【俺の楽器・私の愛機】577「ちょっと訳ありな。。」

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【Gretsch 6120w】(東京都 59REVOLBER 45歳)


No.491で掲載して頂いた59REVOLVERです。編集長からのコメントしかり、掲載して頂くとやはり嬉しいですね。そういう訳でまた1つ投稿させて頂きます。癖になりそう。。

前回ではスラッシュが好きすぎて、ということでギブソンレスポールを紹介させてもらったのですが、実はもう1人、好きすぎる人がいます。ブライアンセッツァーです。

中学生の時だったか、6つ上のドラマーの兄貴や7つ上のギタリストのいとこの影響でHR/HMにグイグイ引きずりこまれている頃、ある時そのいとこがStrayCatsのRumble in Brightonを弾いていました。もちろん当時はその曲を全く知らなかったのですが、初めて聞いた瞬間、脳天に雷が落ちたほどの衝撃を今でも覚えています。それからというもの、自分の中の音楽にロカビリーというジャンルが加わり、なかでもブライアンセッツァーは別格、どんどんStrayCatsの沼にハマって行きました。


自分の好きなギタリストと同じ楽器を持ちたい、とレスポールを購入した時と同様、いつかはグレッチを手にしたいと思っていました。(ただ自分は前回の投稿でも最初に言いましたが、本職はベースです。。。)

そんな想いを長年持ち続けていた今から約十数年前。自分の住んでいる街には1件だけ中古楽器屋がありました。決して品数は多くないのですが、事あるたびにその前を通り、外から楽器をちらっと眺める日もあれば、店内に入って楽器を眺める日も度々ありました。

ある日のこと。いつものように楽器屋の前を通ると、「ん?」「あれ?」「えっ!?」なんとメインとなる店頭展示にオレンジのグレッチ6120が掲げられていました。ボディのGマークとインレイから見て6120ナッシュビルウエスタン。急いで駆け寄り眺めてみる。飛び込んできたお値段価格、なんと9万円。

んなわけない。しょぼい目を何度もこすり、何度も何度も掲示価格を見る。9万円。んなわけない。でも明らかに9万円。「え?マジで??」

ぱっと見どこが悪い訳でもなさそうな気はする。でも9万円には9万円の理由がある。事実を確かめるため店員さんを呼んだ。

私「あの~すいません。」
店員さん「はい。」
私「このグレッチほんとに9万円なんですか?」
店員さん「はい、そうです。ただ....」

やはり言葉を濁し始めた。

店員さん「特にコンディションに問題があるわけではないのですが、こちらを見てもらえれば....」と、ボディのGマークを指している。言われた通り見てみる。でも何が問題なのかさっぱり分からない。

店員さん「実は....」
私(...ごくっ)
店員さん「前のオーナーの方か、その前のオーナーの方かは分からないのですが、このGマークを剥がされたみたいで....でもやっぱり元に戻したかったのかご自分で黒く塗られてるんですよ....」
私「えっ?」

ようやく顔を近づけてまじまじ見てみると。。ほんとだ。。確かに黒いGマークが剥がされていて、マジックか何か分からないけど、ボディに直接黒で塗ってありました。もしかしたら前々オーナーが剥がして、前オーナーがそのまま購入、が、やはりGマークがなければと言うことで自分で黒く塗ったのか、あくまで推測なので定かではありませんが、店員さん曰く、自分のようにこのグレッチを店頭で見て問い合わせてくるお客さんがかなり多いらしく、ただこの説明をするとみんな「う~~ん....」となんとも言えない表情になり、なんとも言われのない感じで帰って行くとのことでした。

確かに....

自分も全く同じ気分でした。そういうのがあって価格が安かったわけですが、これを納得するかしないか。皆さんそのハザマで悩まれていたのだと思います。かくいう自分も同じ。その時はやはりなんとも言われないのない気分で店をあとにしました。それからというもの、頭の中はこの6120のことばかり。仕事しようが飯を食おうが、ひたすら頭の中をグルグルしていました。そして毎日毎日楽器屋の前を通っては生存確認をする始末。今思えば完全にこのグレッチのストーカーでしたね(笑)

それから1週間ほど経った頃、再度店員さんに話を聞きに行くもやはり問い合わせがあとを絶たないようで、それでもしぶとく店頭に残っていました。その時思いました。Gマークがなんだ!剥がされているからってなんだ!黒で塗ってあるからなんだ!ブライアンセッツァーだってステッカーを貼っているじゃないか!いざとなればステッカーを貼って隠せばいい。

私「ちょっと手に持っていいですか?」
店員さん「どうぞ。」

初めて持ったグレッチに感動してしまい、そのまま試奏に突入したのですが、グレッチにふさわしい奏法などその時は持ち合わせてはおらず、ちょっと恥ずかしながらコードを鳴らす程度で、それでも弾き心地が良く、感動とグレッチを弾いている高揚感が相重なり合って、気づけば店員さんに「購入します!」と告げておりました。

ただ奏法と同じく金も持ち合わせていなかったので、そのまま銀行のキャッシングに突入。9万円を拝借し、晴れて購入した次第です(笑)

なぜGマークを剥がしたのか前オーナーさんに聞いてみたいところですが、元気に自分が引き継がせてもらってます(笑)。その日からStrayCatsのコピーが始まったのは言うまでもありません。




   ◆   ◆   ◆

ロゴとか顔となるアイコンに不備があると萎えるのわかります…が、私も海外から取り寄せたアンプのロゴが欠けて割れていたことが何度かあります。BognerとかMarshallとか、あのロゴがないとマヌケなのに、でもサウンドは何も変わらないのだから「んなもん気にしねーわ」と強がって生きてきました。母親に「男の子は泣くんじゃない」と躾けらたからです。ありがとうママン、言いつけを聞いて頑張ったよ(泣)。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/XX72yo6Ph3BwqQHE9

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