【インタビュー】CANDY GO! GO!、最新シングルは「メンバーの個性を感じられる作品に」

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■今年もバンドと一緒に全国ワンマンツアーをやりたい

──TYPE-Aに収録したのが、さらさんが作詞をした「Jealous Tomorrow」。親には、「安定した職につきなさい」と言われているのでしょうか?

夏井さら:その通りです(笑)。わたし、昨年3月に大学を卒業したんですけど、そのときに言われたのが「大学まで出たんだから、せめて安定した仕事についてくれ」ということ。確かにこの業界は少し先の未来がどうなるのか、そのときのわたし自身もどうなっていくのか見えない世界。だから両親は「就職してくれよ」と言ってきたと思うんですけど。歌詞にも「10年後の未来なんて 神にだって 分からないだろうさあ」と書いたように、10年後どころか、1年後の自分だってどうなっているのかわからないのがこの世界。だったら明日なんか気にせず、今を全力で楽しみたいし、そうしていくべきじゃないですか。「Jealous Tomorrow」は、「今を頑張ろう」という、今のわたし自身の気持ちを書いた歌になりました。ちょっと暗めだけど格好いい曲調の歌を、わたしがリードヴォーカルとして歌うことが今までなかったら、ファンの方々からは「新たなさらちゃんが見えたね」ともよく言われてます。

磯野未来:わたしも、大学時代に就活を一切することなくライブ活動を続けて、就活という人生の中の大きな壁を経験することなく進んだから、夏井が親に言われた言葉や、そのときに感じていた複雑な思いもすごくわかります。夏井の書いた「今日の僕を楽しめずに 明日の僕を幸せになんてできない」の歌詞がめちゃめちゃ好きなんですけど。改めて「夏井、すげぇいいこと言うなぁ」と思ったし、いつか夏井も、今のような決断をして良かったと思える日がくるといいなと思っています。

宇野みずき:わたしも、さらちゃんも負けず嫌い。だから「人の幸せを喜ぶ余裕さえないから」の歌詞は、わたしも「めっちゃわかるー!」となってましたし、その一節がすごく好きです。

永瀬りか:「どんな努力でも超えられない壁があって」「人の幸せを喜ぶ余裕さえないから」とさらちゃんは書いてるけど、人一倍の努力家だし、頑張っている姿をいつも身近で見ているからこそ、「その気持ちわかるよ」とも言ってあげたいんですよね。「Jealous Tomorrow」は、プロデューサーいわく「一世風靡セピアが曲中で「ソイヤ!」って叫ぶイメージで曲を作った」そうだから、その意味がわかる人は、そこにも注目して聴いてください。この曲の振りも、「ソイヤ!」みたいになってるからね。

菜月アイル:夏井といえば、キラキラ明るい子という印象だけど。こういう歌詞が夏井から出てくるようになったのも、嬉しい驚きなんですよ。ほんと、大人の表現者としてどんどん成長しているなって感じてる。りんさん、「明日(あす)の土産Jealous Tomorrow」の歌詞が好きなんでしょ。

なぎさりん:今まで若造(笑)と思っていた夏井から、「明日の土産」という格好いい、CANDY GO! GO!らしい表現が出てきたのを感じたときは、「夏井もCANDY GO! GO!らしい格好いい大人に染まってきたな」と感じて嬉しくなりました。

──TYPE-BのC/Wには、「bye-bye」を収録。「新たな旅立ち終わらない始まりだ」の歌詞が強く印象に残ります。

菜月アイル:この歌詞を書くうえでプロデューサーからいただいた要望が、「卒業や別れ、新たな出会いをテーマに書いてほしい」「ライブの一番最後に相応しい歌詞にしたい」ということでした。いつもそう、ライブが終わったときって寂しくなるし、またみんなに会いたい気持ちになるんですね。しかも曲調が、最初はしっとり始まりながらも、思いきり弾けて終わるスタイル。卒業や別れって寂しいイメージがあるけど、ここには「また笑顔で会いたいから、楽しい気持ちでバイバイしよう」という思いを、みんなへお手紙を届けるように書きました。この曲、全体で3分ないようにあっと言う間に終わっちゃうから、あまり悲しみに浸るって感じでもないしね。

永瀬りか:最初はしんみりと卒業式が始まるんだけど。式が終わったら、みんなとクラスの中でわいわい明るく話をしながら、でも、短い時間でスパッと終わって家路に着く。そんな卒業式の日を濃縮したイメージを、わたしは「bye-bye」に持ちました。

宇野みずき:「bye-bye」という題名だけでイメージを膨らませている人たちからは、「誰か卒業するのか」とか 「悲しそうな曲という印象を受ける」と言われるけど、誰も卒御しないし、悲しくもないように、みなさんが思っている印象とはまったく違う曲です。今、ライブでも歌い始めましたが、ライブを見てくれたら、そんな印象はバッと吹き飛ばされると思います。

なぎさりん:曲の展開だけで語るなら、THE BLUE HEARTSの「リンダ リンダ」みたいだからね。

夏井さら:曲が短いから、すごく爽快さを覚えるというか。バーンと始まって、バーンと終わる曲です。

──最後に、ひと言メッセージをいただけますか?

なぎさりん:先に願望を述べるなら、今年もバンドと一緒に全国ワンマンツアーをやりたいです。せめて、年に1回は定期的にやりたいですし、地方公演はもっと積極的にやりたい。やっぱり、自分から会いに行き続けないと、お互いの関係性を深くはしていけないですからね。最新シングルの「IN THE GAME/Brave Venus」は、1曲ごとにリードシンガーも変わり、曲調も異なるように、メンバーそれぞれの個性を感じられる作品に仕上がりました。その嬉しい意外性を感じてください。同じくダンスも、「この曲調に、こういうダンスを?」という意外性を持った組み合わせでも見せているから、ライブでは、そこにも注目してください。今回の作品はとくに、ライブとCD音源それぞれに異なる魅力も見せているので、ぜひ両方で4つの曲たちを味わってもらえたら嬉しいです。

取材・文◎長澤智典

「IN THE GAME/ Brave Venus」

2022年4月13日
デジタル配信

1)TYPE-A
M1、IN THE GAME
M2、Brave Venus
M3、Jealous Tomorrow

2)TYPE-B
M1、IN THE GAME
M2、Brave Venus
M3、Jealous Tomorrow

販売&配信元:エイベックス・エンタテインメント株式会社
発売元:VORTex Records

ライブ情報

<CANDY GO!GO!主催公演>
2022年4月25日(月)
会場:Spotify O-NEST (渋谷)
OPEN18:00 START18:30
予約2500円 当日3000円 各1D代別

出演:CANDYGO!GO! with Band 他

◆CANDY GO! GO! オフィシャルサイト
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