【インタビュー】NCT、日本人メンバーSHOTAROが語る「自分を表現する上で絶対に必要不可欠なもの」

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■正直まったく余裕はなかったです(笑)
■緊張と不安の中でとにかく頑張るしかない

──2020年9月21日、NCTメンバーとしてSHOTAROさんが加入することが公式発表されたわけですが、ご自身としてはどんな気持ちだったんでしょうか?

SHOTARO:嬉しい気持ちと同時に、緊張、不安、恐れ…いろんな感情が渦巻いていたんです。でも、先ほどお話したように、コンサートを観て憧れたNCTの世界に自分が加われるという喜びが圧倒的に大きかったですね。ここからアーティストとしてスタートしていくんだという、ひとつの達成感のようなものは、このときに感じました。

──緊張や不安、恐れの理由は?

SHOTARO:NCTが持っているパフォーマンスはダンスだけでなく、歌、ラップ、表現力、すべてを含めてNCTというグループの持ち味なので。今の自分の表現力で果たして今後、NCTの力になれるのか?という葛藤もありましたし、言語面のことも含めて大きな舞台に立つことへの緊張は感じていました。

──一方で、“ダンスでは誰にも負けない”という自信もあったわけですよね。

SHOTARO:心の中にはあったと思います。昔からずっとダンスをやってきたので、これを自分の武器にできる自信はありました。



──NCTというグループのアーティストになって以降、自分のなかで変化はありましたか?

SHOTARO:表現に対する意識は大きく変わったと思います。NCTは毎回、曲ごとにコンセプトや世界観が違うので、その世界観に合わせて自分を見せていくために、表現の幅が必要になるんです。そこは、今も勉強して磨いていこうと意識的に頑張っているところです。NCTのメンバーとして、アーティストとしての自信のようなものをもっと表現しなければいけないということもありますし。

──アーティストになってからの意識改革という意味で、NCTメンバー加入はさらなる変化だったんでしょうね。そしてSHOTAROさんは、2020年10月21日に韓国でリリースされたNCT『The 2nd Album RESONANCE pt.1』から作品に参加しました。正式なステージデビューとなった番組『M COUNTDOWN』での「Make A Wish (Birthday Song)」のパフォーマンスは衝撃的でした。

SHOTARO:ありがとうございます。

──SHOTAROさんだけを撮った動画が3日間で100万再生を突破して、初ステージで世界中を釘付けにしちゃったわけじゃないですか。あのとき、ご自身はどんな気分だったのでしょうか。

SHOTARO:僕ができるパフォーマンスをしただけだったので、正直、そこまでの反響があるとは思っていなかったんです。周りの方々から「すごい反響だよ」ということを聞いて、「ああ、そうなんだ。そんなに関心をもって観てくださる方がいるんだ」って、少し自分のことではないような感覚すらありましたから。ただ、それがあってから、もう一回、自分自身の気を引き締め直した感じです。

──予想外の絶賛のされ方だったということですか?

SHOTARO:そうです、意外でした。もちろんNCTというグループ自体がすでに注目を集めている存在なので、観てくれている方はたくさんいるんだろうなという意識はあったんです。でも、僕はあの時が初パフォーマンスだったので、本番ではただただ一生懸命ダンスすることに集中していたという。

──しかも、そのステージではセンターでパフォーマンスする場面も多々ありましたもんね。

SHOTARO:そうなんですよ。だから、正直まったく余裕はなかったです(笑)。緊張と不安で、とにかく頑張るしかないという感じでしたから。


──そうだったんですね。でも結果、SHOTAROさんを語る上で欠かせない伝説のステージとなりましたね。

SHOTARO:嬉しいです。みなさんにそう思っていただけているということが。気を引き締め直したとさっき言いましたけど、より一層パフォーマンスをレベルアップさせていきたいというパワーになりました。

──さらなるレベルアップをストイックに目指すという。有頂天にならず、“もっともっと”と自分を追い込むタイプなんですね。

SHOTARO:負けず嫌いな性格を根底に持っているので。ゲームとかで負けたら「もう一回いいですか?」って普通に言っちゃいます(笑)。今日のような写真撮影もそうで、“もっとできる”と思ってしまうのかもしれません。だからダンスやパフォーマンスとかになると、なおさらですよね。自分でモニターチェックしていると、“もっと上のレベルまでいけるはずだ”って、「すみません。もう一回やらせてもらえますか?」と言って再チャレンジしちゃうんです。

──より完璧なものをという向上心のかたまりのような話です。

SHOTARO:ヘトヘトでもやっちゃいますからね。だから、周りのスタッフさんからは、「いいよ、今のすごくいい感じだったから大丈夫」ってよく言われるんです。それで、“ああ、そうなんだ”って納得して、ようやく安心します。

──癒し系キャラと思わせつつ、ダンスに対して妥協を許さないというギャップが、またいいですね。ダンスの動きで特徴的な首、肩、胸、腰など、ある箇所だけを動かす「アイソレーション」ですが、SHOTAROさんの動きを見ていると“人間の体はこんなにも可動域が広いんだ”といつも驚かされるんです。

SHOTARO:アイソレーションは小さい頃からレッスンしてきたんですね。今も、ルーティーンとしてストレッチとともにやっています。だから、なんとなく音楽を聴いているときでも、自然とリズムを取りながら首を動かしちゃったり(笑)。当たり前のように、その動きが体に染み付いちゃっているところがあると思います。でも、こうやって自分のアイソレーションの部分に注目をしていただけたということは、今まで継続してきたことが正解だったのかなと思えて、嬉しいですね。

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