【速レポ】<京都大作戦2022>My Hair is Bad、「今、みんなが観ているのはYouTubeじゃない。本物のロックバンドです」

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バンドの登場を告げるジングルが流れる前から、リハーサルに引き続きステージにスタンバイしていたMy Hair is Bad。客席エリアに背中を向け、中腰を落としたまま、ドラムの山田淳(Dr)に向かって、互いにアイコンタクトしている山本大樹(B, Cho)と椎木知仁(Vo, G)。ジングルの終わりと同時に、3人は呼吸を合わせてバンドサウンドを高らかに鳴らした。

◆My Hair is Bad ライブ写真

My Hair is Bad、<京都大作戦>の源氏ノ舞台に三度目の出演だ。活動歴もすでに約15年近い。しかしながらいつも初々しさがあるのは、メンバー3人が常に音を出す喜びやライブする楽しさを忘れないからだろう。その気持ちと思いが、ひとつずつの音やフレーズ、歌声になって炸裂する。




「今日出る他のバンドマンのように熱いロックやりに来ました!」と曲中に叫ぶ椎木だった。メンバー自身はどう感じているかはわからない。だが、My Hair is Badの音楽、とくに椎木の書く歌詞は、そのストーリーや綴られる思い、詞の中にあるシチュエーションなど、女性から多くの支持や共感を得ている。しかしそこばかりがクローズアップされているように思う。だが忘れてはいけない。My Hair is Badは生粋の叩き上げのロックバンドだ。トリオ編成でありながら、約15年間、ライブに次ぐライブで叩き上げたバンドサウンドも、個々の音も分厚くて、説得力がすさまじい。生のライブになると、そこが大きな魅力となって光り輝く。

のっけから立て続けに曲を繰り出しながら、オーディエンスの心も身体もわしづかみにしていくMy Hair is Bad。しかしライブ中盤からはさらに威力を発揮。わずか45秒のラブソング「クリサンセマム」からそのまま「ディアウェンディ」へと突入すると、椎木のたたずまいは明らかに変わった。歌いながら、まるで主張や宣言するように言葉を畳みかける。

「俺らが正真正銘、本物のMy Hair is Badです。2022年、(ネットのおかげで)どこへ行っても、誰がなにしているかわかる。でも今、みんなが観ているのはYouTubeじゃない。雑誌でもない。今やっているのが、本物のロックバンドです」──椎木知仁

ライブパフォームと演奏の激しさで3人とも髪をかき乱し、それでも手を緩めることは一切ない。




「ロックバンドのピストルは心臓に当たっても死なない。ロックバンドのピストルが当たると、心が生き返る。そう誰かを生き返す」──椎木知仁

彼らの放つサウンドや曲を全身で浴びながら、オーディエンスもコブシを上げながら曲に、椎木の投げてくる言葉の数々に引き込まれていった。MCでも力の限り叫び続ける。一度、火がついたら止まらない勢いだ。



「<京都大作戦>はどうしてこんなに長く続くのか。どうして雨が降っても、みんながカッコ良くいられるのか。どうして、なにか問題が起こっても誰かがつなぎ合わせるのか。それは10-FEETがカッコいいからでも、オトナだからでもない。10-FEETが本気だからだ」「10-FEETを信じるんじゃないぜ。10-FEETを信じている自分のことを信じるんだよ」──椎木知仁

心の内側というか、心の隅から隅まですべてをさらけ出す。その言葉のひとつずつが、ここにいるオーディエンスそれぞれの心の中に響いていったとき、椎木の放った数々の言葉は名言となり、気持ちにも変化を起こす。そう思わずにはいられない。ステージのMy Hair is Badはいつも本気だ。



「この先、どんだけ雨が降ってグチャグチャになろうと大丈夫。オマエの心の中を荒らしに来た」──椎木知仁

表情の椎木の目つきも変わり、歌う言葉も弾くギターも鋭さを増していく。山本も弦を引きちぎる勢いでベースを刻み、山田も強靭な音を鳴らし続ける。ロックバンドとしての生きざまを見せつけに来たような3人がステージにはいた。


