【インタビュー】グラビティ↗︎↗︎楽しさ♪FULLVOLTAAAGE!!!「見た目とギャップがあるのが自分たちの魅力」

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■ヴィジュアル系シーンを盛り上げたいという気持ちも強くなっていった
■ヴィジュアル系は自分たちにとってカッコよくて誇れるものだったので


──では1stアルバム『バン×U in 力』を軸に少し掘り下げて聞きたいのですが、全16曲のヴォリューム感たっぷりの作品には今のグラビティが詰まっていると思います。作品を通して伝えたかったことは?

六:配信シングルが10曲入っているんですが、それだけだと表現しきれない色の自分たちの新曲も収録されています。名刺代わりになるアルバムです。

──アルバムの中でグラビティの王道と言える楽曲は?

六:「これがグラビティです」と言える曲を作ろうと意識したのが「スパイラル・スパイダー」ですね」



──メロディはキャッチーでサウンドはヘヴィ、ポップ、ヒッポホップといろいろな要素がブレンドされています。六さんは伝えたいことがあるのは前提だとおっしゃっていましたが、メッセージという意味でどうでしょうか?

六:アルバムを通してではなく、1曲1曲にメッセージがあるんです。僕たちの曲って物語じゃないんですよ。

──フィクションではないということ?

六:そんな感じ。1曲1曲に自分の内面が出てます。


▲1st ALBUM 『バン×U in 力』【クモクモ盤】


▲1st ALBUM 『バン×U in 力』【ウズマキ盤】

──配信された曲以外で特に個人的な想いが詰まった曲というと?

六:「憧れの炎」という曲ですね。myuの発案から生まれた曲で、仮タイトルは「ヴィジュアル系かっこいい」だったんです。自分たちのルーツなので、ヴィジュアル系に夢中になった自分がいて、今に繋がっているということを書きたかったんです。さっき“売れたい”という話をしましたけど、バンドをやっていく内に盛り下がっていると言われるヴィジュアル系のシーンを盛り上げたいという気持ちも強くなっていったんです。ヴィジュアル系は自分たちにとってカッコよくて誇れるものだったので。

──「憧れの炎」には“姉の元カレ売れないバンドマン 一人育ててくれた母の不安”という歌詞が出てきますが、実話ですか?

六:実話です。それで僕もバンドをやることを親に止められたんです。姉の元カレの末路を知ってるし息子も同じ道に進めばその末路を辿るだろうって普通の親なら想像するじゃないですか。だから、単純に「バンドやりたい!」ってだけではなくいろいろな葛藤があって始まったんだっていう。だからこそ責任や自分は同じ轍を踏まないようにと背負って、始めてすらない高校生の頃から孤独に自分は売れるようにヴィジョンを立てて先を見据えてきたしこれからもこの魂胆は変わらないと思います。

──この曲に限らず、曲がキャッチーでも歌詞が熱いんですよね。

六:熱いって言われますね。「思っていた印象と違う」って。イメージ通りの曲もあるんですけどね。

──「【推し】ガチャ!」のようにかわいい振り付けがある曲をYouTubeで見ていたので、アルバムを聴いてギャップも感じました。

六:けっこう、特に男からしたらチャラチャラしているように見えるよね。テーマとか。でも、音には工夫があったり難易度も高いのは楽器やってる人ならわかると思います。そのイメージは広まった後からでもひっくり返せる。っていうのもそこには理由はあって、社長以外はグラビティが初めてのバンドだったので、目立つ方法を考えた時に自分達がやりたい事だけをやって埋もれるより、バカみたいな方が目を引けるし方が賢いなと考えたんです。そこで知ってもらった先でその母数の一部には、見え隠れする自分達の好きなサウンドを聴いてもらえたり、中々ネットには広まらない熱量マシマシにメッセージするライブに来てもらえる。そこで「意外と良いバンドなんだな、V系好きなんだな、ちゃんとしてるんだな」って思ってもらえればそこからグラビティという名前も広まっていきますね。全ては話題性からだと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=MlDHUHUm95s

──パッと聴きでポップでカラフルで楽しそうって思った人が入り口から奥に入っていくとハマるという?

六:食わず嫌いの人もめちゃめちゃいますけど、自分たちはそれを承知で始めたので、これからは見返すフェーズに入っていくと思います。話題性のない、好きになってからじゃないと聞かないような表題以外の曲とかに、僕らがちゃらんぽらんなバンドじゃないって気づいてもらえるような曲があったりします。

──その意味でも1stアルバムは重要ですね。ズバリ聞きますが、「チャラそう」って言われて悔しくなることないですか?

六:それはないです。

社長:「チャラそう」って言われるより、「ふざけてる」って思われることはありますね。それも面と向かって言われたことはないし、陰で言われてもイラッとはしないですね。入り口は面白おかしいんだけど、曲調も歌詞もしっかりしたものを作っていると思っているので、そういう意見は気にしてないです。

六:ただ、自分は1人がそういうイメージを持っていたら100人は同じように思っていると思うので、「まだまだ伝わってないんだな」って。悔しい気持ちを持つのは悪いことじゃないと思うんですよ。悔しさを原動力や気合いに変えればいいから。

──時代的に今は不安定で精神的にも悩んでいる方がたくさんいると思いますが、そういう人にも刺さる曲がたくさんありますもんね。

六:そうだと思います。ウチの音楽って一時的に効く麻酔のようなものではなくじわじわ効いてくるような曲が多いと思うんです。慰めるような歌詞を書かないのは、それは一時的なものだからなんです。「こんな考え方に変わっていけたらいいよね」っていう曲が多いですね。

──男っぽいバンドなんですよね。

六:(笑)それはわからないですけど、僕らは僕らのやり方でやっていきたいと思っています。

myu:サウンドもアルバムを聴いてもらえたら、いろいろなこだわりが見えてくるんじゃないかと思います。昔はピアノやシンセで同期させる曲が多かったんですが、最近は生音が中心の曲が増えてきて、バンドのスキルが上がったからじゃないかなと考えています。

──ライブで特にリアクション強めの楽曲というと?

myu:「スパイラル・スパイダー」は表題曲なので盛り上がりますけど、ヘヴィな「決別BAD HEART」はイベントでグラビティを知らない人もノってくれるので「この曲はライブで爆発する曲だな」って。

──8月29日にはSpotify O-EASTでのワンマンライブが決定していますが、もうチケットは入手困難なんですか?

