【インタビュー】C-style、仏恥義理アイドルが気合いと覚悟を込めた新シングル「レディース!!」

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木更津発の“仏恥義理アイドル”C-Style(シー・スタイル)が、全国流通盤としては、2018年1月にリリースした前作「Kisarazu Calling」以来、実に4年ぶりとなる2ndシングル『レディース!!』をリリースし、オリコンのデイリーランキングの5位にチャートインするという好成績を残した。2013年に結成され、メンバーの加入や卒業を経て、現在は総長の八剣咲羅(やつるぎ・さくら)と潮干狩鯏(しおひがり・あさり)の2人組として活動している彼女たちが『レディース!!』に込めた気合いと覚悟を聞いた。

■日本だけじゃなく世界一のレディースになるっていう思いがあるので
■木更津を知ってくれたり木更津に来るきっかけになったらいいな


──4年ぶり2枚目となる全国流通シングル『レディース!!』がリリースされました。

潮干狩鯏(以下、潮干狩):C-styleがもうすぐ結成から10年目になるんですけど、節目を迎える前に自分たちももう一度、挑戦しようっていう思いがあって。やっぱり4年ぶりなので、私たちもこの曲を全国に広めようっていう覚悟をもってリリースを決めたんですね。いろんな試行錯誤を重ねた上で制作していて。本当に思いが詰まった1曲になっています。

八剣咲羅(以下、八剣):前回の全国リリースの時は、あまり地に足をつけてやれていない部分があったんですけど、活動年数を重ねるごとに、もっともっと全国に行きたいっていう思いが強くなって。今回は、今のC-styleを全国に知ってもらいたいという強い思いでいますね。


▲『レディース!!』(Type-A)


▲『レディース!!』(Type-B)


▲『レディース!!』(Type-C)

──この曲で初めて知ったという人には、「今のC-style」とはどんなグループだと言えばいいですか。

八剣:自分たちは木更津という小さな街のグループではあるんですけど、東京の事務所に入って大きくなるのではなく、この木更津からビックになっていくんだという思いを大事に活動してきていて。とにかく普通のアイドルとは違っていて、小さな街からでもやってやるんだ! っていう気合いがある。とにかく本気なんだっていう思いが伝わればいいなと思います。

潮干狩:日本を代表する“レディース”でありたいなって思っています。



──「レディース!!」という楽曲のタイトルがまさにグループを言い表しているんですね。この曲はオリコンのデイリーチャートで5位にランクインしました。

潮干狩:自分たちはデイリー10位以内を目指していたので、目標を大きく超えられたことをすごく嬉しく思っています。

八剣:やっぱり5位っていう数字は、自分たちだけで取れるような数字ではないので、まず、応援してくれているファンの皆さんに感謝したいです。また、自分たちだけじゃなく、今回はいろんな方が携わってくれて。みんなが本気で、同じ思いで戦ってくれたからこその結果だと思うので、純粋に嬉しいです。聴いてすぐに「レディース」ってわかるようなバイク音が入っていたりするので、自分たち名刺がわりになるような1曲だと思っていますし、これからC-styleの代表曲に育てていきたいなと思います。

──製作過程についても聞かせてください。レコーディングはどんな思いで臨みましたか。

八剣:4年ぶりに全国にリリースされる曲なのでめちゃめちゃ意気込んでいましたし、自分たちの意見も取り入れて制作してもらう形でやらさせていただきました。例えば、最初の“女、舐めんなよ”っていうセリフは、よりカッコよく聞こえるように、何回も何回も録り直したりして。

潮干狩:今までの楽曲の中で一番時間をかけてレコーディングしましたね。それだけこだわって作った1曲になっています。私は場面場面で歌い方を変えていて、カッコよく歌うところもあったり、アイドルっぽく可愛く歌うところもあれば、寝起きみたいに“ふわぁ~”ってしてるところもあって。場面場面で違った声で歌っているので注目して聴いて欲しいです。


