【ライヴレポート】KIRITO、全国ツアー完遂「一緒に道を切り開いていきましょう」＋ドキュメント映像公開

KIRITOが6月5日、東京・EX THEATER ROPPONGIにてソロ本格再起動後初の全国ツアー＜KIRITO Tour 2022「THE EMERGENCE OF ANTIMATTER」＞のファイナル公演を開催した。同ツアーは2022年3月から4月にかけて連続配信リリースされた新曲「ANTI-MATTER」「INTO THE MIRROR」「RAID」を引っ提げ行われたものだ。

◆KIRITO 動画 / 画像

ツアー初日のSpotify O-EAST公演にて、「ソロとは言え、ステージに立ったらバンドなので」と語っていたKIRITO。今ツアーにて初編成となったサポートメンバーは、海(G / vistlip)、JOHN(G)、Chiyu(B)、Allen(Dr)。全10公演を経て迎えた最終夜のステージに映し出されたのは、5人で構築してきたソロプロジェクト“KIRITO”の形だった。


初日にはKIRITOがメンバーを前方へ促す場面が多くあったが、最終夜は各々が存分に個性を発揮しつつ絶妙な押し引きで、ステージ上の5人が息の合ったパフォーマンスを見せてくれた。それぞれ華も実績もあるミュージシャンが余計な遠慮のないステージングを繰り広げても成立するのは、もちろん絶対的な存在感を放つヴォーカリストがステージ中央にいるからこそ。改めてそんな事実が浮かび上がったクールなバンド感の一方で、MCでは和やかなファミリー感も垣間見られた。

ライブは初日同様、新曲3曲が立て続けに演奏されたのち、様々な場面を経ながら全22曲を披露。中盤に配されたバラードナンバー「誰もいない丘」「拍動」、一人ひとりに語りかけるように歌うKIRITOの姿が印象的だった「EXIT」、「この約2年半で学んだ。みんな声なんて出せなくてもKIRITOを満足させられる。どんな状況だろうと君たちの思いは届いているから」という言葉の後に届けられた「DECIDE」など、その全てに共通しているのは、生きること、前に進むことを諦めないというメッセージだ。そして、その最新型が「ANTI-MATTER」「INTO THE MIRROR」「RAID」であることは間違いない。


この日のラストナンバー「TEAR」を披露する直前、KIRITOはこう告げた。

「俺は幸せ者だなと思いました。君たちの居場所を作っていると同時に、君たちが俺の居場所を作ってくれています。本当にありがとう。自分の居場所は自分で作るものだと散々言ってきたけど、それだけじゃなく、ずっと前から君たちと一緒に作ってきたものだから、これからも一緒に作っていきましょう。よろしく」──KIRITO



＜KIRITO Tour 2022「THE EMERGENCE OF ANTIMATTER」＞は、果てしなく温かな愛に満ちた「TEAR」をもって、全ての幕を閉じた。しかし7月23日および24日にはKANDA SQUARE HALLにて＜KIRITO Acoustic live 22’「Phantom」＞の開催が決定している。最後にKIRITOが語った未来へ向けた言葉をお届けしよう。

「まだ始まったばかりだからね。これからKIRITOがやることを楽しみに。一緒に道を切り開いていきましょう」──KIRITO