【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>ENTH、「やりたいことをやって帰ります!」

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「俺達、この<YON FES>をみんなが1年に1回、帰って来られる場所にしたい」……サウンドチェックが早めに終わったもんだからって、そんなジョークを飛ばしたdaipon(Vo, B)の悪ノリはエスカレート。<YON FES>を主催している04 Limited Sazabysの「buster call」をワンコーラス歌い上げると、なぜかバニーガールがステージに出てきて、踊り出すという謎の展開に。

◆ENTH ライブ写真

「はい。ありがとうございます。(本番の)時間ですよね。うっ!うっ!うっ!(と声を上げ)そっち! あっち! これから30分やって、ENTH終わります」

daiponがそんなふうに言って、人を食ったようなスカパンクナンバー「I’m the Fool」でENTHのライブはゆるっとスタート。再びバニーガールが登場する。さっき書き忘れたが、正確にはバニーガール姿のおっさんである。どんな効果を求めたのか謎なのだが、Naoki(G, Cho)曰く「この人、ちゃんとお金払って発注してます(笑)」。つまり「やりたいことをやって帰ります!」(daipon)ということらしい。


いいな、ENTH。以前から日本人離れした規格外のバンドだと思っていたが、久しぶりに見たENTHは前述した悪ノリも含め、そんな魅力をたっぷりと見せつけてくれた。

ミッドテンポのオルタナロックナンバー「A FLY (dedicated to RELAX ORIGINAL)」、daipon、Naoki、takumi(Dr, Cho)の演奏が巧みに掛け合う「BOW!!」はもちろん、観客のフィジカルな反応を引き出した「"TH"」「BLESS」といったメロディックハードコアナンバーも日本人特有の泣きの要素は皆無で、ドライだったり、フリーキーだったりするところがおもしろい。


「いまだに制限がある世の中ですが、俺達、いろいろな建前はファックなんで。とは言え、音楽の世界はいろいろな矛盾を抱えたまま進んでいこうとしている。いろいろな建前を抱きしめて進んでいこう」(daipon)

後半戦、短いセッションからなだれこんだ「M.I.P.S」はシャッフルのリズムが異色とも言えるロックナンバー。Naokiが鳴らすダイナミックなリフによるところが大きいと思うのだが、なんだか80年代~90年代のアメリカのバンドを連想させるところもある。


そんな一筋縄では行かない曲の数々を経て、ポップなオルタナロックの「WHATEVER」でそんな観客を踊らせたバンドは、そこから「Get Started Together」「ムーンレイカー」といったメロディックハードコア調のライブアンセムをたたみかけ、観客の気持ちをがっちりと掴む。

「マジみんな愛してる。楽しいです。昨日、今日と<SATANIC>で過ごして、かっこいい友達に恵まれていると思いました。感謝の気持ちを込めてラスト1曲!」


ラストを飾ったのは、「HANG OVER」。メロディックハードコアと思いきや、daiponとtakumiが掛け合う歌も含め、そんな範疇に収まらないフリーキーな構成がまさにENTHの真骨頂。エモいサビを持ちながら、紆余曲折こそがこの曲の聴きどころだと言わんばかりの展開が痛快だった。安易に盛り上げて“はい、おしまい”とせず、そういう曲を最後に持ってきたところに観客やフェスの空気に媚びないENTHの向こう意気を感じて、筆者は思わず快哉を叫んだのだった。

取材・文◎山口智男
撮影◎中河原理英

■<SATANIC CARNIVAL 2022>

6月4日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月5日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月4日(土)出演ラインナップ
BRAHMAN
coldrain
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
KUZIRA
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
SHADOWS
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Suspended 4th
w.o.d.
THE FOREVER YOUNG
[OA] FUNNY THINK
▼6月5日(日)出演ラインナップ
04 Limited Sazabys
10-FEET
Crossfaith
CVLTE
dustbox
ENTH
ハルカミライ
MAN WITH A MISSION
Paledusk
SHANK
SHIMA
WANIMA
山嵐
[OA]SABLE HILLS

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