【インタビュー】BLACK IRIS「逆境を乗り越えて強くなった新しい9人のBLACK IRISを見せていきたい」

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■自分たちが先頭を切って走るための力をつけなきゃなと思っています
■あと、早くみんなが声を出せる世の中になってほしい


――今作で“エモい”はキーワードかもしれませんね。Type-Aのc/w曲「This Forever」も、ファンのみなさんへのお手紙のような内容はもちろん、過去の楽曲タイトルが引用されていたり、《At Five》→《At Seven》→《11 O’clock》とメンバーさんが増えていく様子を時間に例えている歌詞が印象的です。

杉本:もともと僕はあまり自分の実体験を歌詞にしたくないタイプなので、架空の主人公を立てて物語を書いていくことが多いんです。でもたまに自分の気持ちを曲にしたくなるときがあって……。その気持ちのひとつが「This Forever」でした。爽やかなトラックやメロディラインにはメッセージが込めやすいので、BLACK IRISの歴史を詰め込みました。でも11人ももう過去になる。きっと2020年に加入したメンバーも今後活動していくことで曲の聴こえ方が変わっていくと思うし、ファンの子たちも含めて、その時その時のそれぞれの思いを重ねてくれたらと思うんです。

長島:歌詞を読んでいると自分の思いと重なる言葉が歌詞のなかにあって。この1年半でメンバーの楽しそうな表情だけでなくつらそうな表情も見てきたから《この瞳は知っている/君の笑顔も君の涙も全てを》という歌詞も沁みてきて……自分たちの青春を歌っている曲ですね。メンバーの作った曲だから、思い入れも深くなるし気合いも入ります。

佐原:《この足は知っている 笑顔の裏のあの涙さえも》という歌詞があるんですけど、僕はこの先も11人で突き進んでいくことが当たり前だと思っていたんです。欠けてほしくなかったけど、これからは9人で進んでいく――このインタビューを受けている時点ではまだライヴで未発表なので、実際にファンのみなさんの目の前で披露するからこそ感じること、見えることがあると思っています。どんなふうにこの曲が育っていくのか、すごく楽しみなんですよね。

杉本:この曲を作ったときはまだ(西と山之井の)ふたりが抜けることを知る前だったんです。リリース前に“これからは9人で進んでいく”と書き換えることもできたけど、それは違うと思った。この11人で活動してきたことを曲に残したいと思ったんです。あと「This Forever」の歌詞には半年後、1年後にわかる仕掛けも入れたので、想像を膨らませて楽しんでもらえたらと思います。


▲「Head Shot」Type-A


▲「Head Shot」Type-B


▲「Head Shot」Type-C


▲「Head Shot」Type-D

――Type-Bのc/w曲「Freedom」は自分らしさを貫くことがテーマになったひりひりとした質感の楽曲で、個性豊かなBLACK IRISを体現するようです。

杉本:トラックを聴いた瞬間から“これはヤバい! 絶対にかっこいい曲になる!”と確信しましたね。ファンのみんなが思う存分、僕らのライヴパフォーマンスに酔いしれてもらえるように作りました。11人から9人になった僕らだからこそ、《超えていけ》というワードが強く響く曲になったと思っています。

佐原:「Freedom」の重いサウンドは、地に足をつけながらもガムシャラに前に進んでいく僕たちを表しているような気がしていて。9人になることによって、力強くパフォーマンスできると思います。この曲が表題でも全然いける!と思うくらい、すごく好きな曲です。

杉本:歌詞とメロディは『レ・ミゼラブル』の革命軍をイメージして書いたんです。だからコーラスの感じでミュージカルっぽい雰囲気を入れてみたりして。大きな会場でライヴをしたときは、ダンサーさんに大きい旗を振ってもらったり、火の玉をぼんぼん飛ばしたりしたい!(笑)

長島:ああ~いいね。やりたい!

佐原:絶対めっちゃかっこいい!

杉本:やれるように頑張ろう。ライヴで披露をするのは9人体制になってからなので、11人で作った曲をこれから9人で育てていこうと思っています。


▲杉本琢弥

――Type-Cのc/w曲はTeam Bによる「Sidekick」、Type-Dのc/w曲はTeam Iによる「I don’t care」。それぞれのチームにもカラーがありますよね。オンラインイベントを観ながら、Team Bが犬っぽくて、Team Iが猫っぽいイメージでした。

杉本:ああ、確かに!(笑)。メンバーそれぞれにもっとフォーカスが当たるように、11人ではできない見せ方をしたいという思いからチーム分けでの活動も始めたんです。

長島:「Head Shot」のMVでも2番のセクションでTeam BとTeam Iに分かれてパフォーマンスをしているんです。ああいうことができるのは面白いですね。

杉本:6人でもBLACK IRISらしさを見せられるTeam Bと、いつものBLACK IRISとは一味違う顔を見せてくれるTeam I。そのカラーに合わせて「Sidekick」と「I don’t care」を作りました。


▲長島翔平

――杉本さんはTeam B、長島さんと佐原さんはTeam Iですよね。お互いのチームにどんな印象を抱いていますか?

