【速レポ】<京都大作戦2022>ヤバイTシャツ屋さん、「この雨の中、この景色を見たら、大丈夫やと思いました」

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<京都大作戦2022〜今年こそ全フェス開祭!〜>の2日目となる7月3日。京都府文化観光大使である10-FEETとヤバTのこやま(こやまは宇治市観光大使でもある)の4人の姿がバックステージに。ちなみにヤバTのしばたありぼぼ(B,Vo)はたかつき観光大使、もりもりもと(Ds,Cho)は浜松市やらまいか大使だ。観光大使大作戦がすでに開催されていた。

◆ヤバイTシャツ屋さん ライブ写真

そんな大使たちを祝福するためか、今朝の宇治市は、灼熱地獄の昨日とは打って変わって、朝からザンザン降り。どれだけ熱狂しても大丈夫、と言ってるかのようだ。そして朝11時、SEと共に登場したヤバイTシャツ屋さん。爆音を轟かせながら、こやまは叫ぶ。

「京都大作戦2022、二日目、始まるよー! (雨のことは)全員、あきらめてください。ブチ上げていこうぜ!」──こやまたくや




「あつまれ!パーティーピーポー」で始まるや、朝一発目からオーディエンス全員を元気百倍にさせ、<京都大作戦>をいきなり活気づける。コブシは突き上がるわ、腕が左右に揺れるわ、曲と一緒になって飛ぶわ、オーディエンスはパワー全開。さらにキラーチューンの数々を叩きつけながら、オーディエンスのテンションを上げ続けるヤバT。モッシュやダイブ、声出しができないだけで、熱気はすさまじい。そんなオーディエンスを見るヤバTの3人も嬉しさを爆発させ、演奏もパフォームも激しくなっていった。

「思い入れが強すぎてですね、何をしゃべっていいか分かりません。伝説作りたいんです。誰も見たことない景色を。みんな、スマホのライト点けてくれ!」とこやま。すると、「よくあるやつやん」とか「朝やることじゃない」など、しばたともりもとからクレームが殺到。「10-FEETの出番はいつも夜やから、朝からスマホのライト点いた景色は見たことないから」とゴリ押しのこやま。さらに今度は「全員、座れ!」と叫ぶ。もちろん「雨やから、みんな、イヤイヤでやってる」とオーディエンスの心の声を代弁するもりもと。それでもしゃがんでもらい、「後ろからウェーブがドーン来て、次の曲へバーン入って」と伝説のストーリー作りに余念がないこやま。



すると、どうだ。オーディエンス全員が伝説作りに協力して、後ろからウェーブを起こす。そして新曲「ちらばれ!サマーピーポー」へつながり、さらに雨まで止んでしまうという、記憶に残る場面となった。またこの新曲は、夏フェスに合う曲を意識して作ったが、コロナ禍の現状も投影させた歌詞や曲名になっている。あくまでも真実と本心を描くバンドがヤバT。

「さあ、本物の伝説作ろうぜ。事務所の先輩呼んでもいいですか!」──こやまたくや



さっきの伝説はフェイクと自ら認めたような発言だが、そのこやまがステージに呼び込んだのは、先輩であり大使同士の10-FEET。TAKUMAの歌と共に始まったのは、10-FEETの「JUST A FALSE! JUST A HOLE!」であり、10-FEETコラボアルバム『10-feat』収録「JUST A FALSE! JUST A HOLE! feat. ヤバイTシャツ屋さん」のステージ披露とも言える。TAKUMAとNAOKIはマイクを握り、二人組ラッパーのごとく、ステージを激しく動き、オーディエンスを煽りながら、ヤバTをバックに従えて歌いまくる。KOUICHIはもりもとの後ろでもりもとの髪の匂いを嗅いだりチャチャを入れているように見えたが、次の瞬間、カメラがその怪しげな行動を捉えた。もりもとがせっかく伸ばしたロン毛をほんのり切っちゃったじゃないか。枝毛を処理する美容師のような優しい笑顔で(笑)。ステージ上の10-FEETの3人はやりたい放題。先輩のかわいがりが強い(笑)。

そんなムチャクチャな先輩=10-FEETだが、宇治で育ったこやまにとって、自分の人生を大きく変えてくれた恩人のようでもある。<京都大作戦>を観に来たことがきっかけで、楽器とバンドを始めた話は、多くのファンも知っているはず。


