【俺の楽器・私の愛機】705「僕のティファニーちゃん」

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【Gretsch G2215-P90 Streamliner Junior Jet Club (Mint Metallic) 】(愛知県 山麓 園太郎 いい年)


B.B.Kingの「ルシール」のようにギターを恋人と考える人、武器のように考えて「アックス」と呼ぶ人、ギターと自分との関係性は様々です。

若い頃には30万はたいてシェクターでカスタムストラトをオーダーしたりもしましたが、エレキを始めたきっかけはビートルズなのでやはりジョージの使ったギターは気になります。「ペーパーバック・ライター」のPVの、ギブソンSGも持っています。自分の製造年月日も古いので(笑)、古いギターが自分に合うと思ってSGやジャズマスターやムスタングばかり弾いてきました。でもこれまでギターに名前を付けた事は一度もありませんでした。自分にとってのギターはいつも、友達のような便利な道具のような、そんな存在でした。

このグレッチとは昨年の秋に楽器屋で出会いました。気になるけど、グレッチは貫禄があり過ぎて僕には無理だな・・・とずっと思っていたのに、この子は人懐っこそうに壁にかかっていたんです。

グレッチの中では入門者用の安いモデルですが、連れて帰ってみるとレトロな見た目とは裏腹に新世代のギターなんだと気付きました。疲れない薄いネックと平らな指板、チューニングペグの回転の滑らかさ、ボリュームポットのカーブは手元で歪みを調節するのにぴったりです。フロントにP-90が載っているのも癖が強すぎなくて良いんです。でもグレッチの特徴である煌びやかな高音はしっかり出てくれます。

とにかくボディ裏にコンターが無い以外は、弾いていて殆どストレスを感じないのです。ギターを始めた頃のように何時間も夢中になって弾く、色々衰えてきた僕をそのモダンなスペックで優しく支えてくれるギターでした。初めてギターが女の子に見えました。

知り合ってから1ヶ月、ライブハウスに連れて行ったら共演者のピアニストの女性が「可愛い色!ティファニーブルーみたいですね!」と言いました。その瞬間僕はやっとB.B.Kingの気持ちが分かったんです。

その日以来、このギターは「僕のティファニーちゃん」です。僕にはもったいない位の女の子です。これからも仲良く暮らしていけたらと思っています。





   ◆   ◆   ◆

これはカワイイ。写真からも愛情と愛おしさが伝わってきます。一番キュートなアングルで魅力的なところを切り取った写真がすでにアート。ティファニーちゃんという名前もピッタリ。私もプロ時代はスタッフが間違えないよう、全ギターに名前をつけていました。MOONのLPタイプがマルガリータ、特注ストラトタイプがマッケンジー、ギブソンレスポールがベンジャミン、ヤマハSG3000が小林。全て根拠なくイメージでの命名でした。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

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