【舞台裏トーク】<SATANIC CARNIVAL>カメラマン岸田哲平、「“見ても意味わかんない”みたいな体験がいい」

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ライブハウスカルチャーやストリートカルチャーがギュッと詰まった祭典<SATANIC CARNIVAL>には熱狂のライブステージはもちろん、各ブースも充実。グラフィックアーティストによる作品展示やライブペインティングが行われる“SATANIC GRAPHIC EXHIBITION”、プロスケーターによるセッションや自由滑走、初心者対象のスケートスクールが体験可能な“SKATE FLAT ZONE”、復興支援ブースや縁日コンテンツ“リトルエンニチ”などなど、様々な分野のブースが祭典を彩り豊かなものにしている。そして、初年度から恒例となっている“PHOTO EXHIBITION”はライブカメラマンによる作品展示ブースであり、同企画の中心人物が岸田哲平だ。

◆岸田哲平 画像

昨年の舞台裏トークでは岸田カメラマン本人に、“PHOTO EXHIBITION”の成り立ちや企画テーマ、PIZZA OF DEATHとの深い関係について語ってもらった。そして本年も再び。曰く、“SATANIC PHOTOGRAPHERS 写真展”での岸田作品のテーマは“昭和50年代生まれのヤツら、ちょっと来い”だという。主催者、出演者、参加者、スタッフが同じ高みを目指して築き上げる<SATANIC CARNIVAL>の名物ブースには、ここでしか目にすることができない珠玉の作品が展示されている。

   ◆   ◆   ◆

■とにかく楽しかったです
■“これ使おう、これ使おう”って

──今年のテーマは何?

岸田哲平:今年はですね、“昭和50年代生まれのヤツら、ちょっと来い”です。まあ、全部洋楽です。本当は去年みたいにBBQ (CHICKENS)をやりたかったんですけど、I.S.O.さんが嫌がるんでやめました。まあ、前回はシールプリントが楽しかったんで、今年はそれを洋楽でやろうと。でね、この写真、全部僕が撮ったんですよ!

──そうだろうね。撮ってなかったらヤバいけどね。

岸田哲平:まあ、撮ってないんじゃないかと思われてもいいけどね。

──たしかに、撮ってないんじゃないかと思われてもおかしくないような雑な貼り方だよね。

岸田哲平:そう、デュラン・デュランとかね。「<SATANIC CARNIVAL>でデュラン・デュランってどうですか、I.S.O.さん!」って言いましたからね。あと、このグリーン・デイの写真はここで撮ったんですよ。千葉マリンに移る前の<サマソニ>ね。今回のはダイシくんに見てもらいたかったんですよ。



──ただの洋楽ファンが自分の好きな写真をコラージュした、みたいな感じだよね。

岸田哲平:そうそうそう(笑)。

──まあ、ある意味そのとおりなんだけど、ぜいたくな展示だよ。

岸田哲平:この写真、あと少ししたら全部廃棄ですから!

──これ、全部で何枚あるの?

岸田哲平:わかんない。「わかんない」とかどうですか? あはは! とにかく楽しかったです、「これ使おう、これ使おう」って。

──今回のコンセプトはいつから考えてたの?

岸田哲平:去年の展示が終わったぐらいですね。

──去年もやってたけど、TAPPS(テッペイの息子)のテストの答案が貼ってあって。

岸田哲平:今は「子供の情報を表に出すのはいかがなものか」って言われてる時代ですけど、全然出します。

──このQRコードは何?

岸田哲平:僕が参加しているサイトのヤツです。


──それにしても、隣の展示とのギャップがすごいね。

岸田哲平:そうなんですよ。KEIJU (KAWASE)くんもまたいいんですよ!

──このクジラの写真も自分で撮ってるんだ、すごいね。

岸田哲平:そうなんですよ……って俺の写真を見てくださいよ! やめてくださいよ! これとかも熱いですよ! <フジロック>のコーンの出番前!

──ああ、これはすごいね……なんか、貼ってる写真が全部すごすぎて感覚がバグる。

岸田哲平:“見ても意味わかんない”みたいな体験がいいかなと思って。僕、そもそもキレイに展示できないんで。だからシールっていいなって。僕、パソコンに貼るシールにこだわるタイプなんで、今回もそれでいいじゃんって。まあ、間違えて貼ったヤツもありますけど。

──お客さんからの反応はあるの?

岸田哲平:全然知らないです。でも、Fさん(PIZZA OF DEATHスタッフ)からは「意味ない写真展」って言われてます。「意味ないヤツ、まだやってんの?」って。

──あはは!

岸田哲平:まあ、ダイシくんみたいな洋楽好きな人が少しでも見てくれたらなと。ほら、ミックス・マスター・マイクとかね。あと、亡くなった方の写真もいっぱいあって。ザ・ブラック・ダリア・マーダーのボーカルとか。あと、フー・ファイターズのテイラー・ホーキンス。しかも、見てください。これ、ドラムのヘッドがクリス・コーネルなんですよ。


──ほんとだ! これはよく見ないと見落とすね。

岸田哲平:ちゃんと飾れよって話ですよね(笑)。これ、貼ってあるヤツ全部わかるの僕だけなんですよ。しかも、僕でも「このバンドの名前なんだっけ?」ってなるのがありますから! あと、チャンス・ザ・ラッパーが着てるWu Wearもいいですよね。

──ああ、これ、あったね!

岸田哲平:まあまあ、来年もまたこの展示やるんで!

文・撮影◎阿刀大志

■<SATANIC CARNIVAL 2022>

6月4日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月5日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月4日(土)出演ラインナップ
BRAHMAN
coldrain
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
KUZIRA
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
SHADOWS
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Suspended 4th
w.o.d.
THE FOREVER YOUNG
[OA] FUNNY THINK
▼6月5日(日)出演ラインナップ
04 Limited Sazabys
10-FEET
Crossfaith
CVLTE
dustbox
ENTH
ハルカミライ
MAN WITH A MISSION
Paledusk
SHANK
SHIMA
WANIMA
山嵐
[OA]SABLE HILLS

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