素晴らしい歌声で、詞に厚みをもたらしてくれたと感じています。

■小松レナ
喋るように歌う方だなと思いました。ラップ担当ということもあること思うのですが、インスタライブとかを見ていると若い世代特有の話し方(リズムや滑舌)があって、その喋り方を歌にしたような印象でした。きっとこれからの世代が真似をしたくなるのではないかと思いました。

■丸山真由子
低音のパキっとした成分がカッコよくて、男性陣との歌声の橋渡し的な面もありつつ、女性ラッパーとしてlol-エルオーエル-の楽曲にフックを作るような重要な役割を担っている方だなと思います。ラップ、カッコイイです。

【制作~リリースまでに特に印象的だったこと】
■leonn
彼らの歌唱、表現の力はこれまでの作品からも感じていましたが、初めてボーカル音源を聴かせて頂いた時、制作時に想定していたより、一回りも二回りも深く豊かな表現をして頂いていて、思わず確認の作業である事も忘れ、聴き入ってしまいました。

■Mio Aoyama
本楽曲がABEMA×テレビ朝日共同制作ドラマ『奪い愛、高校教師』のオープニングテーマに決まったと連絡を受けて驚きました。個人的にですが、以前、AAAの「MAGIC」という詞を書かせて頂き、こちらで『奪い愛、冬』の主題歌を担当させて頂きました。何か特別なご縁を感じる出来事でした。

■ats-
ミックス(音量や音の効果を調整し、より楽曲を魅力的に仕上げる作業)中にメンバーの皆さんもスタジオに来てくださって、それぞれこだわったご意見を頂けたことが印象的でした。
トータルでの声バランスや歌い尻の呼吸の残りまで細かく作られていてシンガーとしての強いこだわりとプライドを感じました。

■清水武仁
ミックスで初めて女性メンバーの3人とお会いしたのですが、思ったことを個人として発信されるのではなく、ちゃんと3人で意思疎通を図ってから意思決定を伝える様子がとても印象的でした。

■渡辺徹
アレンジ段階の当初のバージョンは大サビが終わった後そのままイントロのピアノフレーズに戻って楽曲を締めていたのですが、もう一度サビを繰り返してはどうか?というディレクターさんのアイデアにより楽曲の切なさ・壮大さがより増す結果になったと思います。
今回は多くのクリエイター達で作らせていただいた1曲という事もあり、その過程の中で我々チームの中でも幾度もこういった様々なディスカッションがありましたが、アイデアをより効果的に反映させていく作業は我々クリエイターの腕の見せ所であり、醍醐味でもあります。

【「ONE LAST SONG」を歌いたい方へのアドバイス】
■BOUNCEBACK
事前にブレスの位置を決め、音程を確かめた上で歌っていただけたら良い感じになるのでは?と思います。でも一番大切なのは、心を込めて歌うことに尽きると思います。

■Mio Aoyama
詞の中の二人が、どうにか理性を保ちながら結末と折り合いをつけようともがく2コーラス目までの姿と、抑えていた感情が決壊するDメロの姿を、大きなふり幅でエモーショナルに歌い上げて頂けたら、と思います。

■小松レナ
作詞するときは、サビの最高音やメロディーが大きく跳躍する部分に注目しています。最高音や跳躍部分はドラマチックで、そこにポイントとなるワードを入れることが多いからです。『ONE LAST SONG』の場合は、サビ後半の「温もりと笑顔で」の「えー」の部分(Bの音)です。別れに向かっていく中で「笑顔」を見つけることって本当に〝愛〟だと思うんです。歌うときは、ここにそれぞれの愛を込めるといいんじゃないかなっと個人的に思っています。

■丸山真由子
メロディーの音域が広いのでAメロとサビの歌いやすいキーを見つけて設定すると、より歌いやすい楽曲になるのではないかと思います。
女性だけで歌う場合は少しキーを上げてみると良いかもしれません。
全体的に大きな流れがあるメロディーなので繋げて歌う部分や語尾を切るポイントを意識していただくとメリハリのある歌になると思います。

■清水武仁
サビ箇所は気持ち良く歌う意識でいいと思います。サビ以外オフビート気味のAメロ、Bメロと呼ばれる平歌箇所では、メロディーのスイング感を意識しながら情感とのバランスを色々試して歌ってみるのもいいかもしれませんね。

【リスナーへのメッセージ・一言】
■BOUNCEBACK
大切な人とのさよならは、恋人に限らず、友人であったり、家族のように感じている人との別れもあると思います。そうした喪失感は、誰もが感じたことがあるのではないでしょうか?その気持ちに、この曲が少しでも寄り添うことができましたら幸いです。

■Mio Aoyama
誰かを愛することと、その人とずっと一緒に歩んでゆけることは同義ではありません。それはきっと多くの人が経験していることと思います。綺麗ごとだけではない世界で、それでも最後に何か言葉を残すとしたら、僕らは何を紡ぐのでしょう。答えはきっと愛情の数だけあって、この歌の物語もその中の1つ。皆さんならば、どんな言葉を残すのでしょうか。是非、想いを馳せて頂ければと思います。

