【マガツノート座談会vol.3】RAZOR(猟牙、剣)× 第六天魔王軍・織田信長(神尾晋一郎)、「こういうエンターテインメント、メッチャ面白い!」

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■どの角度から入っても絶対に自分の“推し”が見つかるはず(神尾)

──ちなみにタイトルの「存在証明」というのは、どこから持ってきたワードなんでしょう?

剣:これは僕が付けたんですけど、なぜ生きているのか?という自分自身の証明に、織田信長の存在を掛けているんですね。織田信長というキャラクターは邪悪で、でも、かっこいいっていう、そういう二律背反的な要素って一人ひとりの人間の在り方に通じる部分があるなと。なので、最初のサビでは“夢見崩れる蜃気楼”と、目覚めたら夢は消え去ってしまうと歌っていたのが、最後には“夢見超越具現者”と現実のものにしているんです。ここで初めて自分を証明しているわけで、聴き手にも“お前だって存在証明できるんだぞ”って訴えかけるという意味でも、タイトルは「存在証明」しかないなって。

猟牙:“生きるか死ぬか”の世界に生きている彼らを見ると、自分も奮い立たせられますよね。前回のイベント(3月16日に行われた<マガツノート Special Event「解放区」>)でも、俺は織田信長になったつもりで“戦争じゃ!”っていう勢いでやってたから、すごく気持ちを降臨させやすかったです。

▲猟牙(Vo)/RAZOR

──朗読劇と各アーティストのライヴが交互に行われるという、非常に斬新な構成のイベントでしたが、猟牙さんは刀まで振り回してましたよね。

神尾:ほぼ織田信長でいらっしゃったので、下民がおそれ多くて! 当日は、すれ違いざまに「おはようございまーす」って挨拶する程度でした(笑)。なのでステージを観たときは、もしかして武闘派!?とも思ったんですけど、僕の好きな「消えない痛み」とか「ROAD」みたいなメロディックな曲も作ってらっしゃるし。SNSで交流させていただいたときも、とても丁寧な方たちだったので、“きっと大丈夫!”と信じて今日来たら、本当に優しくたくさん話しかけてくださって、ありがたい限りです。



──RAZORのようなラウドな音楽も、神尾さんは結構お好きなんですか?

神尾:僕はBOØWYさんから入ったんですけど、高校生の頃はみんなL'Arc-en-Cielさんのコピーバンドとかしていた世代なんですね。あとは、今回カバーもさせていただいたMUCCさんとかも聴いたりしていました。なので『マガツノート』に参加しているアーティストさんのサウンドは割と馴染みがあって、今後、信長サイドの楽曲はRAZORさん一択だと僕は思っているんです。信長サウンドとの親和性も一番高いので、細かい音から長い曲まで全部お願いしたい。



猟牙:ウチ、何でもイケます! 劇伴とかもやれるし。

剣:もう、どんどん曲作りたいですね。

猟牙:逆に自分らの素材を使って、何でも好きに遊んでもらってもいい。3月にやった<解放区>も、俺は“こういうエンターテインメント、メッチャ面白いじゃん!”と思ったんですよ。世間的にはバンドがそんなに流行らなくなった時代だけど、こうやって朗読とかの演出があって、俺らもエンタメの一部になって好き勝手に暴れるっていう、この新しい形はひょっとしたら今後すごくメジャーになるんじゃないかという予感もしましたね。

剣:バンドが従来やってきたような活動も、コロナ禍を経ていろいろ変わりつつあるじゃないですか。ファンの子をどれだけ楽しませられるか?ということを考えると、バンドファンも声優さんのファンも一緒になって新しいジャンルを作るかのような、それぐらい新しい見せ方ができたほうが絶対に面白いなと思うんですね。実際、あのイベントではフェスのような感覚があって、すごく楽しかったんです。

神尾:本来であれば棲み分けているような世界の人間が集まって、そこでファンを増やそう、取ってやろうとしのぎを削る戦国感も、すごくバチバチしていて良かったですよね。

猟牙:あの日に神尾さんとのコラボを発表して、我々にはメチャクチャ反響があったんですよ。“神尾さんとコラボするんですか!?”って。全然関係ない地元の友達からも“Twitter見たんだけど、神尾さんってあの神尾さん!?”って連絡が来たくらい(笑)。ヴィジュアル系好きな子って、実はアニメとかも好きな子が多いんですよね。

神尾:僕のほうにも“実はRAZORさん最推しです”とか、“もともとヴィジュアル系の沼にいて、最近はご無沙汰だったけど、これを機にまたドップリ戻れそうです”とかっていうお手紙がありました。

▲剣(G)/RAZOR

──これは6月18日が楽しみですね。

神尾:ただ、僕はリハ通りにならない人間なんですよ。リハ通りにやろうっていう想いはあるんですけど、お客さんの前に出るとキャラも入って興奮しちゃって。

猟牙:まったく一緒! その場の空気感で、“あの決まり、なくてもよくね?”ってなっちゃう。この瞬間のこのパッションを大事にしよう!みたいな。

神尾:“叫んじゃおっかな”みたいな(笑)。

猟牙:逆に狙ってやると何も上手くいかずにスベるんで、その場と当日の自分のパッションに身を委ねます!

