【インタビュー】アルステイク、メッセージソングを軸に様々な曲を気合一発で聴かせる潔いバンドサウンド

ポスト

■あふれ出る気持ちが爆発するみたいなライブをやっているので
■想像したよりもホットな気持ちで帰れるだろうなと思います


――たとえばMy Hair is Badからの影響が少しはあるのかな。まず言いたいことをさらけ出して、それをいかに気持ちよくリズムに乗せるか。

ひだか:めちゃめちゃ影響はあるし、そこが根本だと思います。自分の曲を歌う上では嘘を歌いたくないし、もちろんライブはお客さんの前でやっているんですけど、誰よりも自分が一番気持ちよくなりたいというか、そういう音楽をやりたいのが根本にある。曲を作る時もライブやる時も、そこは絶対ブレたくないです。

――しかも、歌詞を読んでいると、ひだかくんの恋愛事情がほぼわかってしまうという。

ひだか:バレバレですね(笑)。

あむ:嘘がないから、全部バレる。

ひだか:冷静に読まれると恥ずかしい。

――もう遅い(笑)。ちなみにこのアルバムには何人女の子がいますか。

ひだか:えーと(笑)。二人です。

あむ:その二人、すごいな。二人で12曲生み出せる(笑)。

――つらいことやせつないことも、めちゃくちゃ入っているけど、そのリアルさが届くんだと思います。そこはやはり恋愛の曲においても、嘘はつきたくないと。

ひだか:そうですね。何よりも、実際にあったことや自分が本当に思ったことを歌詞にすると歌詞に宿るというか。初めて聴いた曲でも、ヤバ!ってなることを体験しちゃったから、ずっとそこを目指していて、そこにどんどん宿るものがあるのを信じて、赤裸々に書きたいと思ってます。

――恋愛の曲が多いけれど、今回のアルバムは、1曲目「一閃を越え」と、ラストの「未完成のまま」が、自分の生き方とか、メッセージ性の濃い曲だなと思います。

ひだか:ああ、そうですね。その2曲はずっと、自分と向き合っている曲だと思います。


――ちなみに、女子目線だと、どうなんだろう。こんなに赤裸々な男の心の内を聞かされて。

のん:えー!

あむ:それ、気になる。きゅんとしてるのか、こんな人とは付き合いたくないと思うのか(笑)。曲だけを聴いた感じで、どう?

のん:私は、聴き方がそっちじゃなかった気がする。自分も共感できるな、というふうに聴いてたかもしれない。

ひだか:あーよかった。それはうれしい。

のん:うん。でも、そっか、男目線の曲なのか。

――ということは、男女関係なく響く曲ってことだと思います。弱っちいところも、情けないところもさらけ出している。もちろん強さも、曲げたくないことも。

ひだか:そういうことができるのが曲の中だったり、ライブハウスだったり、という感覚です。

――音楽があってよかった。もしもなかったら…。

あむ:ひだかがバンド以外のことをやっているのが想像できない。働いている想像ができない。スーツじゃなくてバンTの想像しかできない。ほめてるよ?

ひだか:ありがとう(笑)。



――あらためて、アルステイクの音楽と、この『A』というアルバム。どんな人に届けばいいと思いますか。

ひだか:自分が曲を書く時がそうなんですけど、ぶつけどころのない感情を、歌詞にバーッと書いているので、そういう人に届けばいいというか、自然にスッと入って行けばいいなと思います。

――初めて見る人に、こんなライブやってるよと、紹介するとしたら?

