ホワイトスネイクのD・カヴァデール、「Is This Love」は「ティナ・ターナーのために作った」

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ホワイトスネイクのフロントマン、デイヴィッド・カヴァデールが、バンドの代表曲の1つ「Is This Love」(1987年)の制作過程について振り返った。すでに以前、カヴァデールが認めていたように、同曲は当初、ティナ・ターナーへ提供するために書き下ろされたそうだ。

◆ホワイトスネイク動画

今月リリースされたベスト盤『Greatest Hits』をプロモートし、バンドのYouTubeチャンネルで公開されている「過去を振り返る」インタビュー・シリーズの中で、彼は、ロック・オーディエンスがラジオでかかりやすいバラードを受け入れるか不安はなかったかと問われると、こう話した。

「ああ、少しね。ティナ・ターナーのためっていうのがそもそものアイディアだったんだ。僕の友人たち、EMIレコーズの関係者たちが、ティナの偉大な成功をフォローアップするため、曲を探していた。“What's Love Got To Do With It”(1984年)が入った彼女のアルバムは世界中で大ヒットしたからね。それで、彼らは曲を探していたんだ」「彼らは、僕が(ティナの)大ファンなのも知っていたからね」

ジョン・サイクスとの共作については、こう話した。「僕ら、南フランスでヴィラを借りていたんだ。ジョンと僕は活動時間が違った。彼は夜型で、僕は昼型だった。午後4時ごろ、僕が(曲に)手を加えていて、ヴォリュームを上げたとこで、彼がコーヒー飲もうと、ふらふら部屋から出てきた。それで、“おお、これなんだ? いいじゃないか”って言ったんだ。僕は、“ああ、これは僕らのためじゃない。ティナ・ターナー用だ”って答えたんだけどね。とにかく、彼はコーヒーをいれて、座り、(いくつかのアイディアを)プレイし始めた。自然な流れだったよ。それらのアイディアは、僕が思い付かなかったであろうすごく美しい要素を加えてくれた」

結局、「Is This Love」はティナのもとには渡らず、ホワイトスネイクの曲としてキープされたが、それは「(ホワイトスネイクの当時のレコード会社)ゲフィンが、曲を聴いたとき、僕は“違う、違う、これはティナ・ターナーのためだ”って言ったんだけど、“いや、それはない”って(言われた)」との経緯があったからだという。

「ティナ、ごめんね。いまでも、彼女がこれを歌うのを聴きたいって思ってるんだけどね」と話している。



同曲をはじめ、「Still Of The Night」「Here I Go Again」「Crying In The Rain」などホワイトスネイクの名曲の数々をリミックスし収録した『Greatest Hits』は5月6日にリリースされた。

Ako Suzuki
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