【コラム】「いつものフジロック」を待っていた

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「いつものフジロック」が、これほど尊いとは。失って初めてその価値に気づくという事態がコロナ禍では多いが、「いつものフジロック」も然り。ほんの数年前のフジロックでのできごと──大雨が降りしきるGREEN STAGEに降り立ったケンドリック・ラマーに目が釘付けになったこと、RED MARQUEEでソフィーを観ながら今ここが世界一のクラブ空間だと悟ったこと、もっと言うと、夜中にOASISエリアでジャスミン タイのグリーンカレーをただ食べていたことさえ、無性に恋しくてたまらなかったこの2年。2020年の延期、2021年の制限付きの「特別なフジロック」を経て、今年2022年は遂に「いつものフジロック」を目指すという朗報がオフィシャルから届いた際は、心から歓喜した。



その大きな第一歩が、海外勢を含む出演者ラインナップだ。初日7月29日(金)のヴァンパイア・ウィークエンド、30日(土)のジャック・ホワイト、最終日31日(日)のホールジーというヘッドライナーをはじめ、ボノボ、ムラ・マサ、ジェイペグマフィア、モグワイ、トム・ミッシュ、アーロ・パークス、フォールズ、ジョナス・ブルー、ジ・インターネットのシド、ハイエイタス・カイヨーテ、ブラック・ピューマズ、ダイナソー JR.らの出演が次々と明らかになっていくたびに、豪華な海外アーティストのライブを大自然の中で次々と体験できる興奮が蘇った。長らく「おあずけ」状態にあったあの喜びが戻ってくることに感動すらした音楽ファンは多いのではないか。加えて今回、初めて知るアーティスト名ももちろんあって、お目当てのアーティストだけではなく新しい音楽に出会うきっかけにもなるフジロックが今年の夏は待っていることを実感している。国内アーティストについても、フジロックが活動再開後初ライブとなるCorneliusをはじめ、YOASOBI、東京スカパラダイスオーケストラ、ずっと真夜中でいいのに。、石野卓球、AWICH、マカロニえんぴつ、ORANGE RANGE、SHERBETS、中村佳穂、七尾旅人、幾何学模様、踊ってばかりの国、パソコン音楽クラブ、と音楽フェスとしての懐の深さを物語るように多彩だ。

▲ヴァンパイア・ウィークエンド

▲ジャック・ホワイト

▲ホールジー

▲フジロックのメインステージであるGREEN STAGE


これもビッグニュース。今年は会場内でアルコールが販売される。開放感にあふれたあの一杯に病みつきになった人々にとっては待ちに待ったと言っても過言ではない。実に3年ぶりに苗場で乾杯ができるのだ。さらに、場内最大のホスピタリティエリア「OASIS」で、各店舗が今年は朝5時まで営業することも決定し、BAR店舗も出店する。美味しいと評判の多国籍なフェスごはんを、お酒とともに、大自然の中で時間を忘れてゆっくり味わうことは、このご時世だからこそ滋養になる。



そのOASISの名物食堂「苗場食堂」に隣接する名物ステージ「苗場食堂ステージ」の出演者が先ごろ発表された。池畑潤二率いる「苗場音楽突撃隊」を筆頭に、おとぼけビ〜バ〜、三宅伸治&The Red Rocks、Tempalay小原綾斗とPERIMETRON佐々木集率いる「小原綾斗とフランチャイズオーナー」、石若駿率いるSMTK、BREIMENらがラインナップ。アットホームかつ贅沢なあの景色に再会できるのが待ち遠しい。その一方で、フードエリア「ORANGE CAFÉ」内には、テーブルオーダー&テーブル会計の『ファミリーエリア』が新登場するという。さらに今年のフジロックは、グッズ売り場以外の全店舗で完全キャッシュレス決済化されるなど、「いつものフジロック」に加えて、運営面でのブラッシュアップも見て取れる。



依然として我慢する場面も多い日々を過ごしていると、フジロックの自由な空気を謳歌したい気持ちでいっぱい。それとともに思うのが、withコロナの時代において「いつものフジロック」を過ごすためには、「自然との共生」を唱えてきたフジロックが参加者に伝えてきた「助け合い」や「自己責任」の精神がますます必要になるということ。音楽の祭典であり人生の楽園は、私たち参加者一人ひとりが当事者になって守らなければならない。なお現在、一般発売よりお得なチケット先行発売を6月16日(木)まで実施中。オフィシャルサイトのガイドラインをよくご確認の上、感染防止対策に準じながら、25周年のフジロックを現地でお祝いしよう。

文:堺 涼子

<FUJI ROCK FESTIVAL'22>

2022年7月29日(金)30日(土)31日(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場

■出演者
<7/29(金)>
VAMPIRE WEEKEND
BONOBO / YOASOBI
DAWES / HIATUS KAIYOTE / JONAS BLUE / SYD
AWICH / D.A.N. / DOPING PANDA / THE HU / JPEGMAFIA / KIKAGAKU MOYO
木村充揮 ロックンロールバンド / Michael Kaneko
Night Tempo / No Buses / THE NOVEMBERS / 踊ってばかりの国
OGRE YOU ASSHOLE / Original Love
SKYE(鈴木茂・小原礼・林立夫・松任谷正隆) / SPECIAL OTHERS / WONK

<7/30(土)>
JACK WHITE
FOALS / Cornelius
ARLO PARKS / BLACK PUMAS / DINOSAUR JR.
TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
BLOODYWOOD / CreativeDrugStore / どんぐりず / The fin. / Fire EX.
GLIM SPANKY / GRAPEVINE / 石橋英子 / KYOTO JAZZ SEXTET feat.森山威男
中納良恵 / ORANGE RANGE / 折坂悠太(重奏)/ パソコン音楽クラブ / 崎山蒼志
SAY SUE ME / SHERBETS / SNAIL MAIL / T字路s / toconoma

<7/31(日)>
HALSEY
MURA MASA / TOM MISCH
ハナレグミ / MOGWAI / PUNPEE / ずっと真夜中でいいのに。
ALTIN GÜN / BLACK COUNTRY, NEW ROAD / Elephant Gym
Fake Creators (LITE, DÉ DÉ MOUSE) / go!go!vanillas / 石崎ひゅーい
JAPANESE BREAKFAST / 奇妙礼太郎 / Kroi / マカロニえんぴつ / 中村佳穂
七尾旅人 / Nariaki Obukuro / 思い出野郎Aチーム
ROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRA(feat. UA、中納良恵、トータス松本)
角野隼斗 / SUPERORGANISM / TAKKYU ISHINO

【苗場食堂】
<7/29(金)>
苗場音楽突撃隊 / 三宅伸治&The Red Rocks / SMTK / KTYM
浅草ジンタ / おとぼけビ〜バ〜
<7/30(土)>
苗場音楽突撃隊 / CPL♾P / 清水タケオと南国気分 / 荒谷翔大
與那覇有羽 / 和田永 ELECTRONICOS FANTASTICOS! / 八木海莉
<7/31(日)>
Cody・Lee(李) / BREIMEN / 小原綾斗とフランチャイズオーナー
NIKO NIKO TAN TAN / PENTHOUSE / トミー富岡

and more artists to be announced

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