【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>KUZIRA、「7年前、観客側にいた男たちが今、ステージに立ってます」

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快晴の空の下、「PIZZA OF DEATH、KUZIRA始めます!」と末武竜之介(Vo, G)が大声で宣言し、血気盛んなパフォーマンスを見せつけてくれたのがKUZIRA。

◆KUZIRA ライブ写真

これからを担うメロディックパンクバンドとの呼び声も高いだけあって、多くのオーディエンスが期待感を持って駆けつけていたが、堂々とフルスロットルで熊野和也(B, Vo)のコーラスも絶妙な「Backward」、美メロを様々なパターンで響かせてシャー:D(Dr)も叫びまくった「Snatch Away」、感情を爆発させながらサビで高らかな歌を響かせる「Bye For Now」を連続で投下。<SATANIC CARNIVAL>初出場ということもあり、少しぐらいは緊張していてもよさそうだが、そんな素振りは一切ない。末武が履いてきたという勝負パンツの効果もあったのだろう、とにかく楽しそうにプレイする姿も痛快だ。


序盤から熱いムードの中、末武が「現場で直接伝えたかった」との前置きから、7月20日に2ndフルアルバム『PACIFIC』をリリースすることを発表。SNSが便利な世の中ではあるが、こうやってリアルなコミュニケーションを大切にしてくれるのも嬉しく、ライヴをとにかく大事にする彼ららしいスタンスだ。


そんな重大発表で湧いた客席へ向けて、そのテンションのままで行こうぜと切れ味鋭いスカとドライヴ感満載なロックを行き来する「Clown」をドロップ。オーディエンスもソーシャルディスタンスを活かしながら踊り、思いっきり拳を突き上げる。日差しもどんどん強くなるが、それ以上にステージから発せられる凄まじい熱にやられまくっていくのだ。

その後も立ち止まることなく、熊野の歌い出しでオーディエンスが歓喜した「Muggy」、切ないメロディーとビート感がマッチングした「The Weak」をプレイし、「この曲、野外でやりたかったんだわ」と末武が口にした「A Sign of Autumn」へ。願うように歌う末武の姿も美しく、心地よく吹く風が曲の開放感をさらに増幅してくれる。


ここで末武が、シーンをリスペクトし、繋げている<SATANIC CARNIVAL>へ改めて感謝の意を表したことがとても印象的であった。

「7年前、(SATANIC CARNIVALの)観客側にいた男たちが今、ステージに立ってます。たしかにバトンは繋がってますよ!」──末武竜之介


そして、「次に観るときはあっち(SATAN)のステージだからな! 繋いでいこう」と末武が叫び、残っているエネルギー全部を使い切るように「Spin」「In The Deep」をこの日いちばんのアグレッシブさで叩きつける。オーディエンスもそれに呼応して飛び跳ね、拳を突き上げる。とにかく思いっきり振り切って、躊躇しない。この日のライヴを象徴するような光景だった。


取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎半田安政

【KUZIRA セットリスト】

1.Backward
2.Snatch Away
3.Bye For Now
4.Clown
5.Muggy
6.The Weak
7.A Sign of Autumn
8.Spin
9.In The Deep

■<SATANIC CARNIVAL 2022>

6月4日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月5日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月4日(土)出演ラインナップ
BRAHMAN
coldrain
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
KUZIRA
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
SHADOWS
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Suspended 4th
w.o.d.
THE FOREVER YOUNG
[OA] FUNNY THINK
▼6月5日(日)出演ラインナップ
04 Limited Sazabys
10-FEET
Crossfaith
CVLTE
dustbox
ENTH
ハルカミライ
MAN WITH A MISSION
Paledusk
SHANK
SHIMA
WANIMA
山嵐
[OA]SABLE HILLS

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