カサビアン、トム・ミーガンの解雇は「家が全焼してしまったような気持ちだった」

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(c)Neil Bedford

カサビアンのリーダー、セルジオ・ピッツォーノ(Vo)が、長年の友人でバンドのフロントマンだったトム・ミーガンを解雇したときの想いについて語った。

ミーガンは婚約者に暴力を振るった疑いで起訴され、2020年夏にカサビアンを脱退した。バンドは当時、「トム・ミーガンは、お互い同意のもとカサビアンを脱退する。トムはかなり長い間、個人的な問題に悩み、それが彼の行動に影響を及ぼすようになっていた。彼は現在、自分の人生を再び軌道に戻すことにエネルギーをつぎ込みたいと考えている」「バンドの誰もがこんなこと望んでいなかった。僕らはこの23年間、共に一生懸命やってきて、この先大きな計画も立てていた。僕らは完全に悲嘆に暮れている。しかし、トムに脱退してもらうしか選択の余地はなかった」「トムが告訴されたと知ってすぐ、僕らはバンドとして彼とはもう一緒にやっていけないとの決断を下した」「ドメスティック・バイオレンスは決して許されるものではない」との声明を出していた。

ピッツォーノはそのときの状況について「トムが去ったあの夏は本当に悲痛な思いだった」と、英国の新聞『The Guardian』の最新のインタビューで話している。「家を離れ、戻ってきたら、それが焼き尽くされているのを目にしたような気持ちだった。灰の中を歩き回り、昔の写真や焼かれたものの残骸を見つけ手にし、破壊ってものを思い知るような。過酷な日々だった」

カサビアンは昨年秋、ピッツォーノをフロントマンに活動を再開し、ツアーを始めると同時に4年ぶりの新曲「ALYGATYR」をリリースした。

今年8月には<ソニックマニア>と<サマーソニック>(大阪公演のみ)で約5年振りの来日を果たし、通算7枚目のスタジオ・アルバム『The Alchemist's Euphoria』を発表する。



Ako Suzuki
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