あむ:MVを見た人がライブを見に来ると、良い意味で期待を裏切られましたみたいなことを言われることが多くて。めっちゃ汗をかいているというか、あふれ出る気持ちが爆発する、みたいなライブをやっているので、想像したよりもホットな気持ちで帰れるだろうなと思います。けっこう激しいだろうなと思っています。

――パンクやエモ系のイベントにも、ギターポップや歌もの系のイベントにも、どっちも行ける音楽性だと思いますけど、今、どういうジャンルの対バンが多いですか。

あむ:今はまだ、いろいろなジャンルのバンドと対バンしてる感じがしますね。どこでも行きます、という感じ。

ひだか:もっと出会いたい。

のん:本当に、3人全員が気持ちが溢れているイメージなので。ひだかの言葉にワクワクしながら、それぞれ歌詞の意味を聴いて、寄り添うというイメージなので、アルステイクのイメージが出るライブをしています、ということだと思います。自分らもドキドキしながらやっているので、ドキドキさせたいです。

あむ:たまに、急にセットリスト変えたりするし(笑)。常に気を張っていないと。でもそれがガチっとハマった時はめっちゃ気持ちいい。決まった時はすごい感情になるよな。ウオー!って。

のん:気持ちいい。

ひだか:中学校はバスケで、高校でハンドボール部だったんですけど、ライブに行く前って、大会の出発前みたいな感覚です。今もずっと。部活やってる感じにめちゃ近いです

――常に真剣勝負。そして、アルバムタイトル『A』(エー)の意味は?

ひだか:意味はいくつもあるんですけど、最初のアルバムだから、ABCのAだったり、方言で「あれ、ええよな」っていう「ええ」とか、いろいろあります。

――ライブも楽しみにしています。最後に恒例の質問で、カラオケは行きますか?

あむ:高校の時はめっちゃ行っていました。

のん:今も、昔からの付き合いの友達とは、たまに行きます。



――ちなみに何を歌う?

のん:一緒に行く人によりますね。バンドが好きな子だったら、自分はクリープハイプが好きなので、それを歌ったり、My Hair is badを歌ったりします。

ひだか:聴いてみたい。

あむ:のんちゃんの歌、聴いてみたい。

のん:メンバーの前でも歌わないんで(笑)。恥ずかしいです。

あむ:僕は、高校の時にめっちゃ行ってたんですけど、その高校はバンドが流行っていなくて、バンドを聴かない友達とカラオケに行くことが多くて。すごく気を使って、みんなも好きだしこっちも好き、みたいな曲を選び抜いて歌ってまいした。back number、サンボマスターとかがちょうど境界線というか(笑)。aikoさんも歌いたいんですけど、難しすぎて声が出ない。aikoさんは、歌っている人を見ていたい。

のん:彼女とかが歌っていると、うれしいんだ。

あむ:そうそう。好きなタイプは、aikoさんを歌える人。

――アルステイクも、「嘘つきは勝手」がカラオケに入っています。

あむ:まだ行ってないんですよ。

のん:(ひだかに)本気で一回歌ってほしい。

――アルステイクの歌をうまく歌うコツは?

ひだか:点数じゃないです。気持ちです。いろいろ込めて歌ってほしいです。

取材・文:宮本英夫

リリース情報

1st full album『A』
3月9日リリース
OOR-010 ¥2,000+tax
1.一閃を越え
2.嘘つきは勝手
3.裸足と裸足
4.チェリーメリー
5.ダメ彼氏
6.アイプチ
7.ふたりぼっち
8.chisa
9.走れ
10.今日は
11.5F
12.未完成のまま

ライブ・イベント情報

3/05 (Sat) 石川金沢 vanvan V4
3/06 (Sun) 新潟上越EARTH
3/10 (Thu) 岡山CRAZYMAMA2ndRoom
3/11 (Fri) 寝屋川VINTAGE
3/12 (Sat) 岡山CRAZYMAMA2ndRoom
3/13 (Sun) 福岡graf
3/18 (Fri) 名古屋APOLLO BASE
3/21 (Mon) 心斎橋 BRONZE
3/24 (Thu) 岡山CRAZYMAMA2ndRoom
3/25 (Fri) 神戸太陽と虎

◆インタビュー(1)へ戻る
この記事をポスト

この記事の関連情報