Caramel’s Guitar Kitchenから、10万円代の新モデル登場

Caramel’s Guitar Kitchenから、新作となるV3_ネオ・アンティーク・シリーズが発売となった。

ベーシック・ラインナップのデザインはそのままに、ピックアップと塗装工程を変更することでハンドメイドながら10万円代の低価格を実現させた意欲作で、カラーバリエーションは「クリーム・ピスタチオ」「ピーチ・ピンク」「キュラソー・ブルー」の3カラーが用意されており、いずれもファンシーでキュートなギターとなっている。


2021年4月に誕生したCaramel’s Guitar Kitchenは、福岡在住のクラフトマン片田武司(かただ・たけし)が元ラーメン屋という異色の経歴を持つことでも話題となったブランドだが、レトロ感を醸し出しながらも現代的なクリアなサウンドを放つ、個性あふれる魅力的なギターとして非常に高い注目を受けてきた。

当初より評判は上々であったが、同時に低価格帯ギターを求める声が多数寄せられ、その要望に応えるべく今回発表された新シリーズがV3_ネオ・アンティーク・シリーズというわけだ。





従来は何回もラッカーを塗り重ねてはサンディングを繰り返してボディー表面を艶やかに仕上げるが、今シリーズは木材本来の表面をそのまま活かし、ウッドシーラーで最低限の目止めをして薄く着色するだけに留め、その後の磨きなどの工程を省くことでコストカットが実現されている。ネック裏もサテンフィニッシュでサラサラした手触りだ。

結果、薄い塗膜は傷つきやすく塗装が剥がれることもあるが、木材の個性や質感・温もりは魅力的に写り、ボディの鳴りという点においてはむしろメリットすら生み出すことになる。使い込むことで生じた傷やスレ、塗装ハゲや打痕すらも味となり、革の財布やデニムジーンズのように自分だけのギターになっていく魅力がある。新品ながらアンティークのような魅力も携えているということから、「ネオ・アンティーク・シリーズ」という名前がつけられており、クラフトマン片田は「デニムを履きこなすような感覚で使って欲しい」と語っている。

スペックはテレ・アッセンブリーとなっているが、ボディーはマホガニー材で作られており、アルニコVのシングルPUと相まって中音域に深みと芯があるサウンドが特徴だ。ストラップピンも一回り大きく、激しいライブステージでもストラップが外れにくくなっている。

6月25日(土)、26日(日)に横浜市大さん橋ホールにて開催される＜YOKOHAMA MUSIC STYLE vol.02＞の出店も決定しているので、機会ある方は是非チェックを。







◆Caramel’s Guitar Kitchenオフィシャルサイト