VOX、使いたいサウンドに瞬時にアクセスできるステージキーボード「VOX Continental 73 BK」登場

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VOXから、使いたいサウンドに瞬時にアクセス、独立した4つの音色パートを持ち、Nutubeを搭載し本物の真空管サウンドを実現sitaステージキーボード「VOX Continental 73 BK」が登場した。

VOX Continental 73 BKは、キーボードで最も必要とされる4つのパート、PIANO、E.PIANO、ORGAN、KEY/LEYER(ブラス、ストリングスなど)を1台にまとめたステージキーボード。どの音色も「使えるもの」だけを厳選。操作系も4つのパートを軸にデザインされている。マスター・エフェクトやEQ、真空管Nutubeによるバルブ・ドライブも搭載し多彩なジャンルの音楽に対応。金属部材による頑強さとライト・タッチのウォーターフォール鍵盤による弾きやすさと共に、スリムでコンパクトなボディは軽量化も実現。持ち運びも簡単で、キーボーディストにとってどこでも気軽に使える。


E.PIANO、PIANO、KEY/LAYER、ORGANパートは、自分が今使いたいものをパート・セレクト・ボタンで1つ選ぶ仕組みで切り替えも簡単。本体パネルにはパートごとに独立した個別の操作子を備え、バリエーション選択やレベル設定などができる。これら4パートの設定はまとめて1つのシーンにセーブ。またパート・セレクト・ボタンを2つ同時に押すことで2パートを重ねたレイヤー演奏も可能だ。

●E.PIANOパート
3つのサウンド・カテゴリを用意。最も代表的なエレピ・サウンドであるTINE。TINE と並び数々の名曲で使われているREED。80's サウンドで聴かれる金属的な音が特徴のFM。リアルに再現された音源モデルとアンプやキャビネットのモデリング、丁寧な作り込みによる倍音豊かなFMが高品位なエレピ・サウンドを提供。

●PIANOパート
3つのサウンド・カテゴリ、高級なグランド・ピアノをサンプリングしたGRAND、ポップスなどで使いやすいUPRIGHT、70’sサウンドでおなじみのE.GRANDを用意。GRAND とUPRIGHTには全鍵ノン・ループのステレオ大容量サンプルを贅沢に使用し、繊細かつ力強いピアノ・サウンドを再現。

●KEY/LAYERパート
6つのカテゴリー、KEY(クラビネット、パイプオルガンなど)、BRASS(ブラス、ウッドウィンド)、STRINGS(ストリングス、クワイヤー)、LEAD、SYNTH、OTHER それぞれにオルガン、ピアノ、エレピ以外のサウンドを収録。ピアノなど別パートとのレイヤーにも使用可能で幅広いジャンルをカバー。

●ORGANパート
3つの異なるサウンド・エンジンを搭載。ロックからポップスまでどんなジャンルにも合うトーンホイール・オルガン音源CX-3 は、コルグのコンボ・オルガンCX-3をモデリング。高音が個性的なトランジスター・オルガン音源VOXは、VOXオルガンを忠実に再現。チープなサウンドが特徴のトランジスター・オルガン音源COMPACTは、VOXオルガンと同時代の小型オルガンを再現。これらの音色はドローバーのように指で操作する”タッチ・コントロール”によって、ハーモニーやトーンをコントロールできる。

さらにCX-3とVOXでは、アッパー(上側鍵盤)とロワー(下側鍵盤)の切り替えやスプリットをボタンひとつでセッティング可能。外部MIDI鍵盤を繋ぐことで、本体がアッパー、外部MIDI鍵盤がロワーの2段鍵盤としての演奏も行える。ビブラート/コーラス、そしてロータリー・スピーカー・シミュレーションも使用可能で、演奏時に鍵盤横のベンド・レバーでロータリー・スピーカー・エフェクトのスピード切り替えができる。


パネル左側に並ぶ9列のLEDディスプレイは、一目で設定状態がわかるだけでなく指でタッチすることでコントロールできる操作子になっている。このタッチ・センサーは3つのコントロール対象を選択可能で、ORGAN選択時には主にそのサウンドの核となるドローバーとして機能。KEY/LAYER選択時はそのフィルターやEGの設定。EQを選択すると全体の音のバランスを9バンドで設定できる。

オルガンやエレピにかけると非常に相性の良い真空管による歪みを搭載。コルグが開発した新真空管Nutubeを使ったバルブ・ドライブにより、モデリングでは実現不可能な豊かな倍音、スムーズな歪み、暖かみのある真空管サウンドを生み出す。このバルブ・ドライブは専用ボタンによりオン/オフ可能。効果のかかり具合はノブで細かく設定でき、Nutubeを照らすLEDの明るさでその効果を視覚的に確認できるようになっている。

打鍵の強弱に対する音量や音色の変化具合をより細かくコントロールできるダイナミクス・ノブを搭載。ノブを左に回すとベロシティをフルに使った幅広い抑揚を、右に回すと打鍵の強弱に関わらず均一で強めの音が鳴らせるようになり、演奏スタイルに応じた好みの設定ができる。

鍵盤には、グリッサンドなどに適したライト・タッチのウォーターフォール鍵盤を採用。この鍵盤はセミ・ウェイテッドでもあり、ピアノやエレピの演奏時にも安心できる重さと優れた弾き心地を実現。またこの鍵盤と軽量設計のボディによって本体は8.4kg(付属の木製側板を除く)と73鍵ステージ・キーボードとして10kgを切る軽量化も実現しており、別売ソフトケース(SC-Continental 73)に入れて気軽に持ち運べる。

4パート音色の組み合わせやマスター・エフェクト、EQなどのセッティングはシーンとして64個(4シーン×4バンク×4)登録可能。タッチ・コントロール下側のボタンで簡単に呼び出せる。また本体背面のUSB端子に市販のUSB メモリーを接続し、シーンを最大100セットまで保存/読み込みが可能なので、演奏場所に本体があればUSBメモリを持って行くだけでいつもと同じセッティングが再現できる。

マスター・エフェクトは3系統+EQで構成。1段目はマスターにインサートするタイプで、コーラス、フェイザーからWAHまで6タイプから選択可能。オン/オフや簡単なパラメーター調整も可能。2段目のディレイとリバーブはマスターからセンドするタイプで、DELAYは4タイプ、リバーブは5タイプから。3段目にタッチ・コントローラーで設定する9バンドのEQを装備。このあと最後段にNutubeによるバルブ・ドライブ回路があり、これらの設定も全てシーン・メモリーにセーブ可能。


さらに、専用のボリューム/エクスプレッション・ペダル(V861)が付属。コンパクトで頑強なアルミ筐体に高級感あるブラック・アルマイト仕上げのV861は、2系統のINPUT/OUTPUT端子と1系統のEXPRESSION端子を備え、音量やワウのコントロールなどが行える。

どんなステージにもマッチするレザー・ブラックのボディに最も似合う、ダーク・ブラウンの木製側板を付属。好みに応じて本体に取り付けてカスタマイズできる。またボディには軽量なアルミ素材を多用。耐久性と可搬性に優れたスリムでコンパクトなデザインを実現している。

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