【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>coldrain、「あなたたちの心と体を動かすこと。それがトップバッターの役目」

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時折吹く風は肌に冷たいが、すでに真上から照りつけている太陽が暑い1日なることを予感させた。

そしてそんな暑い1日を熱い1日に変えるのが、並みいる歴戦のライブバンド達の熱演なのだが、昨年2日目のトリを務めたcoldrainを<SATANIC CARNIVAL>は今年1日目のトップバッターに選んだのだから、なんとも心憎いではないか。<SATANIC>サイドによるそんな思惑を、coldrainがしっかりと受け止めたことは、ステージに出てきたMasato(Vo)の第一声からも明らかだった。

◆coldrain ライブ写真

「去年2日目の最後、この場所で最後にやった曲は、<SATANIC>に預けました。今日はまずその回収からやらせてもらいます!」

その預けた曲とは、「Final destination」。Masatoの伸びやかな歌声が会場に響き渡る。そこから「始まったぞ。<SATANIC >! ウォーミングアップは1曲で終わり。明日、明後日の筋肉痛に向けて、行きますよ!」とMasatoが観客に活を入れると、バンドは「FIRE IN THE SKY」「REVOLUTION」とメタルコアのヘヴィネスとアンセミックなサビを持つロックナンバーを繋げ、観客を狂喜させる。

Masatoが言ったように筋肉痛になることは覚悟の上で全身を使って、ステージの5人の熱演に応える観客を見ながら、しかし、Masatoが全然満足していないことは「REVOLUTION」のサビが持つダンサブルなビートに合わせ、飛び跳ねる観客に「跳べ! おまえら! まだまだ行くぞ!」と発破をかけたことからも明らかだった。


「夏フェスのシーズンが到来しましたね。(それにもかかわらず、おまえらは)まだまだクールなんだよな。始まったばかりなのはわかるけど、出演者の顔ぶれを見て、今日、どんな日になるか、おまえらは覚悟したはず。でも、まだ本気で楽しんでない。いいんですか? よくねえよ。最後の最後まで(観客の)力が残っていた去年の<SATANIC>を、俺は憶えてる。やりたいことができずにムシャクシャした夏フェスを憶えてる。おまえら、まだスイッチが入ってない。ここから強制です!」

Masatoが心を鬼にした瞬間だった。「座れ」と観客全員を座らせ、「1、2、3の合図でいきなり一番楽しいところまで行けますか? ついてきてくれますか?」と観客全員を一斉にジャンプさせて、演奏になだれこんだ「PARADISE(Kill The Silence)」から「CALLING」に繋げながら、もちろんMasatoが観客を叱咤する手を緩めることはない。


「俺が言ってる跳べって、こんなもんじゃねえんだよ。おまえら行くぞ!」
「あったまってきたな、<SATANIC>。やることわかってんだろ!」
「ヘドバンの時間ですよ!」

その様子は、まるで鬼コーチによるスパルタ式の訓練か何かみたいだ。もちろん、観客もそれを楽しんでいる。


「そろそろ<SATANIC>を信じることができてきた。あなたたちの心と体を動かすこと。それがトップバッターの役目なんです」

叱咤に応える観客を称えたMasatoはユーモアを交えることも忘れなかった。

「あなたたちはマキシマム ザ ホルモンのヘドバンに悪影響を受けて、これをやっている(と腰から体を折り曲げる)。それはおじさん、おばさんのヘドバン。精神年齢の若い、もう少し行けるって人はホルモンのヘドバンを卒業して、coldrainのヘドバンについていきてください(と首から頭を振る)」

この後、出番を控えているホルモンに送ったMasatoなりのエールが観客の笑いを誘った。それも見どころの1つだったと思う。


「今からcoldrain対<SATANIC>のヘドバン対決!」とMasatoが言った「F.T.T.T」で2ビートに合わせ、観客が小刻みに頭を振った。タッピングを交えたテクニカルなギターソロを、Y.K.C(G)が披露する前にMasatoが言った「ギターソロ好きですかか? トバさない人達ですか? 今日は強制です。Y.K.C!」という反骨精神がうかがえる言葉もふるっていた。「強制です」という言葉の響き、小気味よくてなんだか口グセになりそうだ。


「<SATANIC>、今年もやってくれてありがとう。トップバッターとしてこの後もバトンが繋がるようにばっちりキメたいと思います!」

そう宣言したラストの「The Revelation」では2日目のトリを務めるCrossfaithからKoie(Vo)を迎え、MasatoとKoieが掛け合うスクリームが響き渡った。1日目のしょっぱなにいきなり飛び出したサプライズに観客が興奮は絶頂に達した。



昨年残した思いをしっかりと昇華させつつ、<SATANIC>サイドの期待に応え、トップバッターの役目をまっとうした今年、coldrainの5人はきっと完全燃焼できたと感じていたに違いない。


取材・文◎山口智男
撮影◎岸田哲平

【coldrain セットリスト】

1.Final destination
2.FIRE IN THE SKY
3.REVOLUTION
4.PARADISE(Kill The Silence)
5.CALLING
6.F.T.T.T
7.The Revelation

■<SATANIC CARNIVAL 2022>

6月4日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月5日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月4日(土)出演ラインナップ
BRAHMAN
coldrain
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
KUZIRA
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
SHADOWS
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Suspended 4th
w.o.d.
THE FOREVER YOUNG
[OA] FUNNY THINK
▼6月5日(日)出演ラインナップ
04 Limited Sazabys
10-FEET
Crossfaith
CVLTE
dustbox
ENTH
ハルカミライ
MAN WITH A MISSION
Paledusk
SHANK
SHIMA
WANIMA
山嵐
[OA]SABLE HILLS

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