【速レポ】<猿爆祭2022>KNOCK OUT MONKEY、トリのステージに最高潮の連続「来て良かったと思ってもらえたら幸いです」

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<猿爆祭2022>の開場後から大阪城音楽堂に流れていたのは祭り囃子。この2年余り、コロナ禍によって様々なフェスは予定通りにはいかず、また音楽関係だけでなく、子供たちが楽しみにしている各地の夏祭りも開催できなかったものが多かった。

◆KNOCK OUT MONKEY 画像

“みんなに祭りを楽しんでもらいたい”──そんな気持ちから<猿爆祭2022>の開催を決めたのがKNOCK OUT MONKEY。しかも初の野外。祭りだから、先ほどの祭り囃子のBGMはもちろん、祭り提灯を模した飾りも会場のあちこちに。さらに雨の予報が出ていたものの、今日は真夏の到来をこれでもかと感じさせるほどの暑さ。全ては整っていた。





こうして昼12時から始まり、各アーティストと一緒になって楽しんだ<猿爆祭2022>も、残された時間はあとわずか。ステージの最後を務めるのは、もちろんこの祭りの首謀者=KNOCK OUT MONKEYだ。

サウンドチェックを兼ねて音を出し始めたw-shun(Vo,G)、dEnkA(G)、亜太(B)、ナオミチ(Dr)。ところが終わってもステージにそのまま残り、本番の予定に入っていない曲をいくつかプレイ。その流れのまま、SEもなく、いきなり本番に突入するという、人を喜ばせるのが大好きな祭り男たちらしい仕業でライブはスタートした。



夏の匂いや思い出の数々を歌に込めたノクモン流の夏ソング「Wonderful Life」から始まり、そのままエネルギーたっぷりな「JET」へと突入。すでにサウンドチェックで身体も温まっていたメンバーとオーディエンスは、のっけから激烈な一体感を作り出す。それでも「誰よりも汗をかけ!」とか「休憩させないよ」と言葉を挟みながら、次から次へと曲を連発。しかも高いテンションをキープしたまま。

それにしてもKNOCK OUT MONKEYが放つ曲の贅沢さったらない。抜群の勢いを持ちながら、そこにハードさもラウドさも、あるいはポップさやキャッチーさも、そしてまたボサノバやレゲエなどもブチ込む。それをごく自然にやってのけてしまうから、音楽スタイルの幅広さに驚くよりも、まず気持ち良さを感じることに。

「今日一日でセミの鳴き声、聴き飽きたな。それをこんなにたくさんの人と一緒に共有できていること、感謝しています。楽しかった分、手洗いうがいしてもらって、そのビッチョビチョになった汗、なるべく早く流して。今日、楽しかった、来て良かったと思ってもらえたら幸いです」──w-shun





飛ばしてきたライブだったが、ここから続いたのはスケール感あるバラード「realize」。よく伸びるw-shunの歌声、良質の洋邦のロックをたっぷりと栄養素として球種したdEnkAのエモーショナルにして、感動的なメロディが詰まったフレーズ。歌のように心地よく響く亜太のベースフレーズ、歌心あるナオミチのドラムプレイ。すでに結成から20年以上、ミュージシャンとしても成熟した姿をこういった曲から感じ取ることもできる。

「俺が今日、一番楽しかったって、胸張って帰るつもりなんで。一対一で勝負したいと思っているんで、我々について来てください!」──w-shun


ライブは「Black or White」から再び攻めの体制に急変。「死ぬ気でやろうぜ!」という煽り言葉そのままに、膝立ちになり、マイクを握り、力と気合いをマックス状態で叫び歌うw-shun。亜太もdEnkAもオーディエンスをフレーズでも表情でも煽り続け、ナオミチはヘドバンを決めながら叩きまくる。続く「Paint it Out!!!!」もラウドにうねりながらオーディエンス一人ひとりを揺らす。だが曲の中盤にボサノバ調に展開したところで、w-shunがこう言葉を突きつける。

「周りの目が気になるのやったら、俺らの目だけ見とけ。連れてってやるから。だからわがままに。オマエの時間やから。オマエが楽しまなきゃいけないから。やろうぜー!」──w-shun

オーディエンスの心のタガが外れ、ルールは守りながらだが、そこにいる誰もが最高の気分を味わいながらライブは突き進む。「Flight」のコーラスや掛け声では、メンバーと一緒に声を出せない代わりに、両腕を突き上げながらジャンプ。最高潮の瞬間がずっと連続するようでもあった。



これでライブは終わるかのように見えた。しかし出演アーティストやバンドを次々にステージに呼ぶ込むw-shun。ジグザグだけは出て来れずだったのは「この暑さで、あの恰好で歌ってたから。察して(笑)」とw-shunが代弁。ともかく本日の出演者のほぼ全員がステージに集まったところで、w-shunの音頭でみんなで乾杯!

それを合図に「Summer Days」が始まった。夏の情景や風景などが綴られたボサノバ調の新曲だが、今日の様々なことも盛り込みながら歌うw-shun。その歌とKNOCK OUT MONKEYの演奏に自由に踊る本日の出演アーティストやバンドマン。オーディエンスも腕を大きく左右に振って、この夏祭りを最後の瞬間まで楽しみまくる。どこもかしこも笑顔で埋め尽くされた<猿爆祭2022>となった。



取材・文◎長谷川幸信
撮影◎Rickey-style/マッサン(@msmrk_0516)

▼セットリスト

01. Wonderful Life
02. JET
03. Laying down the rails
04. Greed
05. realize
06. Black or White
07. Paint it Out!!!!
08. Flight
09. Summer Days

■<KNOCK OUT MONEKY presents “猿爆祭 2022”>

7月18日(月・祝) 大阪城音楽堂
open11:30 / start12:00 / 終演20:00(予定)
▼出演
KNOCK OUT MONKEY
MY FIRST STORY
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NOISEMAKER
FLOW
打首獄門同好会
-真天地開闢集団-ジグザグ
我儘ラキア
▼チケット
4,800円(税込 / 全指定 / ドリンク代別途)
一般発売:7月9日(土)10:00~


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