デフ・レパード「俺ら、10〜15年間、勝ち目のない闘いをしていた」

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Photo: Anton Corbijn

デフ・レパードのフロントマン、ジョー・エリオットは、2001年からの10〜15年間、バンドは低迷期にあり「勝ち目のない闘いをしていた」と感じているそうだ。

◆デフ・レパード画像

『Classic Rock』誌のインタビューで、「デフ・レパードが体験したアップダウンを総括すると?」と問われたエリオットはこう答えた。「今世紀の最初の10年間もしくは15年間、俺らは勝ち目のない闘いをしていた。でも、あきらめるつもりはなかった。落ちぶれ果てたわけではなかった。だが、俺らが80年代と同じようには評価されていないのはわかっていた。何かする必要があった。ビジネス・モデルが変わり、ツアーが重要となった。レコードが1,000万枚売れるなんて80年代の産物だ。テイラー・スウィフトやアデルなんかを除き、誰も1,000万枚は売ってない。だから、俺らはツアーをし続けた……。それが上手く行った!」

続いて、先週、6年半ぶりにリリースしたニュー・アルバム『Diamond Star Halos』をバンドが今世紀発表したアルバムの中でベストだと思うかとの質問には、こう答えた。「そう言うのはありきたりだが、俺はこの新作が大好きだ。気分を良くするアルバムだ。現実逃避できる。今思うに、『Euphoria』(1999年)は妥当な試みだったが、丁寧な言い方をしても、継ぎ接ぎだらけだった。『X』(2002年)で俺らはポップ・アルバムを作った。一部はABBAのスタジオでレコーディングしたんだ。“Waterloo”で踊りながらね。多分、それが伝染してる。『Songs From The Sparkle Lounge』(2008年)には、“Love”とか素晴らしい曲がいくつかある」

「でも、俺らは『Def Leppard』(2015年)で自分らの魔法を取り戻した。“Man Enough”とかは“Another One Bites The Dust”のようだ。でも、それがどうしただな。俺らはいつだってクイーンみたいなサウンドだった! そしてこの新作、俺らは奇妙な状況にありながら素晴らしいアルバムを作った。完全にリモートでレコーディングすることになったんだ」

先週金曜日(5月27日)にリリースされたデフ・レパードの通算12枚目のスタジオ・アルバム『Diamond Star Halos』は、週明けの集計で全英アルバム・チャートの4位につけている。このまま行けば、彼らにとって1996年の『Slang』(最高5位)以来の全英トップ5ヒットになるという。



Ako Suzuki
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