【インタビュー】ラストアイドル、4年間のグループ活動を網羅した初のフルアルバム『ラストアルバム』

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ラストアイドルが4年間のグループ活動を網羅した初のフルアルバム『ラストアルバム』をリリース。シングル表題曲全曲に加え、現メンバー全員歌唱の新曲「僕たちは空を見る」、ユニット別の新曲3曲、1stシングル曲「バンドワゴン」のストリングスバージョンを収録した全19曲。楽曲を通して、彼女たちがメディアを通して様々な挑戦をしてきた姿が浮かんでくる。真剣に、かつ全力で立ち向かう彼女たちから、我々視聴者とリスナーは様々な思いを受け取ってきた。
今回BARKSでは小澤愛実、山本愛梨、籾山ひめり、鈴木遥夏に『ラストアルバム』にまつわるインタビューを行った。2021年10月からラストアイドル公式YouTubeチャンネルで“まだ未定。”というユニット名で週1投稿をしている4人。この取材でも抜群のチームワークを見せてくれるだけでなく、刻一刻と迫る活動終了までの率直な思いをポジティブに語ってくれた。

■「大人サバイバー」で初めてグループとして動き出した
■2期生の加入は“こんなにいっぱいいるのに?”と思ったけど


――せっかく“まだ未定。”の皆さんに集まっていただいたので、まずはそのお話から伺えたらと思います。皆さんはラストアイドル初のメンバー発信のユニットと言っていいのではないかと。

小澤愛実(以下、小澤):もう公式を名乗っていいんだよね?(笑)

鈴木遥夏(以下、鈴木):ずっと非公式だったからね(笑)。

山本愛梨(以下、山本):自分たちで勝手に名付けてただけだったから(笑)。

籾山ひめり(以下、籾山):それがこうやってYouTubeを通して発信できるようになって、うれしいね。


▲鈴木 遥夏

――まだ未定。のメンバーであるみなさん4人と中村守里さん(※2020年をもって卒業)が仲良くなったきっかけは、「大人サバイバー」の合宿だそうで。

鈴木:もともと一人ひとりが仲良かったんですよね。ホテル組同士だったり、初期メンバー同士だったり。

籾山:年代が近いのも大きかったですね。わたしたちは隅っこにいて、なんとなくみんなで話しだして、空いてる部屋を探したりとかしていて……プライベートでは行けなかった修学旅行みたいな感じで楽しかったんです。夜にアイスを買いに行ったり、本当に他愛のないことを一緒にやって、共同生活を送っているような感じで。いつの間にか5人や4人で一緒にいるのが当たり前になっていきました。

小澤:そうだね。なんとなく一緒にしゃべるようになって、一緒にごはんを食べたりしているうちに、どんどん仲が深まっていきました。


▲小澤 愛実

――そういう4人でYouTubeで発信ができるのはとても健全ですね。編集も皆さんでやってらっしゃるんですよね?(※ https://www.youtube.com/playlist?list=PLxmLQA75hzE4pxEJR3FmDmV9yGfqecxah)

小澤:そうなんです。自分でやってみて編集の大変さに初めて気付きましたね……。みんな仕事の合間などにも編集をしていて〆切にひーひー言っています(笑)。

鈴木:パソコンをいじったことがある子が誰もいないから、最初は本当に大変でした(笑)。YouTubeというツールだからこそ、ラスアイを知らない方々にも届いてるなと実感することも多くて。

山本:そうだね。ラスアイの公式YouTubeチャンネルがあんまり動いてなかったので、もっと良い使い方ないかな?と思っていた時にスタッフさんから“ラストアイドルのYouTubeチャンネルで、まだ未定。の企画動画を作らない?”とお声掛けいただいたのでうれしくて。わたしたちがラスアイの入り口になれれば良いなという思いでやっています。

鈴木:ラスアイ以外にもまだ未定。のYouTubeがあって、居場所が増えた感覚があってうれしいよね。

籾山:本当にそうだね。まだまだ面白い動画を出していきたいし、4人で活動できるのもうれしいし。動画を出してすぐにラスアイのチャンネル登録者数が伸びてたりすると、ちょっとは貢献できてるかな?とうれしくなります。“踊ってみた”をアップしたら反響があって、ファンの方の期待に添えてるのかな?とも思えて。半年くらい週1投稿を続けているけれど、まだまだ勉強中ですね。最後の投稿まで頑張っていきたいと思います。


▲山本 愛梨

――楽しみにしています。最新作となる1stアルバム『ラストアルバム』は、これまでの歴代シングルが収録されています。時系列順にシングル曲が並んでいて、2期生が参加した5thシングル曲「愛しか武器がない」と全員参加の6thシングル曲「大人サバイバー」の間にインタールードが入ります。丁度ここがラストアイドルの分岐点でもあると思うのですが、「愛しか武器がない」までの期間はみなさんにとってどういうものでしたか?

