新世代UKジャズのピアニスト“キット・ダウンズ”、ECMからトリオALリリース

ツイート
(C)Caterina Di Perri

2018年にアルバム『Obsidian』でECMからのリーダー・デビューを飾ったピアニスト、キット・ダウンズが待望のトリオ・アルバムを2022年2月11日(金)にリリースすることを発表、シングル「Sister,Sister」が先行配信された。

◆キット・ダウンズ 関連音源&画像



アルバム『Obsidian』では、いくつもの教会のオルガンをソロで演奏、音色を幅広く探求し、翌年リリースされたチェンバー調のアルバム『Dreamlife Of Debris』では、ピアノとオルガンの両方を演奏し、楽器の音色を大幅に拡大したことで大きな評価を得たキット・ダウンズだが、ついに本作『Vermillion』では長年の仲間であるベースのペッター・エルド、ドラムスのジェームズ・マドレンとのトリオでその卓越したピアノ・トリオのサウンドを披露する。

ガーディアン誌はキットを「難しい音楽を自然に聴かせる不思議な才能」と賞賛しているが、『Vermillion』はその証拠に、穏やかなリリシズムと大胆な創造の爆発を等しく踏みしめ、メロディへの強いこだわりを持ったピアノ・トリオによる入念なプログラムを取り揃えている作品となっている。「このレコードは、私がこれまでやってきたこととは違います。これまで演奏したことのない領域、つまり、より室内楽的なサウンドに自分たちを押し込めました。複雑なリズムの要素はそのままに、これまでとは別の美学に包まれています」とキットはコメントしている。

新たな音楽的挑戦を常に求めていることを、2016年に他界した、初期の師であり、キットがECMの初レコーディングを捧げたピアニスト、ジョン・テイラーまで遡って語る。「ジョンは、しばしば予測不可能なことをすることで、音楽の本当の瞬間を追求しました。彼は新しいことを起こしたい、音楽的にリスクを取ることに執着していました。それは私が『Obsidian』でやったことであり、今私たちが『Vermillion』でやっていることだと思うのです」。

『Vermillion』では、構築と解体が互いに調和して存在し、2つの極端な部分が互いに引き合うことで有機的な形状を生み出し、その過程で優雅でメロディアスなテーマが生み出されている。キットとペッターはそれぞれ5つの作品を制作し、最後の11番目の作品はジミ・ヘンドリックスの「CastlesMadeOfSand」を抽象的にアレンジしたもので、トリオはこの曲の個々の要素を注意深く解きほぐしていくように演奏。2021年5月と6月にルガーノのAuditorioStelioMoloで録音された『Vermillion』は、マンフレート・アイヒャーがプロデュースを担当した、21世紀のECMが生み出した最新型ピアノ・トリオの名盤の誕生と言えるだろう。


『Vermillion』

2022年2月11日(金)
UCCE-1189 SHMCD ¥2,860(税込)
https://jazz.lnk.to/Kit_Downes_VermillionPR

■収録曲
1.Minus Monks / マイナス・モンクス
2.Sister, Sister / シスター、シスター
3.Seceda / セチェダ
4.Plus Puls / プラス・プルス
5.Rolling Thunder / ローリング・サンダー
6.Sandilands / サンディランズ
7.Waders / ウェイダーズ
8.Class Fails / クラス・フェイルズ
9.Bobbl’s Song / ボブルズ・ソング
10.Math Amager / マス・アマー
11.Castles Made of Sand / 砂のお城

◆キット・ダウンズ 日本オフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報