【速レポ】<猿爆祭2022>NOISEMAKER、「今後10年続いても超えられない沸点を作ってやりますよ!」

ツイート

「<猿爆祭>かっ飛ばせ!」──AGの雄叫びから演奏になだれこんだNOISEMAKERは、ロックバンドである彼らがヒップホップのサウンドやR&Bのリズムにアプローチした「NAME」と「SADVENTURES」の2曲を、「跳べ! ジャンプ! ジャンプ!」とAGが観客席を煽りながら繋げ、いきなり観客をバウンスさせていった。

◆NOISEMAKER 画像

「すげえな、おまえら!」──そんな光景に思わずAGが快哉を叫んでから繋げたのが「SPEAK UP」。前述の2曲同様、R&Bやトラップの要素も持つ曲だが、それまでディレイを掛けた空間系の音を奏でていたHIDEが轟音で鳴らしたハードロッキンなリフが観客の気持ち火を付けたのか、「踊れ! 踊れ!」とさらに煽るAGの声に応える観客のアクションがどんどん激しくなる。

「朝イチからおめえらすげえな。一番カッコいいよ」と観客を称えたAGをはじめ、HIDE(G)、YU-KI(B)、UTA(Dr)、全員がゴキゲンだ。





続けて、駆け出しの頃から、ともにいろいろな景色を見てきたKNOCK OUT MONKEYと<猿爆祭>の開催を称えたAGは、もちろん彼らをはじめ、その他の出演バンドに対するライバル心を表明することも忘れなかった。

「次の1曲で、今後、<猿爆祭>が10年続いても超えられない沸点を作ってやりますよ!」──AG

そんな宣言からの後半戦はHIDEとYU-KIが声を出せない観客の代わりにシンガロングの声を上げながら、前半戦から一転、「Something New」「Flag」とアンセミックなロックナンバーをたたみかける。「Something New」が終わっても、観客の手拍子がやまなかったのは、バンドがそれにふさわしい熱演を繰り広げたからだ。



そんなやまない手拍子の中、「友達呼んでもいいですか?」とAGがKNOCK OUT MONKEYのフロントマン、w-shunを呼び込み、「Flag」ではAGとw-shunの掛け合いにHIDEとYU-KIがコーラスを重ねるというフェスならではのハイライトが生まれ、懸命に拳を振る観客の盛り上がりも一際、跳ね上がった。

「次で最後の曲です。また、ライブハウスで会いましょう。おまえら、あたりまえのようにライブハウスに来いよ。会いたい奴に会いに行け。行きたいところに行け。呼んでくれてありがとう。見てくれてありがとう。ロックの神様、ありがとう!」──AG

この日、NOISEMAKERがラストナンバーに選んだのは、「Nothing to Lose」。自らレーベルを立ち上げ、再出発した彼らが17年にリリースしたミニアルバム『RED APHELION』収録のアンセミックなロックナンバーだが、再出発した時のバンドの気持ちを物語るタイトルは、その後、バンドが見てきたさまざまな景色を通して、今現在のバンドが持っている確信を象徴するものとなったようだ。そして、この日、<猿爆祭>の景色を目の当たりにしたことで、彼らの確信は、より一層大きなものになったに違いない。


「ジャンプ! ジャンプ!」と声を上げるAGに応える観客席の盛り上がりは、みなさんが想像するとおり。わざわざ描写する必要はないだろう。

「ロックバンド最高! KNOCK OUT MONKEY最高!」──AG

そう声を上げたAGをはじめ、NOISEMAKERの4人に観客が大きな拍手を贈った。最後に高揚する観客の胸の鼓動にぴたっと重なるような「Nothing To Lose」のUTAのドラムがすこぶる心地良かったことを付け加えておきたい。

取材・文◎山口智男
撮影◎Rickey-style

▼セットリスト

01. NAME
02. SADVENTURES
03. SPEAK UP
04. Something New
05. Flag feat. w-shun (KNOCK OUT MONKEY)
06. Nothing to Lose

■<KNOCK OUT MONEKY presents “猿爆祭 2022”>

7月18日(月・祝) 大阪城音楽堂
open11:30 / start12:00 / 終演20:00(予定)
▼出演
KNOCK OUT MONKEY
MY FIRST STORY
PassCode
NOISEMAKER
FLOW
打首獄門同好会
-真天地開闢集団-ジグザグ
我儘ラキア
▼チケット
4,800円(税込 / 全指定 / ドリンク代別途)
一般発売:7月9日(土)10:00~


この記事をツイート

この記事の関連情報