ユーロビジョン・ソング・コンテスト2022、ウクライナ代表が優勝

土曜日(5月14日)、各国代表のミュージシャンが競うヨーロッパ最大の音楽コンテスト<ユーロビジョン・ソング・コンテスト2022>の決勝戦がイタリアで開催され、ウクライナ代表のKalush Orchestraが優勝した。
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ラップ・グループKalushのサイド・プロジェクトとして昨年結成されたKalush Orchestraは、ヒップホップとウクライナの伝統音楽を融合した楽曲「Stefania」をパフォーマンスし、英国代表のシンガー・ソングライターSam Ryderを破り1位に輝いた。
今年の<ユーロビジョン・ソング・コンテスト>には40ヶ国の代表が参加した。2月終わり、ウクライナ侵攻を受け、コンテストを主催する欧州放送連合はロシアの参加を禁じたと伝えられた。
Kalush Orchestraはパフォーマンス後、「どうかウクライナを助けてほしい。マリウポリを、アゾブスタリ(製鉄所)を助けてほしい。今すぐに!」と訴えた。ウクライナでは現在、徴兵を念頭に18~60歳の男性の出国が禁じられているが、彼らは特別に海外への渡航を許可され、パフォーマンスするのみならず、国の代弁者としての役目を担うと同時に、ウクライナから避難した人たちを訪ね、励ますなどの活動も行なってきた。
フロントマンのOleh Psiukは、帰国後、徴兵があれば応じるとの意向を示していた。彼はトロフィーを受け取ると、「ウクライナを支援してくれてありがとう。これはウクライナの全ての人たちにとっての勝利だ。Slava Ukraini(ウクライナに栄光あれ)」と言明した。
Ako Suzuki
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