六:ウチのライブには有料チケットと無料チケットがあるんですが、もう無料チケットしかないので、早めにねって。

──そうやってチケットを分けているバンドは他にもいるんですか?

六:昔はあまりいなかったし、まわりも「は?」っていう反応だったんですよ。でも、コロナ禍で増えてきましたね。有料チケットには特典がついていて、EASTはラバーバンドですね。

──最後にひとりずつグラビティの魅力をお願いします。

myu:やっぱりライブですね。見た目とのギャップがあって、ヴィジュアル系ではなかなかないぐらい熱いバンドだと思うので、ぜひ見に来てください。「暴れて楽しかった!」とはまた違う感想が胸に残ると思うので。

──例えば、どういう感想が?

myu:泣く人とかいますね。

社長:確かに。

myu:ステージから泣いているのが見えるので、刺さっているのかなと思います。

杏:グラビティは地方を含めて月に15本~20本ぐらいライブをやっているので、タイミングが合う人はぜひ来てください。

リクト。:楽曲の良さ、メンバーの個性、パフォーマンスを含めて人間らしいバンドだと思います。着飾ってはいるけど、自分たちはこういう人間なんだよっていうことを曲でもライブでも打ち出しているので、そこが魅力なんじゃないかと思っています。今後の展望としては人生を謳歌することでよりいいメッセージが生まれると思うので、縛られることなく自由にいきたいですね。

社長:さすがジェントルマン(笑)。グラビティはライブがちょっと泥くさいんですよ。さっき「チャラく思われて悔しくない?」って質問がありましたけど、そう思っている人がライブを見たら、ギャップを感じるのがグラビティの魅力だし、嘘っぽくないんですよ。僕らはホントのことしか歌ってないし、付け焼き刃のことを歌ってもすぐにバレますからね。だから、ライブ直前に違和感があるとか何か意見が出たら、歌詞を変えることもある。あとは5年、一緒にやっていて大きなケンカを1回もしたことがないのは幸せだなと思います。

六:グラビティの魅力は未来があることだと思っています。まだまだ出したい曲があるし、やりたいことが尽きないし、今、自分たちの予想を上回る活動ができている手応えがあるので、共に楽しんでいけたらと思います。自分たちの中身にもっと触れていきやすくするためにどうしたらいいのかが今後の課題です。

myu:この取材もその一つだよね。

六:そうですね。読んでもらえたらグラビティの印象が変わるんじゃないかなと思います。

取材・文:山本弘子



リリース情報

1st ALBUM 『バン×U in 力』
5月31日リリース
¥2400(税込)
【クモクモ盤】GRA-21
1.WEB PRISONER
2.スパイラル・スパイダー
3.人生カワタニエン
4.Your war
5.なんだっけオーバー
6.キュンキュン警報
7.推しガチャ!
8.ヨイショ恐怖症
9.ギラギラ卍系
10.一生+TAX
11.決別BAD HEART
12.Karma feat.豹(シェルミィ)るいまる(ビバラッシュ)咲吾(BabyKingdom)
13.決意ゼロヒャクMAX!!
14.僕らSCRAPER
15.グララブ!!
16.憧れの炎

【ウズマキ盤】GRA-22
1.WEB PRISONER
2.スパイラル・スパイダー
3.人生カワタニエン
4.Your war
5.なんだっけオーバー
6.キュンキュン警報
7.推しガチャ!
8.ギラギラ卍系
9.一生+TAX
10.決別BAD HEART
11.Karma feat.豹(シェルミィ)るいまる(ビバラッシュ)咲吾(BabyKingdom)
12.決意ゼロヒャクMAX!!
13.僕らSCRAPER
14.夢を叶えるを選べなくても
15.グララブ!!
16.憧れの炎

ライブ・イベント情報

<グラビティNEW SINGLE ONEMAN TOUR 2022 バン × U in 力 TOUR>
7/17 兵庫 太陽と虎
7/18 和歌山GATE
7/20 京都MUSE
7/21 奈良NEVERLAND
7/23 ESAKA MUSE
7/29 大阪Banana Hall
7/31 池袋EDGE
8/02 仙台MACANA
8/07 本八幡ROUTE14
8/10 札幌SPiCE
8/11 札幌SPiCE
8/13 新横浜NEW SIDE BEACH
8/14 池袋EDGE
8/29 Spotify O-EAST

<NEW SINGLE ONEMAN TOUR 2022>9/04 池袋EDGE
9/16 名古屋ElectricLadyLand
10/01 沖縄桜坂セントラル
10/02 沖縄桜坂セントラル
10/07 岩手 five morioka
10/08 仙台enn2nd
10/10 新潟GOLDEN PIGS RED
10/21 福岡Be-1
10/22 大分Be-0
10/23 熊本 B9. V2
10/27 池袋EDGE
10/29 ESAKA MUSE
10/30 HOLIDAY NEXY NAGOYA

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