■丸山真由子
色々な形で、色々な関係の中で溢れている「別れ」ですが、どんな場面にも当てはまるような1曲になっていると思います。
今辛い思いをしている方の心に寄り添えるような、前に進むための光を与えられるような、楽曲になったらとても嬉しいです。

■ats-
愛する人との離別、肉親や我が子との永遠の別れ、愛するペットとのお別れの時、友達親友との進路の別れ道など、人生で直面してゆくそれらの場面がきっと強くシンクロしてくる曲だと思います。
去りゆく人たちの記憶を辿りながら聴いていただけると、悲しく切ない気持ちだけじゃなく温かい優しい気持ちになっていけるのではないかと思います。

作家陣プロフィール

作詞:BOUNCEBACK
作曲の河出智希・作詞の竹内栄美子からなる制作ユニット
2003年 浜崎あゆみ「No way to say」(作曲)で日本レコード大賞を受賞、
島谷ひとみ「Perseus-ペルセウス-」(作詞)で日本レコード大賞金賞を受賞。

作詞:leonn
リスナーの心にダイレクトに伝わる作品を志すと共に、言葉の持つ意味だけでなく、響き、温度、リズム等、 様々な感覚に着眼し、ありとあらゆるシーン、スタイルに応じた柔軟な作品作りに取り組んでいる。
・第52回日本レコード大賞にてAAA「777 ~We can sing a song!~」で優秀作品賞受賞
・第59回日本レコード大賞にて、AAA「LIFE」で優秀作品賞受賞

作詞:Mio Aoyama
AAA、SHINJIRO ATAE(from AAA)、V6、A.B.C-Z、SOLIDEMO、White Explosion、Do As Infinityなど、多数のアーティストにこれまで170曲ほどの詞を提供。また、筆名『青山弥央』として脚本家、小説家としても活動し、過去に「SSFF&ASIA2011」にて国土交通大臣賞(原案・脚本)、「第8回札幌国際短編映画祭」にて最優秀北海道作品賞(脚本)、2014年には第13回湯河原文学賞(小説)を受賞している。

作詞:小松レナ
2013年 浪川大輔「ファンキー☆フィッシング」で作詞家デビュー
AAA、SHINJIRO ATAE(from AAA)、Kis-My-Ft2、ジャニーズWESTをはじめ多岐にわたる楽曲提供をしている。
2017年 AAA「LIFE」でレコード大賞優秀作品賞受賞

作曲:丸山真由子
2004年よりプロデュースチームHΛLにて音楽活動を開始。
2010年に個人として作家活動をスタートさせ、
2014年には作曲を担当したAAA 「さよならの前に」が
第56回レコード大賞・優秀作品賞を受賞。

編曲:ats-(佐藤あつし)
2000年HΛL(avex trax)のメンバーとして活動。キーボード&DJ担当。アーティスト活動と並行しながら浜崎あゆみ、Every Little Thingなどの多くの楽曲制作を行う。
脱退後、2003年よりクリエイターとしてジャンルレスに楽曲制作を数多く行っている。
2002年浜崎あゆみ「Free & Easy」(編曲) でHΛLとしてレコード大賞編曲賞受賞
2006年BoA「Winter Love」(作曲、編曲)でレコード大賞金賞受賞
2011年AAA「CALL」(編曲)でレコード大賞優秀作品賞受賞
2015年AAA「愛してるのに、愛せない」(編曲)でレコード大賞優秀作品賞受賞
2016年AAA「涙のない世界」(編曲)でレコード大賞優秀作品賞受賞
2017年AAA「LIFE」(編曲)でレコード大賞優秀作品賞受賞

編曲:清水武仁
2014年、編曲を担当したAAA「さよならの前に」が第56回日本レコード大賞、優秀作品賞を受賞。
2016年、編曲を担当したAAA「涙のない世界」が第58回日本レコード大賞、優秀作品賞を受賞。

編曲:渡辺徹
Blue Bird's Nestに所属し浜崎あゆみ、倖田來未、AAAなどのアーティストの作詞作曲編曲を手がける。
鈴木亜美「Eventful」で2005年レコ-ド大賞金賞受賞
倖田來未「夢のうた」で2006年レコ-ド大賞優秀作品賞受賞
GIRL NEXT DOOR「Infinity」で2009年レコ-ド大賞優秀作品賞受賞
AAA「涙のない世界」で2016年レコ-ド大賞優秀作品賞受賞
AAA「LIFE」で2017年レコ-ド大賞優秀作品賞受賞

「ONE LAST SONG」

■「ONE LAST SONG」Download & Streaming
https://avex.lnk.to/lol_OLSPR

ライブ出演情報

<Year End Festival 2021>
■日程・会場
2021年12月26日(日)東京・豊洲PIT 開場15:30 / 開演16:30

■出演アーティスト
lol -エルオーエル-/ちゃんみな/まるりとりゅうが(50音順)オープニングアクト:ペルピンズ

■チケット料金
指定席 7,800円(税込)

▼詳細はこちら
https://lol.fc.avex.jp/content/detail/?cid=8002

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