佐原:Team Bはお客さんを巻き込めるんですよ。

長島:そうそう。楽しく盛り上げるのがうまいよね。

佐原:チームとしてもまとまっているよね。Team Iはみんな自由だから、5人で力を合わせてステージを作っていくというよりは、一人ひとりがライヴに対して本気で向き合っている。そこで気持ちがまとまっていく感覚はありますね。

杉本:目に見えない一体感を作れるのがTeam Iの強みだと思いますね。一人ひとりの味がちゃんと出ている。その感じが「I don't care」にもちゃんと反映されていると思います。この曲は初めて女性目線で歌詞を書いてみたんです。女性の強さを表す意味での“I don't care”ですね。Team Iは気が強くて歌声がいいメンバーも揃っているし、歌詞の世界観をうまく表現してくれるだろうなと思ったんです。ライヴだけでなく、音源でも楽しんで聴いてもらえるアーティスティックな楽曲だと思いますね。いい意味でお客さんとの距離を作れるというか。

長島:「I don't care」はほんとめちゃくちゃ好きな曲ですね。トラックもいいし、メンバーが作っている曲だから思い入れも深くなるし、Team Iのカラーを思う存分に出せる曲でもあるのでライヴで披露すると“Team I感”を実感するんです。素敵な楽曲を作ってもらいました。

佐原:Team BよりもTeam Iにはダーク感があると思っていたんですけど、「I don't care」ではまた新しいTeam Iを見せられた感覚があるんです。やりがいのある、思い出に残る楽曲になりましたね。


▲佐原至恩

――「Sidekick」と「I don't care」、Team BとTeam Iは正反対の趣向を持っているということですね。

杉本:そうですね。やっぱりTeam Bはお客さんと一緒に盛り上がれることが強みなので、“Friend”よりも強い仲間、相棒という意味の“sidekick”をタイトルにしました。この曲はお客さんがめちゃくちゃ跳んでくれるので、僕が想像していた以上の一体感が生まれる瞬間が過去に一度だけあったんです。タイトルにぴったりな育ち方をしてくれているなと思います。チーム分けはひとつのグループで3度オイシイというか、多面性が見せられる。

長島:Team Bが歌う「Head Shot」、Team Iが歌う「Head Shot」も、歌割りやフォーメーションが全然違うんです。同じ曲でこれだけ違うんだ!と新鮮で、すごく面白かったですね。

――『Head Shot』はコロナ禍で精力的に活動してきたBLACK IRISの持ち味やタフネスが詰まった作品になったと思います。それは11人で活動してきたからこそ作り上げられたものでもあるのではないでしょうか。

長島:そうですね。僕にとってのBLACK IRISの思い出は11人で作ってきたものなんです。ふたりがグループを離れるのはさみしい気持ちもあるけど、一緒に活動してきた過去は変わらないので、これからもお互い良き仲間として成長していけたらと思います。この先は9人体制になるから、もっと自分も頑張らなきゃなと思っていますね。

佐原:これからは逆境を乗り越えて強くなった、新しいBLACK IRISを9人で見せていきたいですね。そのためにもメンバー一人ひとりの努力が必要だと思っています。

杉本:11人で活動した1年半は、人数が増えたことに加えてコロナ禍があり、コミュニケーションが取りづらかったので、これまでの活動のなかで壁にぶつかった回数がダントツで多かったんです。じつは過去に、オリジナルメンバーの5人で“誰かが抜けたら解散だね”と話していたこともあって。でもいざ2人が抜けることになって、残された僕ら9人は解散なんて考えられなかったんです。9人全員が“ずっと続けたい、絶対に売れたい、前に進みたい”という強い気持ちを持っていたからこそ前に進んでいこうと思いました。あとやっぱり……前向きな決断で、明るく見送るとはいえ応援してくれている人からすればメンバーの脱退は悲しいものじゃないですか。


――特にBLACK IRISは、メンバーが増えることはあっても、減るのは初めてですものね。

杉本:発表する前も、発表した後も、そのさみしさと『Head Shot』が結びついてしまうのは悲しいなと思ったんです。でも僕ら9人だけでなく、抜ける2人もファンのみんなも、最後まで一生懸命11人のBLACK IRISに向き合ってくれた。11人最後の有観客ライヴは2人がいなくなる悲しさやさみしさ以外にも、ライヴとしての楽しさもちゃんとあって。『Head Shot』は11人のBLACK IRISを忘れないための作品だし、みんなの応援があるからこそこれからも僕らは9人で頑張れる――その気持ちを再確認できました。みんな団結して11人体制の大団円を迎えられて、本当に良かったと思っています。

――11人のBLACK IRISを忘れられない記憶として頭に撃ち込む、名実ともに“Head Shot”な作品になったと思います。新体制のBLACK IRISは、今後どんなヴィジョンをもって活動していくのでしょう?

杉本:今年の3月で4周年を迎えるので、そこでまたお客さんと一緒に目指したい目標をお知らせできればいいなと思っているところですね。そのためにも自分たちが先頭を切って走るための力をつけなきゃなと思っています。……あと、早くみんなが声を出せる世の中になってほしいね。

佐原:本当にそうだね。加入する前からBLACK IRISのステージを観ていて、お客さんの歓声のすごさに驚いていたんです。でもコロナ禍で加入した翔平くんと僕は、それをステージの上で感じていないんですよ。

杉本:そうなんだよね。早く4人にも感じさせてあげたい。すごいんだようちのファンは!

取材・文:沖さやこ

リリース情報

New Single「Head Shot」
発売中
■Type-A PCCI.00007 1,200円(税込)
M1. Head Shot
M2. This Forever
M3. Head Shot(Team B)
M4. Head Shot(Team I)
■Type-B PCCI.00008 1,200円(税込)
M1. Head Shot
M2. Freedom
M3. Head Shot(Team B)
M4. Head Shot(Team I)
■Type-C PCCI.00009 1,200円(税込)
M1. Head Shot
M2. Sidekick
M3. Head Shot(Team B)
M4. Head Shot(Team I)
■Type-D PCCI.00010 1,200円(税込)
M1. Head Shot
M2. I don’ t care
M3. Head Shot(Team B)
M4. Head Shot(Team I)

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