▲八剣咲羅

──歌詞には<相棒>というフレーズもありました。隣にいる相棒はどんな存在ですか。

八剣:鯏は自分より年下なんですけど、ライブではメインボーカルとして引っ張ってくれていて。年齢は関係なく、信頼できる相棒だと思っています。

潮干狩:そう言ってもらえるのはありがたいですね。でも、自分は年の離れた後輩という立場なので、グループ自体を引っ張ってくれているのは先輩だと思っています。ただ、すごく頼りにはしているんですけど、ヤンキーアイドルなので、もう少し漢字が読めるようにして欲しいなと思います。

──(笑)でも、「苦理須荒(クリスマス)追記」とか、「離派威張流(リバイバル)伝説」とか、ぱっと見では読めない曲名が多いですよね。

潮干狩:そうなんですよ。漢字が読めないことをファンの方から突っ込まれることもありますね(笑)。

──この10年間というのははどんな日々でしたか?

八剣:楽しいことだけじゃなくて、辛いこともたくさん経験してきました。ライブハウスを毎回、お客さんでパンパンにできるほどではないけど、絶対に今、積み重ねていっている日々が、必ず良い結果につながると信じて走ってきました。

潮干狩:なかなかお客さんが集まらない時期があって。ほんとにいなかったんですよ(笑)。だから、すごく悩んだ時もあったんですけど、今回のリリースイベントを重ねていくうちに、自分たちを応援してくれるファンの方がすごく増えて。始めた当初はなかなか地元からも相手にされなかった時期もあったけど。続けていくうちに支えてくれる方が増えていって。今では地元の方にも応援してもらっているし、木更津市の公認もいただいているので、自分たちも嬉しく思っています。


▲潮干狩鯏

──小中学生からやっていたってことですよね。

潮干狩:そうです(笑)。自分は小学校6年生で入りました。

八剣:私は中1の時ですね。

──10代をほぼC-styletとして過ごしてることになります。特に印象に残ってる出来事は?

八剣:木更津のグループなんですけど、いろんなメディアに出演させてもらって。タモリさん、中居正広さん、マツコデラックスさん……。いろんな大物の方とお会いするたびに、毎回、夢があるなって思うし、続けてきてよかったなって感じますね。

潮干狩:私は「潮干狩鯏」という名前をいただいた瞬間ですかね。木更津にちなんだ名前なんですけど、事務所の社長に「今日から潮干狩鯏だ」って言われて、正直、びっくりしかなくて。

八剣:あははは。私がその名前だったら絶対に嫌だなって思ったんですけど、今となっては羨ましいです。八剣よりもめちゃくちゃインパクトがあるし、テレビに出た時も、まず、名前で持っていかれるんで、おいしいと思います。

潮干狩:でも、今でも親に心配されていて(笑)。「早く名前を変えてくれ」って言われ続けています。

──(笑)MVでは二人がケンカしていますね。

八剣:初めてドラマ仕立てになっていて。慣れない中で演技をしたり、乗り慣れない原付にも乗らせてもらって。ヤンキーアイドルっぽい映像になっていると思います。

潮干狩:自分の中では最後の喧嘩のシーンが一番印象的ですね。なかなか二人でやりあうことはないので(笑)。

──タイマンしたことはないですか?

八剣:あはははは。全くないです。

潮干狩:ぶっちゃけ人とケンカしたことないですからね(笑)。「ケンカってこういう感じにするんだ」っていうのが新鮮で楽しかったです。でも、一番に届けたいのは、二人の友情や絆ですね。すれ違って、殴り合って、最後は仲直りして、これからも二人でやっていこうぜっていう物語になっていて。決して、仲良しだけが友情じゃない。ぶつかり合って、それでも、二人で一緒に駆け上がっていこうっていう思いを込めています。

八剣:日本だけじゃなく、世界一のレディースになるんだっていう思いがあるので、この映像を通して木更津という街を知ってくれたり、木更津に来るきっかけになったらいいなとも思います。

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