【インタビュー】BREAKERZ、15周年第一弾シングルに願い「離れていても、どこかでちゃんと繋がっている」

■ファンの方々とお祭り騒ぎできるような
■楽しい一年になったらいいな

──シングルの“名探偵コナン盤”には、宮川愛李さんをゲストボーカルに迎えた「月夜の悪戯の魔法 -Acoustic Version- with 宮川愛李」が収録されています。原曲は2011年にリリースされたシングルナンバーで、『名探偵コナン』のエンディングテーマに起用されましたね。

DAIGO：たまたま10年前の曲なんですが、今作は“月”繋がりで「月夜の悪戯の魔法」を入れるのがいいんじゃないかなって。ここでも新しいチャレンジをしてみたかったので、『名探偵コナン』のエンディングテーマ「Reboot」を歌っていた宮川愛李さんにゲスト参加してもらったんです。年齢的には僕らの1/2なんですが、若い世代とのコラボレーションも刺激になると思って。

──昭和世代に平成世代の血を混ぜてみようと（笑）。

DAIGO：そうですね。新しい世代の感覚が反映されたらいいんじゃないかなって思ったし、女性目線の歌詞でもありますし。


──BREAKERZはこれまで、いろいろなアーティストとコラボしてきましたが、宮川愛李さんの声とのデュエットが新鮮です。

DAIGO：倉木麻衣さんにコーラスをしていただいたこととかありましたけど、今回の宮川愛李さんみたいに2番からガッツリと歌ってもらう試みは初めてで。曲が生まれ変わったように聴こえるし、歌声も素晴らしくて、新しい魅力を引き出してくれたと思いますね。

──原曲の和テイストのロックからガラリと変わったアプローチをAKIHIDEさんはどう感じましたか？

AKIHIDE：自分の中では「月夜の悪戯の魔法」の原曲の完成度や満足度が高かったので、アコースティックバージョンをどういうふうにすればいいのか浮かばなくて。それだけに宅見くんのアレンジに期待していたんです。シンプルなのに要所要所に入るコードワークがすごくオシャレで、僕やシンピーが弾きやすいギターアプローチだったので、レコーディングも楽しくて一緒に盛り上がりましたね。

──リズムはギターのボディを叩いたものですか？

AKIHIDE：ボディを叩いた音を切り取ってうまく加工してくれたんですが、それもその場で「この音は使いましょう」ってディスカッションしながら調整していきましたね。

SHINPEI：ピアノとギターと歌だけっていう限りなくシンプルな演奏編成なんですが、デュエットを含めて、原曲に引けを取らない。さっきDAIGOさんが言ったように生まれ変わった曲になっていますね。


──確かに。それとファンクラブTEAM BREAKERZ会員限定盤『Special Deluxe Edition for TEAM BREAKERZ』にはDAIGOさんのバースデーライブ(※2019年および2021年開催)のみで結成されたオリジナルユニット“D.A.S”の音源と映像も初収録されます。

DAIGO：「D.A.S」という楽曲は3人で歌って踊るんですけど、そもそもこのユニット自体、遊び心のある限定プロジェクトみたいな感じですね。

──曲を聴いただけで3人が歌って踊る映像が浮かびます。

DAIGO：そうですね。HYDEさんに呼んでいただいたハロウィンライヴイベント＜HALLOWEEN PARTY＞で僕たち、踊る機会が増えたので、自然にやることができたんですよ。真剣に遊んでいる感じ。これまで2回、お披露目しているんですけど、1回やるごとに解散してるんです。そしてまた再結成するという（笑）。

──そもそもDAIGOさんの提案で始まったんですよね？

DAIGO：みんなで意見を出し合っての最終決断ですね。まぁ僕が言い出したことがキッカケですけど（笑）。

──SHINPEIさんはラップ担当とか決めていって？

DAIGO：そうそう、キャラ的にも合ってるし。AKIHIDEさんの声もいい。曲もちゃんと作っているんですよ。歌録りもパッションを大事にしているので、そんなにテイクを重ねないし、ゆくゆくはアルバムを出したいですね。

SHINPEI：曲数が増えたら、ダンスパフォーマンスが課題ですね。踊りは最近やり始めたことなので、やるからにはちゃんとやらないと。

AKIHIDE：あと何年、踊れるのかなと思いますけどね（笑）。

DAIGO：確かに。疲れるからね。

──“D.A.S”はDAIGO、AKIHIDE、SHINPEIの頭文字かと思いきや、“Destiny Against Sorrow”の略なんですよね。

DAIGO：ははは。ちょっとカッコよさげな感じですね。

──さて、15周年記念イヤーはどんな一年にしたいですか？

DAIGO：15年間活動できること自体、すごいことだなって。シーンを見てきた中、そう感じますし。続けてこられたのはどんな時も応援してくれたファンのみなさんがいるからこそなので、本当に感謝してます。そんなファンの方々とお祭り騒ぎできるような一年になればいいなって。

──10周年アニバーサリー企画のときは、さまざまなバンドと対バンする＜BREAKERZ 10周年 10番勝負 -VS-＞がありました。

DAIGO：ええ。コロナ禍なので、どういう企画ができるのかまだわからないですが、状況を見ながらBREAKERZなりに、今まで応援してくださったみなさんと15周年をお祝いできる楽しい一年になったらいいなと思っています。

取材・文◎山本弘子







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