小澤:やっぱりわたしは、2ndシングルの「君のAchoo!」はすごく思い入れがあります。

――小澤さんが参加しているユニット・シュークリームロケッツが歌唱した曲ですね。

小澤:今はメンバーもバトルとうまく付き合えるようになってオンオフもできるんですけど、当時はまだ今ほど信頼関係が築けていないなかでのユニットバトルだったので、難しいことが多くて大変でした。まだまだわからないことだらけの状況で、シュークリームロケッツの3人でひたすら練習したり、くしゃみのパターンをすっごい研究しましたね。“今回はおじさんっぽくくしゃみをしてみよう!”とか、“ラブリーな感じでやってみよう”とか、MVでは自分が好きな可愛いパステルな制服を着れたりとか、一つひとつの出来事が色濃く記憶に残っていて……。あの期間は全部が大切な思い出です。


▲籾山 ひめり

――皆さんはいかがですか?

鈴木:4thシングルの「Everything will be all right」まではまず曲を最初にいただいて、その曲をユニットで何回も披露して完成度を高めていく様子をTVを通して観ていただいていたと思うんです。どんどんみんなが上手くなっていく過程をすべてお届けできたので、メンバー同士は勿論、ファンの方との絆も深まったのかなと思います。曲に対しての思いが強いなと思います。

山本:わたしも2ndシーズンが印象的で。Love cocchiはつんく♂さんにプロデュースしていただいて、部活のような感覚だったものがお仕事という意識に変わって。2ndシーズンを経験していなかったら、今ここにいないだろうなと思うくらい大きく成長した期間でした。「好き好きでしょうがない」の時期は今でも戻りたいなと思うくらい、すごく楽しかった。

籾山:みんなとは逆に、わたしはもがいていた時期でした。ほぼほぼライヴに出られなくて、みんながTVに出ているのをおうちで観ていることが多かったので「頑張んなくちゃ」と刺激をもらっていました。……まだまだ絶対もっと出来たことがあったと思うんですけど、その時は自分が考えられることがすごく少なくて。どうしよう、これもできないしあれもできないし、みんな個性があるのに自分にはないし……。でも今思うと中学生なりに考えてたのかな。だからアイドルでいられる時間は本当にすごく楽しかったし、ライヴに出られることが本当にありがたいと思う時期でした。


▲『ラストアルバム』【初回限定盤Type A】


▲『ラストアルバム』【初回限定盤Type B】


▲『ラストアルバム』【初回限定盤Type C】


▲『ラストアルバム』【ラスアイ盤】


▲『ラストアルバム』【WEB盤】

――2期生の方々が入ってきたタイミングで、心境の変化はありましたか?

小澤:自分はラストアイドルが初めての芸能界だったので、まだまだ未熟な自分が先輩になる姿が想像つかなくて。絶対何かしてあげられる余裕はないだろうけど、2期生のみんなが入ってくれることで自分の意識も変わってくるんだろうな、プラスにしていけるように頑張ろうと思いました。

籾山:よく2期生の子たちから“新メンバーが入るってどう思われてたんだろう”と言われるんですけど、2期生が入ってきたタイミングは1期生同士も正直関わりがあんまりなかったんですよ。

――だからまだ未定。のメンバーが仲良くなったのも、「大人サバイバー」の合宿ということですよね。



籾山:そうです、そうです。「大人サバイバー」で初めて“ラストアイドル”というグループとして動き出した感覚だったんです。人数が増えたぶん自分の強みをすごく探すようになって、そこからどんなアイドルになりたいかをしっかり考え始めました。2期生が加入すると聞いた時は“こんなにいっぱいいるのに?”と思ったけど、今思うとすごく貴重な機会でしたね。

山本:でもほんと2期生が入るタイミングは焦ったね。どうしよう、埋もれちゃう!って。わたしには個性がないから。

小澤:何言ってんの!(笑)。気持ちわかるけど!(笑)

山本:(笑)。とにかく頑張らなきゃなって。がむしゃらでした。

鈴木:2期生は自分よりも年上の人が多かったのが、最初は難しかったです。お仕事上では自分が先輩の立場ではあるけど、人生においては向こうが大先輩だから……。

籾山:わかるわかる。

鈴木:どう仲良くなればいいのかわからなくて、すごく戸惑いました。当時私が14歳ぐらいで20歳ぐらいの2期生メンバーから“鈴木さん”と呼ばれると、ええっ!? 敬語使われてる! 申し訳ない!! って。

小澤:わかるわかる。変な感じだったね。……こうやって振り返ってみると、本当に濃かったね(笑)。

鈴木:あっという間だね(笑)。

籾山:次の企画が濃すぎて前の企画を忘れちゃう(笑)。一つひとつに全力だったんだと思います。

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