J Jazz Masterclass Series、第9弾はサックス奏者“松風鉱一”初ソロ・リーダー作

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BBEが近年出している和ジャズの名盤を発掘するアルバム・シリーズ、J Jazz Masterclass Seriesの第9弾として再発されるのは、サックス奏者、松風鉱一の初ソロ・リーダー作『At The Room 427』となった。

◆松風鉱一 関連動画&画像


このシリーズ発足の記念すべき第1作として飾った松風鉱一のリーダー作『Earth Mother』に次ぐ本作は、稀に聴くポスト・モーダルなパワー・バップとフリー・ジャズが絶妙に絡み合った大傑作であり、元々松風鉱一、先輩ドラマーである古澤良治郎とベーシストの山崎弘一の3人組が1975年の11月に中央大学校内の教室で行われたライヴ録音だ。その完成度が良く、松風は自主制作に踏み切り、小島録音/ALMに流通を頼み1976年に発表された作品。近年世界中の和ジャズ・ファンの中で再評価が著しく、現在中古市場では高値で取引され、今回の再発は多くのジャズ・ファンの期待を応える、70年代の発売以来初めての再プレスとなる。


日本のジャズ界の大ベテランとし現在も活躍中の松風は、リーダー・グループ(サックス・ワークショップ、松風鉱一カルテット、port)のほか、富樫雅彦オーケストラ、森山威男4+1などのバンドでも活躍し、『万華鏡』『ア・デイ・イン・アケタ』『アース・マザー』『生活向上委員会ライブ・イン・益田』『グッド・ネイチャー』などのリーダー作を発表する前の70年代の中旬に、最も刺激的な、先見性のある日本のジャズ・マンの一人として、鮮烈なデビューを本作で飾った。松風は独特の角の立った脱構築的な演奏スタイルで、このライヴ盤に予想が付かない要素を足しながら、山崎弘一の骨太なベースと動的な古澤のドラムにより調和され、また古澤の演奏により健全な土台が固められ、松風の熱烈なソロと、お互いのフリーな要素が調合される。J Jazzの監修者曰く、「本作のこのトリオの演奏はエリック・ドルフィーとジョン・コルトレーン中期の名演の強烈さとエネルギーを思い起こし、また日本ジャズ界でしか生み出されない、熱のある、即興ジャズの模範的な作品を残した」という。


『At The Room 427』

2022年1月26日(水)
BBE
1.CD(国内仕様盤) BBECDJ588 ¥3,000+税
2.CD (輸入盤) 0BBE588ACD オープン価格
3.2LP (輸入盤) BBE588ALP オープン価格

■TRACKLIST
1. Acoustic Chicken
2. Theme Of Seikatsu Kojyo Iinkai
3. Little Drummer
4. Lover Man
5. Theme Of Seikatsu Kojyo Iinkai (Version)

◆BBE オフィシャルサイト
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