ハリー・ニルソン、ビリー・ホリデイ、トッド・ラングレン……劇中に流れる珠玉の音楽が彩る映画『わたしは最悪。』公開

ツイート

第94回アカデミー賞(R)でも脚本賞と国際⻑編映画賞にノミネート、アメリカでは限定公開だったにもかかわらず、2020〜2022年公開の外国語映画の中で、日本でも大ヒットした『パラサイト半地下の家族』、『燃ゆる女の肖像』に続いて、スクリーンアベレージ第3位を獲得、そのほか数々の記録を打ち立て、世界の映画ファンを虜にしているノルウェー発の異色作『わたしは最悪。』(2022年7月1日公開)。

◆『わたしは最悪。』 関連動画&画像


学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤ(レナーテ・レインスヴェ)。そんな彼女にグラフィックノベル作家として成功した年上の恋人アクセルは、妻や母といったポジションをすすめてくる。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが──。

本作の見どころのひとつは、日本版予告でも全編に流れるキャッチーな楽曲『I Said Goodbye Tome』を手がけたハリー・ニルソンら、甘く切ない歌声が魅力的な1950年代から80年代のアメリカのシンガーソングライターによる楽曲の数々が多数登場すること。これらが人間ドラマを描いた現代ノルウエー映画に採用されていることに驚きを感じる人もいるはずだが、ヨアキム・トリアー監督は「シャソル、ハリー・ニルソン、トッド・ラングレン、サイマンデ、ビリー・ホリデイ……この映画をミュージカルみたいに感じてほしかったんだ」。「メランコリックでありながら陽気な、そんなほろ苦い感じを出したかった。たとえば、70年代の音楽には、柔らかさと寛容さを感じさせる何かがある。ハリー・ニルソンは、どんなに悲しいラブソングでも、どこか楽しげに聴かせてくれるんだ」とその理由を明かし、監督とともに選曲を担当した本作のミュージックスーパーバイザー、ゴラン・オバドも「映画のテーマでもある相反する二面性(無邪気さと愚かさ、そしてずるさと賢明さ)を持った音楽を求めていたんだ」と付け加えている。

主人公の女性の20代後半から30代前半の日々の暮らしを描いた物語なのに、メディアからは、「痛烈」「破壊的」「センセーショナル」「スリリング」といった、何ともミスマッチな熱いレビューが殺到。リチャード・カーティスやポール・トーマス・アンダーソンら名だたる名匠は、「完全なる傑作」「The Best Movie」と大興奮。いったいどんな映画?という疑問には、トップ俳優から「人生初」との証言も飛び出すエモーショナルな映像体験で答えてくれる、世界の映画ファンのオールタイム・ベスト・ムービーとして異例の話題作となっている。

監督は『母の残像』『テルマ』のヨアキム・トリアー。カンヌ国際映画祭コンペティション部門とある視点部門に本作を含め3度正式出品されるなど、海外の映画祭で高く評価され、ノルウェーで最もリスペクトされている奇才でもある。ユリヤを演じるのは、これが映画初主演となるレナーテ・レインスヴェ。子供の無邪気さと愚かさ、大人のずるさと賢明さが混在する年代の感情の揺れ動きを、繊細かつ大胆な演技でグラデーション豊かに表現、本作で映画界の未来を担う存在へと躍り出た。アクセルには、『パーソナル・ショッパー』『ベルイマン島にて』のアンデルシュ・ダニエルセン・リー。レナーテを輝かせながらも、アクセルの視点から見れば、もう1本の作品が成立するほどの情感のこもった演技で魅了する。アイヴィンには、主にコメディ作品で高い人気を誇る、ノルウェーの俳優ヘルベルト・ノルドルムが出演。

“最悪”な本音が、“最高”の共感を呼び、世界が絶賛。新時代を生きるすべての人に贈る、恋と成⻑の物語『わたしは最悪。』が遂に日本へ。

『わたしは最悪。』

2022年7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー
監督:ヨアキム・トリアー 『テルマ』(17)、『母の残像』(15)
脚本:ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト
出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム
(C)2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-Reel ‒ ARTE FRANCE CINEMA/2021 /ノルウェー、フラ ンス、スウェーデン、デンマーク/カラー/ビスタ/5.1ch デジタル/128 分/字幕翻訳:吉川美奈子/後援:ノルウェー大使館 R15+

■STORY
学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤ。そんな彼女にグラフィックノベル作家として成功した年上の恋人アクセルは、妻や母といったポジションをすすめてくる。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが──。

◆『わたしは最悪。』 オフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報