【ライブレポート】美味しい曖昧、2ndワンマンで集大成「みんなのことが、大好きです!」

ツイート

美味しい曖昧が2月20日、Veats SHIBUYAにて<2nd ONEMAN「曖昧なワンマン2」>を開催した。

◆美味しい曖昧 画像

同公演は2021年8月21日に実施された<1st ONEMAN>時に発表されたもの。その<1st ONEMAN>は、現体制になって2ヶ月ほどで実施された公演で、「メンバー同士ぶつかることもありながら、急速に仲良くなった」と話していたことが思い出される。以降、美味しい曖昧は主催ライブやイベント出演を重ねながら、その都度パワーアップした姿を見せてきた。そして、<2nd ONEMAN>では現時点の集大成と、全15曲に伝えるべき気持ちが込められた白熱のステージとなった。


タイトルを「gggg」へと改めた登場SEに乗せ、ダンスパフォーマンスを加えたオープニングは初の試み。ステージ上で円陣を組んで気合いを入れるシーンからは飾らぬ気迫が感じられた。1曲目は「いけるナイトパレード」だ。ミドルテンポの心地よいナンバーながら力強さもある表現力に釘付けにされた。

「いらっしゃいませー! 美味しい曖昧のワンマン、楽しんでいこうぜ!」──切兎うずめ

ハツラツとしたこの挨拶を皮切りに「ナチュラルアレルギー」で一気に加速。「綺麗事スコープ」ではメンバーとファンがおそろいの“覗くポーズ”で飛び跳ねる。幽花はるかと凡やよいのハーモニーなど歌声も繊細で軽快だ。さらにキラーチューン「サプリメ」ではステージの端から端まで埋め尽くすダイナミックなダンスを披露。ロックサウンドに乗せて女の子の前衛的スタンスを歌い上げる様子は、これぞ美味しい曖昧と呼ぶに相応しい。

中間SEを経て、心模様を投影したセンチメンタルなセクションへ。「さめないワナビー」の歌ではメンバー個々のキャラクターや等身大の感情を現代的モチーフで表現した一方、ダンスでは可愛らしい仕草が活かされた。「sugar beat」で聴くことができたのは、メンバーの、女の子の本音だ。静かな葛藤と複雑な女心が語りパートで繰り広げられたが、それでも鬱々としないのは、同曲をお気に入りとして挙げている双詩科なのはをはじめとしたメンバーの表情と声色があるからこそ。こうしたチルポップに乗せた豊かな表現力も特筆すべきところ。「まざらないや」には、今後の布石とも感じさせる大人びた側面をも見せた。


「皆さんどうかな? 楽しんでるかな? このまま「あまあま」、行ってもいいかな? いくよ!」──凡やよい

ファンキーな曲調の中にあるキュートさと、髪を振り乱しながらのダンスの共存がカッコいい「あまあま」。曲中にMCタイムがあることも定着した「メがンでドがクで」は、スピード感あるダンスにファンもしっかりシンクロし、曲中のMCでは新情報もアナウンスされた。スクリーンに映し出される形で発表されたのは、2ndシングル「曖昧なシングル2」リリース、そして6月6日に新宿BLAZEでの<3rd ONEMAN>開催だ。ちなみに、この情報はメンバーにとってもサプライズの予定だったが、前日の練習中にプロデューサーとマネージャーの会話からネタバレがあったとのことで、メンバーは初めて聞く体で驚くフリをしていた。

そしてライブはラストスパートへ。新曲「ナブルナブルナブル」は初披露。ゴシックかつダークなテイストは新境地だが、手拍子を誘いながらファンを乗せていく。ハンドクラップは「角砂糖とセイロン」でさらに一体感を増し、「圧倒」での衝動に任せたハードなパフォーマンスがライブのアクセントとなった。その空気をファニーでポップなものにシフトさせた「ユーグレナはわかんない」で印象的だったのが 、“そのままの君で いいよ”と背中を押す温かなメッセージだ。


クライマックスでは、美味しい曖昧の“これまで”と“これから”を集約。アイドルとしての原点を力強く歌い上げた「AIMAI」のラストとなるシンガロング部分で挙がったファンの拳が今度はメンバーの背中を押し、「最後の曲です。みんなのことが、大好きです!」と彩負屋ねむりの言葉に続いて、新曲「Curtain call」へ。笑顔で円陣を組んだ5人が改めて心を一つにして歌い出した同曲は、この先に広がる可能性を壮大なスケールで描くメッセージソングだ。5人が肩を抱き合うように一列になり、 “どこまでも行ける気がする”と顔を見合わせながら歌っていた姿に、新たな誓いの曲なのだろうと感じさせた。

曖昧なことと向き合い続けている“女の子の等身大の心情”をテーマとしてきた彼女たちが、君=メンバーやファンと共にこれからも歩んでいきたいというメッセージをまっすぐに伝えた<2nd ONEMAN>。「Curtain call」の途中、凡やよいが「みんなのことが、大好きです」と語ったように、美味しい曖昧は君への愛を伝える楽曲もナインナップしてネクストフェーズへ。次なる大舞台は6月6日に新宿BLAZEで開催される3rd ONEMAN<曖昧なワンマン3>だ。MCで「きっと!なにか!あるよ!」と予告していた同公演は、彩負屋ねむりと双詩科なのは加入から1周年を記念するものでもある。

撮影◎うつみさな

■<美味しい曖昧 2nd ONEMAN「曖昧なワンマン2」>2022年2月20日(日)@Veats SHIBUYAセットリスト

SE. gggg
01. いけるナイトパレード
02. ナチュラルアレルギー
03. 綺麗事スコープ
04. サプリメ
05. さめないワナビー
06. subar beat
07. まざらないや
08. あまあま
09. メがンでドがクで
10. ナブルナブルナブル
11. 角砂糖とセイロン
12. 圧倒
13. ユーグレナはわかんない
14. AIMAI
15. Cutain Call

■2ndシングル 「曖昧なシングル2」

2022年2月21日(月)配信スタート
※各配信サイトにて
https://www.tunecore.co.jp/artists/OISHII-AIMAI#r824542
01.ユーグレナはわかんない
02.まざらないや
03.ナブルナブルナブル
04.Curtain call


▲「曖昧なシングル2」ジャケット

■<美味しい曖昧 3rd ONEMAN 「曖昧なワンマン3」>

2022年6月6日(月) 新宿BLAZE
open18:15 / start19:00
▼チケット
・優先チケット ¥6,000 (1D代別)
・一般チケット ¥3,000 (1D代別)


この記事をツイート
365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス