【ライブレポート】電音部、全編踊れてノれる2ndライブ開催「日本を代表するようなコンテンツになってほしいと思っています!」

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電音部初となるライブ<1st LIVE -MAKE WAVES->から半年も経たず、<電音部 2nd LIVE -BREAK DOWN->が3月19日に開催された。会場はパシフィコ横浜 国立大ホール。電子音楽が世界のミュージックカルチャーの中心となった近未来を舞台にしている電音部のステージで生み出される音楽は、どれも刺激的で、踊れるものばかりだ。昼公演<桜卯月の部>と夜公演<神無月の部>と1日2ステージ行われたライブより、BARKSでは最後に衝撃的な展開が待ち受けていた<神無月の部>の模様をレポートする。

◆ライブ写真

巨大なスクリーンにライブタイトル<-BREAK DOWN->の文字が浮かびあがり、この日出演するキャラクターたちが紹介される。ライブのワクワク感を煽るオープニングムービーに、観客もクラップで応える。





「Are you ready?」と文字が出ると、ステージに現れたのは、シスター・クレア(瀬戸海月)。ダンサーとともに「ペトリコールを渡って (Prod. Aiobahn)」で伸びやかで透明感のある歌声を響かせると、続いて星川サラ(大賀ルキア)が「NANAIRO STAGE (Prod. YUC'e)」で、かわいさと切なさ、そしてラップを披露し、観客を煽っていく。健屋花那(鳳凰火凛)は、難しいクラブチューン「CHAMPION GIRL」を見事な歌唱力と表現力で歌い上げていく。シブヤエリアの帝音国際学院 電音部による貫禄のステージングだ。帝音国際学院 ダンス部のダンスステージを挟み、3人で歌った「In my world (Prod. KOTONOHOUSE)」は、三者三様の個性溢れるボーカルが一体となって、会場を盛り上げていく。




続いて、港白金女学院 電音部が登場。シティ感漂うおしゃれクラブミュージック「MUSIC IS MAGIC」をかわいらしく歌ったのは、小宮有紗(白金煌)。ストライプ柄の白いドレスをまとい表情豊かにダンサーとパフォーマンスをしていく。ミラーボールも周り、会場を巨大なフロアにすると、秋奈(黒鉄たま)が「いただきバベル (Prod. ケンモチヒデフミ)」で、さらにフロアを盛り上げていく。ラップも相当カッコ良かったし、クールに“アタシみたく楽しくなりたきゃ 飛び跳ねろ”と会場を煽るところも、さすがセンターだ。こちらも、港白金女学院 ダンス部のパフォーマンスから、再び小宮が登場し「No More (feat.Rheason Love & Tomoyuki Hirakawa)」を、キレキレのダンスとともに歌っていく。彼女のステージは表情でもたっぷりと魅せてくれる。さらに秋奈が、EDM「Catch a Fire (Prod. ケンモチヒデフミ)」で、カッコよさとかわいさが同居する黒鉄たまの魅力をたっぷりと見せつけると、次のエリアへバトンを渡す。





アキバエリア 外神田文芸高校 電音部のステージのトップバッターは、堀越せな(茅野ふたば)。表情がコロコロ変わる「アイドル Break All (feat. IOSYS)」で、アイドルへの想いを叫ぶ。あたふた感がかわいらしかった。天音みほ(東雲和音)は、切ないダンスポップチューン「トアルトワ (feat. TAKU INOUE)」を、たっぷりと感情を込めて歌う。そのまま、切ないピアノの旋律が流れると蔀 祐佳(日高零奈)が「しあわせの魔法 (feat. Jun Kuroda)」を、こちらも繊細な感情を歌に乗せ、会場に届けていく。外神田文芸高校 ダンス部がセクシーなパフォーマンスで魅了すると、最後は3人で「pop enemy (feat. Shinpei Nasuno)」を披露。会場もクラップをして盛り上がっていた。





神宮前参道學園 電音部は、長谷川玲奈(犬吠埼紫杏)の「Eat Sleep Dance (feat. Moe Shop)」から。ハラジュクエリアはファッションセンスも個性的で、パステルカラーの衣装がキュート。ちょっとだけ感じられる巫女感も素敵だった。エレクトロポップなビートで観客を乗せると、続く大森日雅(水上 雛)の「ミルキータイムライン (Prod. Nor)」は、柔らかくてキュートさも全開。観客は顔をほころばせていた。投げキッスをしながらステージの階段から降りてきたのは小坂井祐莉絵(桜乃美々兎)。「Princess Memeism (Prod. Snail's House)」で、かわいい自分を見て!と歌う。かわいいが徐々に押し寄せてくる3人のステージはハッピーそのものだ。和テイストのインストで神宮前参道學園 ダンス部がパフォーマンスを繰り広げたあとは、ガラッと雰囲気が変わる和トランス「Distortion (feat. Yunomi)」を3人で歌う。狂気すら感じるサウンドの中に、3人のかわいい声が存在するという先鋭的な世界観に圧倒された。

4つのエリアの特徴をじっくりと感じられるステージを一気に駆け抜けるとライブは後半戦へ。

健屋花那「Beat Me! (feat. kamome sano)」、天音みほ「Mani Mani (Prod. TAKU INOUE)」、秋奈「MIDNIGHT TOWN (Prod. AmamiyaMaako)」、蔀 祐佳「夜明けのアンセム (Prod. 雄之助)」、シスター・クレア「月読のダンス (Prod. takashima)」と、ムーディーでダンサブルなステージが続いていく。音楽的にセンスが光る楽曲を世に送り出し続けている、これぞ電音部!というステージだった。

神宮前参道學園の3人が登場し、「Hyper Bass (feat. Yunomi)」を披露。野心的で挑戦的な楽曲に魅力を感じていると、続く帝音国際学院の「Let Me Know (feat. Masayoshi Iimori)」では王道のダンスチューンで圧倒する王者感漂うステージング。本校と分校という2校の関係性も感じられた。オトナ感漂うのはアザブエリア港白金女学院の2人が「Where Is The Love (feat. Shogo&早川博隆)」をクールに歌うと、最後は外神田文芸高校が「Blank Paper (Prod. TEMPLIME)」をポップでかわいく歌い上げ、本編を締めくくった。

MCを挟まずに音楽をDJのようにつなげていったライブ。それぞれのエリアの特徴はありつつも、すべての曲においてノれて踊れるので、音楽にただただ身を委ねるだけで楽しめるライブだった。そして最後に、出演者一人ずつから、ファンへ感謝の想いが伝えられる。


「電音部は2年も経っていないコンテンツなんです。でも、この半年で2回もライブをやらせていただいて、こんな大きな会場で、皆さんの前で歌えた今日を幸せだと思います。キャストの仲もすごく深まっておりまして、電音部というコンテンツが大好きになっています。これから3rd、4th、5thライブとつながって、日本を代表するようなコンテンツになってほしいと思っています。(桜乃美々兎で)“これからも応援してくれるわよね!”」と小坂井がコメントし、最後に全員で挨拶をしようとすると、突然会場が暗転し、不穏な空気に包まれる。そして狐の面をかぶったダンサーが現れ、再びパフォーマンスがスタートする。



先ほどとは別人のような小坂井が登場し、新曲「Do You Even DJ? 2nd (feat. Neko Hacker)」を歌う。世界で一番かわいく、優秀で、DJがうまいと思っている桜乃美々兎だが、彼女の心のうちのうちにある黒い感情を吐き出したかのような、いわゆる闇落ちソング。しかもそれでライブを終えるという衝撃。その後エンドロールが流れたあとには、来ないわけがないと思っていた、カブキエリア“真新宿GR学園”の登場が告げられる。大神 纏、安倍=シャクジ=摩耶、りむるのキャラクターのイラストも公開されると、最後に「4月4日電音部第2部開幕!」の文字が踊る。いったい美々兎がどうなっていくのか、カブキエリアとの関係はあるのか? 素敵な楽曲が何曲も聴けて、ハッピーになれたライブだったのに、今は次の展開がとにかく待ち遠しい。

文◎塚越淳一

セットリスト

電音部 2nd LIVE -BREAK DOWN- 神無月の部
1.ペトリコールを渡って (Prod. Aiobahn) 2.NANAIRO STAGE (Prod. YUC'e) 3.CHAMPION GIRL
4.DANCE SHOWCASE
5.In my world (Prod. KOTONOHOUSE) 6.MUSIC IS MAGIC
7.いただきバベル (Prod. ケンモチヒデフミ) 8.DANCE SHOWCASE
9.No More (feat.Rheason Love & Tomoyuki Hirakawa) 10.Catch a Fire (Prod. ケンモチヒデフミ) 11.アイドル Break All (feat. IOSYS)
12.トアルトワ (feat. TAKU INOUE) 13.しあわせの魔法 (feat. Jun Kuroda)
14.DANCE SHOWCASE
15.pop enemy (feat. Shinpei Nasuno)
16.Eat Sleep Dance (feat. Moe Shop)
17.ミルキータイムライン (Prod. Nor)
18.Princess Memeism (Prod. Snail's House)
19.DANCE SHOWCASE
20.Distortion (feat. Yunomi)
21.Beat Me! (feat. kamome sano)
22.Mani Mani (Prod. TAKU INOUE)
23.MIDNIGHT TOWN (Prod. AmamiyaMaako) 24.夜明けのアンセム (Prod. 雄之助)
25.月読のダンス (Prod. takashima)
26.DANCE SHOWCASE
27.Hyper Bass (feat. Yunomi)
28.Let Me Know (feat. Masayoshi Iimori)
29.Where Is The Love (feat. Shogo&早川博隆) 白金 煌&黒鉄たま ver 30.Blank Paper (Prod. TEMPLIME)
31.DANCE SHOWCASE
32.Do You Even DJ? 2nd (feat. Neko Hacker)

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