【俺の楽器・私の愛機】632「気絶するほどフェルナンデス」

【フェルナンデス　FMT-60】（東京都　となりの闘牛士　45歳）


私の愛器、フェルナンデス「FMT-60」です。数年前に某オークションサイトにて落札し、手を加えながら愛用しています。

本器は、日本が誇るリビングレジェンドギタリストCharさんの、アイドル時代に使用していたムスタングのコピーモデルです。ちょうど「気絶するほど悩ましい」がヒットした頃のモデルのため、ファンの間では「気絶ムスタング」と呼ばれたりもします。もちろん私もCharさんの大ファンでございます。

製造年はおそらく1978年から1980年あたりと思われます。当時のカタログスペックから、ボディ材はセン（アッシュの代用材）、ネックはメイプル、フィンガーボードはローズウッドのようです。ピックアップはフェルナンデスのオリジナルモデルです。

入手した時点でペグがロック式に交換されていたものの、フレットの消耗をはじめ、全体的に良い状態ではなかったため、各所パーツをアップデートしました。

ブリッジをマスタリーブリッジに交換、ストリングリテーナーをダイナガイドに交換、ステンレスフレットにリフレット（ナットも交換）、ネックジョイントプレートをステンレス製のものに交換、アームスクリューを交換、フロントのピックアップをハム/シングルに切り替えられるよう、トーンポットをプッシュプル式のものに交換。

都内の某老舗リペアショップに作業をお願いし、「使える」ムスタングになりました。やはりヴィンテージの日本製ギターは造りがしっかりしていますね。

何があってもコイツだけは手放さないと固く誓っています。





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石ロゴ期のムスタングタイプ、熱い。そこにマスタリーブリッジをはじめとした本格的なというか徹底的な実用本位のモデファイが加わっているんだから、それでよくないわけがない。固く誓わなくてもこれは手放せないでしょ。素晴らしいオーナーと出会ってFMT-60もご満悦なことでしょうね。（JMN統括編集長 烏丸）


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