ロニー・フォスター、ブルーノートと契約し今夏36年振りとなるニューALリリース

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ブルーノート・レコードは、ジャズ・オルガンのレジェンドであるロニー・フォスターと新たに契約を交わしたことを発表した。

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50年前の1972年にデビュー・アルバム『Two Headed Freap』をリリースしたレーベルへ久々に返り咲いた形だ。ロサンゼルスの伝説的なキャピトル・スタジオで自身36年ぶりのニュー・アルバムを録音し、この夏にリリースされることも発表された。

また、『Two Headed Freap』はブルーノートのクラシック・ヴァイナル・リイシュー・シリーズとして2022年5月20日(金)にリイシューされる予定となっている。オリジナル・マスター・テープからケヴィン・グレイがマスタリングしたアナログ盤で、こちらも注目だ。

フォスターのソウルフルな演奏は、スティーヴィー・ワンダーの1976年の傑作『Songs In The Key Of Life』の「Summer Soft」、ジョージ・ベンソンのベストセラー『Breezin'』、ア・トライブ・コールド・クエストの「Electric Relaxation」など、あらゆる分野で世界的な支持を集めてきた。

ニューヨーク州バッファロー生まれのキーボーディストがブルーノートの共同創設者フランシス・ウルフの耳に初めて入ったのは、グラント・グリーンが1970年にリリースしたブルーノートLP『アライブ!』にサイドマンとして初めて参加したときだった。数ヵ月後にウルフが他界した後、ロニーはジョージ・バトラーによって正式にブルーノートと契約し、ジミー・スミス、ラリー・ヤング、ドクター・ロニー・スミスといったレーベルが紹介してきたハモンド・オルガン奏者の輝かしい系譜を引き継ぐ存在となった。

フォスターについて、ブルーノートの社長であるドン・ウォズは「ロニー・フォスターの作品はブルーノートのジャズ・レガシーに大きく関わっており、彼の録音から引き出されたサンプリングはヒップホップの形成に決定的な影響を与えています。それから50年経ち、彼はこれまで以上にハート、ソウル、グルーヴを携えてレーベルに戻ってきました。我々は彼を迎え入れることが出来、とても興奮しています」と語っている。

またフォスターは今回の契約について、「ブルーノートは常に『アート・オブ・ジャズ』を象徴してきた。私はブルーノートを聴いて育ち、多くの偉大なミュージシャンを体験してきたよ。新しいアルバムが出ると、誰かの家に行ってみんなでチェックしたものさ。ホレス・シルヴァーやアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズ、ドナルド・バードやハービー・ハンコックまで、ブルーノートのロースターは、魅力的な存在だった。そしてもちろん、ジミー(・スミス)もね。彼の演奏はクレイジーだったよ! バッファローにある図書館で、ヘッドフォンでよく聴いていたものさ」とコメントしている。

◆ブルーノート・レコード オフィシャルサイト
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