【速レポ】<京都大作戦2022>10-FEET、第一週目終幕「ここが教えてくれる。オマエらが教えてくれる。またここで。ありがとう」

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<京都大作戦2022〜今年こそ全フェス開祭!〜>の第一週目も、いよいよファイナル。18時35分、SEが響くと、太陽が丘を彩るのは10-FEETや<京都大作戦>の様々なタオル。<京都大作戦>の15年間の歴史も改めて感じる。その光景を嬉しそうに見ながら、真っ赤なライトに彩られてまず登場したのはKOUICHI。次にSiMのてるてる悪魔ちゃんを持ってNAOKIが、そしてTAKUMAが現れた。

◆10-FEET ライブ写真

SEのエンディングと同時にTAKUMAがタッピングで弾き始めるメロディックなフレーズは、「火とリズム」のイントロだった。歓声が規制されている太陽が丘に大きな溜息が漏れた。フェスとしては意外な1曲目だったからだろう。だが「火とリズム」は、10-FEETが音楽的に進化を遂げる中で、メロディやアンサンブルと構築性で、ひとつの新たなフックにもなった曲。常に挑戦を続けるバンドの意志が形になったとも言える。


2曲目「goes on」では、鞍馬ノ間でパフォーマンスを行なっているバスケチーム=大阪籠球会も加わり、<京都大作戦>でおなじみの光景も繰り広げられた。しかし3曲目では「アオ」、さらに新曲「aRIVAL」が続く。この流れもまた意外だっただろう。

「アオ」は若々しい爆発力に頼らないミッドテンポの曲で、思いやりと愛情の詰まったいい歌が最大の魅力だ。そして「aRIVAL」は新たなものを開拓しようとする意欲に溢れた曲。ラウドでヘヴィメタルな手触りをAメロやBメロに持つが、ドラマ性とメロディの強さ、新機軸のボーカルスタイルまである。これまでの10-FEETが見せていなかったと言えばそうなるが、ここに来てもなお、進化と成長を続ける3人の強さが、その曲には確実に宿っている。




頭から驚き続きの10-FEETのステージだったが、ここからさらに濃いものに。「シエラのように」に入る前のことだ。

「これが最後やと思って、今日も名残惜しい日にしたいなと思ってます。“ああ、帰りたくない”──そう思える夜にしたいなと。アイツがおらんようになったらさみしいなとか。あの人おらんようになったら静かになってまうなとか。アイツさえいたらな、とか。そういう人になりたいな。ならな、頑張って、みんなで」──TAKUMA

そう語りながら始まったが、その曲で描かれているのは、愛すべき人間や会いたい人。15年続くこの<京都大作戦>に出てくれた仲間やバンドマン、そして<京都大作戦>を愛して来てくれたオーディエンス一人ひとりが、10-FEETにとって「シエラのように」で描いた人と重なっているのかもしれない。コロナ禍で人となかなか会えなかった時期に綴った歌詞だったはず。この数年、世界はもちろん、<京都大作戦>に限ってもいろいろあった。だから、今、この<京都大作戦>のステージでしっかりと響かせたかったのか。曲のエンディングでは“♪最後にならないように またここで一緒に会ってくれるかい”と歌うTAKUMAだった。




大きく湧き上がるのはオーディエンスからの拍手。それを浴びながらTAKUMAは「ウワッ、鳥肌。なんやろ、この気持ち」と言ったはいいが、次に続いた言葉は「似た気持ちと思ったのは、SiMのメッチャ速いヤツ」ときた。SiMが限界を超えるような速さで演った「Blah Blah Blah」のことだ。「おもろい曲になってた」「ヤバかった」と3人で話は盛り上がり始める。「でも限界を感じたみたいで、途中で曲をやめてたよな。そのへんやっぱSiMはちょっとわかってへん」とNAOKI。さっきSiMにやられたことへの仕返しか。ともかく感動からの笑いへ急展開という流れは10-FEETならでは。

「大作戦、初めて来たって人もおるかもしれへん。10-FEET、初めて観たって人もおるかもしれへん。10-FEETの“イェーイッ!”ってノリがちょっと苦手って人もおるかもしれへん。その人らにも最後まで全力で俺ららしさを見せて、苦手だって人を帰る頃にはこういう気持ちにさせます、“…やっぱり苦手やな”。ブレずに、苦手な人は苦手なままでいてください。3〜4年掛けて口説き落とします。俺らなりのアンセムを聴いてください」──TAKUMA

めちゃくちゃカッコいい宣言じゃないか。笑いからのカッコ良さへ持っていくのもすごい。ところが、始まったのは「その向こうへ」の速いヤツ。じっくりと腰を据えて力強く聴かせるはずの曲が、軽快に転がる曲に変貌している。そして途中、みんなを座らせる10-FEET。ジャンプの時を待ったが、TAKUMAはそのまま曲のエンディングまで歌い切って、曲が終わったところで何食わぬ顔して「オッケー、立って」と言い放つ。カッコ良さからのふざけっぷりに加え、SiMへの反撃。これを当たり前にやっちゃうから、ステージ袖で観ていたSiMのメンバーも悔しそう。



