ロジャー・テイラー、『ボヘミアン・ラプソディ』の事実と異なる時系列について言及

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(C)ユニバーサル ミュージック

クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)では、事実と異なる描写がいくつかあり、とくにフレディ・マーキュリーがHIVに感染していることをメンバーに告げる時期が違うと指摘されている点について、ドラマーのロジャー・テイラーが言及した。

◆クイーン画像

映画では、フレディは<Live Aid>のリハーサルで告白したが、実際には、彼が病を診断されたのは<Live Aid>の後だった。

ロジャーは『Classic Rock』誌のインタビューで、こう話した。「あれは実際に起きた話をフィクション化したわけじゃない。ただ、細かい部分(を変えた)だけだ。君が言うとおり、時系列はめちゃくちゃだ。でも、映画を作るとき、100分くらいなわけだから、それを有効に使うには時系列に手を加える必要がある。映画を上手く作る、それが最優先だ。ドキュメンタリーでさえ、時系列に固執しているわけじゃない。効果的になるよう、圧縮したり、ひねったり、変更したりしている。あれは映画なんだよ! ドキュメンタリーとは謳っていない」

『ボヘミアン・ラプソディ』の制作には数年を要し、何度かトラブルにも見舞われたが、公開後、記録的なヒット作となったことに、ロジャーは「嬉しかった。全てがポジティブな結果となった。素晴らしかったよ。僕ら、17もの脚本を目にし、最終的に正しいものを選んだと自負してる。バランスが取れている。僕らは、観る人を旅に連れ出し、アップ・ダウンを感じ、最後には歓喜に満ちあふれてほしかったんだ」と話した。

『ボヘミアン・ラプソディ』は、ミュージシャンのバイオグラフィ映画としては世界最大のヒット作となり、フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックが最優秀主演男優賞を受賞したのをはじめ、アカデミー賞4部門を獲得した。



Ako Suzuki
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