──センターで歌う二人が似たタイプとなると、これは織田信長が二人みたいな状態になるかもしれない。

神尾:そうですよ。“織田”と“信長”になると思う!

猟牙:単純に光栄ですよね。ビッグな作品をいろいろやられている神尾さんとコラボできるっていうのは。逆に食われちゃわないように、自分らもビシッといかないと。

剣:キャリアが長くなってきているぶん、アップデートしていきたいという気持ちも強いんですよね。その点、『マガツノート』は新しい風を頂ける企画だと自分は捉えているので、ぜひともお願いします!って感じです。

──食わず嫌いせずに、ぜひ、ファンにも新しい風に触れてほしいですよね。

神尾:『マガツノート』というコンテンツ自体がちょっと特殊で、声優から入るもよし、ヴィジュアル系バンドだとか音楽、ライヴという部分から入るもよし。どの角度から入っても絶対に自分の“推し”が見つかるはずなので、今、楽しいことがないという人から、さらに精力的に動きたいという人まで、全員におすすめできるコンテンツなんですよね。一役者としてはそれを育てていきたいし、一緒に育っていきたいので、まずは6月18日にご来場、もしくは配信をご視聴いただけるのが一番かなと思います。とにかく本当に楽しいので。

剣:このコンテンツの一つの力になれるのが嬉しいですし、自分たちにとっても大きなチャンスだと思っているので、どんどん盛り上げていけるように頑張っていきたいです。

猟牙:いわゆる二次元とヴィジュアル系って、絶対に親和性が高いんですよ。二次元のファンって綺麗でかっこいいものが好きって人も多いだろうし、メイクしているヴィジュアル系に同じようなイメージを持ってる人たちも多いかもしれないけど、それを良い意味で俺らがブチ壊していきたいなって。世の中にかっこいいジャンルはたくさんあれど、もしかしたらヴィジュアル系って一番ロックなのかもしれない!って感じてもらいたいんです。今回、誇りを持って織田信長というキャラクターを我々RAZORが背負わせていただいたので、織田信長のように、いろんなものをぶった切っていける強さを持って、この『マガツノート』という企画にも、18日のライヴにも斬り込んでいきます。

取材・文◎清水素子

<マガツノート Season:1 Special Event「解放区-初夏の陣-」>

日時:2022年6月18日(土) 16:00開場 17:00開演 
場所:KT Zepp Yokohama
チケット価格:8,800円

出演者:
【ARK監査局】峯田大夢(政宗役) 
【MAD FANG】小笠原仁(秀吉役)、馬場惇平(官兵衛役)、仲村宗悟(清正役)
【蛇-ウロボロス-】大河元気(左馬之助役)
【ARK医療局】美藤大樹(家康役) 、岡本和浩(忠勝役)、沢城千春(直政役)
【第六天魔王軍】神尾晋一郎(織田信長役)

アーティスト:アルルカン、零[Hz]、ZOMBIE、BXW、RAZOR

チケット一般販売
6月8日(水)20:00〜
https://l-tike.com/kaihou-ku/

<マガツノート Season:1 Special Event「解放区-初夏の陣-」>ライブ配信概要

配信プラットフォーム ミクチャ
配信開始日時 2022年6月18日(土)16:30~
開演時刻 2022年6月18日(土)17:00
価格 4,000円
アーカイブ視聴期間 2022年6月21日(火)12:00~7月21日(木)23:59

配信チケットの販売は7月21日(木)21:00まで

【オンライン視聴チケットのご購入はこちら】
▼販売期間 2022年6月10日(金)21:00~2022年7月21日(木) 21:00
▼販売URL
・ローチケ:https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=627416
・ミクチャ:http://magatsunote.mixch.tv

ラジオドラマ『マガツノート Season:1』

OBCラジオ大阪×ミクチャ新番組「サクラバシ919」(月~金 23:00~25:00)内
毎週水曜日 24:15頃〜各話15分放送
※生放送のため放送時間が変更になる可能性がございます。
水曜日メインパーソナリティー:神尾晋一郎(マガツノート・織田信長役)

視聴方法:
(1)OBCラジオ大阪(AM1314kHz、FM91.9MHz)
(2)「radiko」(スマートフォンでラジオを聞けるアプリ)
(3)ライブ配信アプリ「ミクチャ」でのライブ配信

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