「やっぱりそうなんだよ。輝くのは、照明じゃない。お客さんじゃない、演者じゃない。輝くのは間違いなく、人、一人ひとりなんだよ」──椎木知仁

この日、彼らが最後に選んだのは「歓声をさがして」。メンバーが20代最後に作ったアルバム『angels』に収録されている曲だ。自分自身や自分の内面ではなく、みんなのことを歌うナンバーでもある。この曲に溢れるMy Hair is Badからの温かい気持ちを、全身で受け止めるように手を広げて腕も振るオーディエンス。さっきまではステージやライブに引き込まれ、息をつく暇さえないといった様子だったが、ようやく笑顔をこぼす多くのオーディエンスでもある。

「ちょっとでも嬉しい毎日が、みんなにも俺達にも続きますように」──椎木知仁

最後に優しい表情で言葉を投げかける椎木、みんなからの拍手に手を挙げて感謝を伝える山本と山田だった。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎瀧本 JON...行秀/青木カズロー

セットリスト

1.アフターアワー
2.ドラマみたいだ
3.真赤
4.クリサンセマム
5.ディアウェンディ
6.from now on
7.歓声をさがして

■10-FEET主催<京都大作戦2022 〜今年こそ全フェス開祭!〜>MISSION IMPOSSIBLE-KYOTO 2022 ~Hope for whole day festivals this year!~

2022年7月02日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月03日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月09日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月10日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30/start11:00

■出演アーティスト ※50音順■
▼7月02日(土)
【源氏ノ舞台】打首獄門同好会 / ウルフルズ / SHISHAMO / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】Unblock / Suspended 4th / NAMBA69 / HERO COMPLEX / 夜の本気ダンス / LABRET
▼7月03日(日)
【源氏ノ舞台】Creepy Nuts / G-FREAK FACTORY / SiM / 四星球 / 10-FEET / ヤバイTシャツ屋さん / WANIMA
【牛若ノ舞台】Age Factory / THE冠 / SHADOWS / SHANK / Hakubi / LONGMAN
▼7月09日(土)
【源氏ノ舞台】ACIDMAN(出演キャンセル) / The BONEZ / サンボマスター / 10-FEET / Dragon Ash / Vaundy / My Hair is Bad / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】上江洌.清作&The BK Sounds!! / go!go!vanillas / SHE'll SLEEP / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Dizzy Sunfist / NOISEMAKER
▼7月10日(日)
【源氏ノ舞台】クリープハイプ(出演キャンセル) / Ken Yokoyama / 湘南乃風 / 四星球 / SUPER BEAVER / dustbox / 10-FEET / マキシマム ザ ホルモン
【牛若ノ舞台】KOTORI / Saucy Dog / SHIMA / TETORA / Paledusk / HOTSQUALL
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際チケット代金の払戻しは行いませんので、予めご了承下さい。

▼チケット料金
1日券 8,778円(税込) /前2日券 17,556円(税込) /後2日券 17,556円(税込)

▼チケットに関するお問い合わせ
(問)インフォメーションセンター(平日のみ)
https://ticket.kyoto-daisakusen.kyoto/contact

▼公演に関するお問い合わせ
(問)サウンドクリエーター https://www.sound-c.co.jp/contact/
電話でのお問い合わせ:06-6357-4400 (月・金12:00~15:00 ※祝日を除く)

【京都大作戦2022 新型コロナウイルス感染症対策について】
「京都大作戦2022」では、新型コロナウイルス感染症の予防と感染拡大防止及び、お客様・出演者・スタッフの安全を確保するべく、感染症対策ガイドラインを定め、対応に最善を尽くして参ります。チケットのご購入ならびにご来場に際しましては、必ずご確認いただき、ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。(オフィシャルサイト掲載文言抜粋)
京都大作戦2022 新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン:https://kyoto-daisakusen.kyoto/22/guideline/

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