「今日来ているみなさんも、10年後、15年後、ここで10-FEETと共演しているかもしれません。僕は10年前、15年前、そこにいたので。みなさんにも可能性が必ずありますので、バンドをやってください」──こやまたくや

そして言葉は止まらない。

「この2〜3年で取り巻く環境が変化してしまって、<京都大作戦>、もうええわってなってる人とか、ギリギリまで迷った人もいるんじゃないかなと思うんです。仕方ないなと思いつつ、悔しいなって思ってます。でもこの雨の中、この景色を見たら、大丈夫やとも思いました。<京都大作戦>がある限り、絶対にみんな、この場所に戻ってくると思います。僕達で続けていきましょう」──こやまたくや

マジな話をすると、自らふざける癖を持つこやまだから、すぐに「誰が言うてんねんって話やけど」と言葉を続けたが。しかし愛情に触れた言葉の数々に、オーディエンスは何度もうなづき、気持ちもさらに強く結びついていった。ラストナンバー「Tank-top of the world」のエンディングで、「<京都大作戦>、絶対に続けていこうぜ!」とこやまが叫んだとき、でっかい拍手が会場から沸き起こることにもなった。大使、さすがであります。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎HayachiN/瀧本 JON...行秀/青木カズロー

セットリスト

1. あつまれ! パーティーピーポー
2. 無線LANばり便利
3. ハッピーウェディング前ソング
4. かわE
5. ちらばれ!サマーピーポー
6. JUST A FALSE! JUST A HOLE! w/10-FEET
7. Give me the Tank-top
8. Tank-top of the world

■10-FEET主催<京都大作戦2022 〜今年こそ全フェス開祭!〜>MISSION IMPOSSIBLE-KYOTO 2022 ~Hope for whole day festivals this year!~

2022年7月02日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月03日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月09日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月10日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30/start11:00

■出演アーティスト ※50音順■
▼7月02日(土)
【源氏ノ舞台】打首獄門同好会 / ウルフルズ / SHISHAMO / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】Unblock / Suspended 4th / NAMBA69 / HERO COMPLEX / 夜の本気ダンス / LABRET
▼7月03日(日)
【源氏ノ舞台】Creepy Nuts / G-FREAK FACTORY / SiM / 四星球 / 10-FEET / ヤバイTシャツ屋さん / WANIMA
【牛若ノ舞台】Age Factory / THE冠 / SHADOWS / SHANK / Hakubi / LONGMAN
▼7月09日(土)
【源氏ノ舞台】ACIDMAN / The BONEZ / サンボマスター / 10-FEET / Dragon Ash / Vaundy / My Hair is Bad
【牛若ノ舞台】上江洌.清作&The BK Sounds!! / go!go!vanillas / SHE'll SLEEP / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Dizzy Sunfist / NOISEMAKER
▼7月10日(日)
【源氏ノ舞台】クリープハイプ / Ken Yokoyama / 湘南乃風 / SUPER BEAVER / dustbox / 10-FEET / マキシマム ザ ホルモン
【牛若ノ舞台】KOTORI / Saucy Dog / SHIMA / TETORA / Paledusk / HOTSQUALL
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際チケット代金の払戻しは行いませんので、予めご了承下さい。

▼チケット料金
1日券 8,778円(税込) /前2日券 17,556円(税込) /後2日券 17,556円(税込)

▼チケットに関するお問い合わせ
(問)インフォメーションセンター(平日のみ)
https://ticket.kyoto-daisakusen.kyoto/contact

▼公演に関するお問い合わせ
(問)サウンドクリエーター https://www.sound-c.co.jp/contact/
電話でのお問い合わせ:06-6357-4400 (月・金12:00~15:00 ※祝日を除く)

【京都大作戦2022 新型コロナウイルス感染症対策について】
「京都大作戦2022」では、新型コロナウイルス感染症の予防と感染拡大防止及び、お客様・出演者・スタッフの安全を確保するべく、感染症対策ガイドラインを定め、対応に最善を尽くして参ります。チケットのご購入ならびにご来場に際しましては、必ずご確認いただき、ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。(オフィシャルサイト掲載文言抜粋)
京都大作戦2022 新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン:https://kyoto-daisakusen.kyoto/22/guideline/

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