とにかくいろんな顔を見せていく10-FEETのライブ。そのエンディングを締めくくったのは「ヒトリセカイ」だった。歌う歌詞に重ねるように“大事にしたいやん オマエらと一緒に”とか“神様 今日は心から俺たちを笑かしてくれよ”と言葉を挟むTAKUMA。この<京都大作戦>で歌うと、TAKUMAはどんどん素直になっていくのか。お互いにわかり合いたいという思いを、気持ちのままに告っているようにも見える。さらに曲がエンディングに近づいたときだ。

「あきらめへんよ、ここが教えてくれる。オマエらが教えてくれる。またここで。ありがとう」──TAKUMA

最後はやっぱり<京都大作戦>へ、そして<京都大作戦>を愛するみんなへの感謝だ。

これで終わればカッコ良かった。いや、アンコールラストのドクター長谷川をフィーチャーした「RIVER」で終われば感動的だった。しかしSiMのMAHが教えてくれたように、<京都大作戦>は最後まで油断するなってことだ。「RIVER」を終えて、ステージ上でヒソヒソ話を始めた3人。するとギターをNAOKIが肩から掛け、TAKUMAはドラムのほうへ。マイクを握って前に出てきたのはKOUICHIだ。

「いくで、踊り狂えよ! Ha,ha,ha…Go!!」──KOUICHI




カリスマボーカリストKOUICHIの一声で突入したのは「SHOES」。でも歌詞はうろ覚えなのか、「心の中で歌え!」とオーディエンスにマイクを向けたり、ギターを一生懸命に弾いているNAOKIに向けたりと、自身でちゃんと歌うのはサビぐらい。それに演奏も“自称=日本一ヘタなバンド”と言うだけあって、まあ、なんというか、楽器始めたてですといったレベル。演奏を終えたときには「こんなにたくさんの人の前でなにやってんの?」と笑いながらNAOKIが言えば、キックを踏んで足がボロボロのTAKUMAは「何が言いたいって、ドラマーってすごい!」と。KOUICHIは「(ヤバTの)こやまも言うてたけど、俺も言う。みんな、バンドやろう! 楽しい仲間がいっぱいできるし、バンドは楽しいから」と笑顔。

最後の最後まで10-FEETらしく、そして第一週目のファイナルにふさわしい濃いステージだった。第二週目の<京都大作戦2022〜今年こそ全フェス開祭!〜>は各ライブ、どんなステージを繰り広げるのか。期待は膨れ上がるばかりだ。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎HayachiN/瀧本 JON...行秀/青木カズロー

セットリスト

1. 火とリズム
2. goes on
3. アオ
4. aRIVAL
5. シエラのように
6. その向こうへ
7. 蜃気楼
8. ヒトリセカイ
encore
en1. VIBES BY VIBE
en2. RIVER
en3. SHOES [KOUICHI(VO), NAOKI(G), TAKUMA(Dr)]

■10-FEET主催<京都大作戦2022 〜今年こそ全フェス開祭!〜>MISSION IMPOSSIBLE-KYOTO 2022 ~Hope for whole day festivals this year!~

2022年7月02日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月03日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月09日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月10日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30/start11:00

■出演アーティスト ※50音順■
▼7月02日(土)
【源氏ノ舞台】打首獄門同好会 / ウルフルズ / SHISHAMO / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】Unblock / Suspended 4th / NAMBA69 / HERO COMPLEX / 夜の本気ダンス / LABRET
▼7月03日(日)
【源氏ノ舞台】Creepy Nuts / G-FREAK FACTORY / SiM / 四星球 / 10-FEET / ヤバイTシャツ屋さん / WANIMA
【牛若ノ舞台】Age Factory / THE冠 / SHADOWS / SHANK / Hakubi / LONGMAN
▼7月09日(土)
【源氏ノ舞台】ACIDMAN / The BONEZ / サンボマスター / 10-FEET / Dragon Ash / Vaundy / My Hair is Bad
【牛若ノ舞台】上江洌.清作&The BK Sounds!! / go!go!vanillas / SHE'll SLEEP / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Dizzy Sunfist / NOISEMAKER
▼7月10日(日)
【源氏ノ舞台】クリープハイプ / Ken Yokoyama / 湘南乃風 / SUPER BEAVER / dustbox / 10-FEET / マキシマム ザ ホルモン
【牛若ノ舞台】KOTORI / Saucy Dog / SHIMA / TETORA / Paledusk / HOTSQUALL
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際チケット代金の払戻しは行いませんので、予めご了承下さい。

▼チケット料金
1日券 8,778円(税込) /前2日券 17,556円(税込) /後2日券 17,556円(税込)

▼チケットに関するお問い合わせ
(問)インフォメーションセンター(平日のみ)
https://ticket.kyoto-daisakusen.kyoto/contact

▼公演に関するお問い合わせ
(問)サウンドクリエーター https://www.sound-c.co.jp/contact/
電話でのお問い合わせ:06-6357-4400 (月・金12:00~15:00 ※祝日を除く)

【京都大作戦2022 新型コロナウイルス感染症対策について】
「京都大作戦2022」では、新型コロナウイルス感染症の予防と感染拡大防止及び、お客様・出演者・スタッフの安全を確保するべく、感染症対策ガイドラインを定め、対応に最善を尽くして参ります。チケットのご購入ならびにご来場に際しましては、必ずご確認いただき、ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。(オフィシャルサイト掲載文言抜粋)
京都大作戦2022 新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン:https://kyoto-daisakusen.kyoto/22/guideline/

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