【連載】Vol.136「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

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【実に3年ぶりテケテケテケ日本縦断ベンチャーズ!公演直前緊急インタビュー!!】



今や夏の風物詩の一つとなっているベンチャーズ日本公演、全国をあのテケテケで沸かせてくれていたけど、残念ながら一昨年、昨年とパンデミックのため已む無くライヴ・イン・ジャパンはなかった。

2022年夏、実に3年ぶりにベンチャーズのジャパン・ツアーが再開される、待ってました!永遠のエレキ・サウンドのベンチャーズ、2022年は来日60周年という節目でもあり久しぶりにそのエキサイティングな世界を堪能できる。そして新作『NEWS SPACE』(ポニーキャニオン/MYCV.30669)も公演に合わせてリリースされた。



今ツアーではそのニュー・アルバムからのナンバーも登場することだろう。いつも以上に期待が膨らむ。そんなリオン・テイラー/DS、ボブ・スポルディング/GTR、イアン・スポルディング/GTR、ルーク・グリフィン/BSに来日直前インタビュー。彼らの意気込みを語ってもらった。



◆ ボブ・スポルディング



Q:コロナ禍により2020年、2021年と残念ながらザ・ベンチャーズ/ライヴ・イン・ジャパンが実現しませんでした。今回は3年ぶりのジャパン・ツアーです。先ずは今回のライヴに対しての意気込みを語ってください。

A:前2回のツアーは中止になってしまったので、今回新しいアルバムと新しいセットでツアーに出れることはとても嬉しいです。

Q:そのステージ、今からとっても楽しみです。そのさわりだけでもそっと教えてください。

A:今回は2本の新しい楽器を取り入れます。DANELECTRO12弦ギターとDANELECTROシタールです。「テルスター」「ザ・サベージ」「十番街の殺人」etcで使用します。シタールは「京都の恋」「さすらいのギター」に使います。

Q:2022年ツアーではきっとニュー・アルバム『NEWS SPACE』からのナンバーが登場することもファンは期待しています。ベンチャーズ1964年名作アルバム『(THE)VENTURES IN SPCE』(宇宙へ行く)をオマージュ、そこからベンチャーズの現在のサウンドが展開されています。素晴らしい出来映えです『NEWS SPACE」を紹介していただけますか。

A:『NEWS SPACE』はベンチャーズ名作『VENTURES IN SPACE』のトリビュートです。前作をより現代風にアレンジし、使用した楽器も色々と工夫しました。我々による新たな作曲ナンバーが10曲あります。



Q:『NEWS SPACE』には1960年代のベンチャーズ作品が二つ登場します、「Vibrations」と「Eleventh Hour」。

A:この2曲は新作にとてもマッチする要素があったので選びました。おそらく『IN SPACE』にもよく合ったことでしょうね。「Vibrations」はジュピター・ロケットのテーマ・ソングとして使えそうです。軽い4分の3拍子がロケットを動かし始め、ベースとギターが盛り上げると共に点火し、4分の4拍子で発射!「Eleventh Hour」はローンチが延期される度に味わう地上のクルーやエンジニア達、もちろん乗組員達の長い長い待ち時間を表現しています。

Q:アルバム・オープニング・チューンとしてスタンダードの「Fly Me To The Moon」が登場します。

A:3年前にアメリカン・スタンダード・アルバムの作業中に『THE GREAT AMERICAN SONG BOOK』からデモを作ったのが「Fly Me To The Moon」、それが『NEWS SPACE』に役立ったというわけです。

Q:「City of Light」の作者はジョン・ストーム・パターソン。彼は確かアストロノウツのメンバーでした。アストロノウツといえば1965年ベンチャーズと一緒に来日しています。アストロノウツのディスコグラフィーを丹念にチェックしたんですが、この楽曲は見当たりません。ジョンの新曲ですか? このナンバーが『NEWS SPACE』に登場した経緯を教えてください。

A:「City of Lights」はジョン・ストーム・パターソン作品です。ストームはアストロノウツのベース・プレイヤーで。彼の楽曲に私がコラボした形です。そして残念ながらこの作品が完成した5月に彼は他界してしまいました。アルバムの中で私が一番気に入っているのがこのナンバーです。



Q:最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。

A:2年間のブランクの後、こうやって日本に戻れることを本当に嬉しく思います。いろいろな出来事で世の中が大きく変貌しましたが、ファンの皆様の前で演奏を出来ることを楽しみにしています。今回はベンチャーズ・メンバー達を心より追悼するツアーでもあります。ボブ・ボーグル、ノーキー・エドワーズ、メル・テイラー、ジェリー・マギー、そして今年亡くなったドン・ウィルソン。彼らのためにトリビュート・コーナーを設けました。
そのコーナーも含め我々のステージを皆さんが楽しんでくれることを願います。

◆ リオン・テイラー



Q:コロナ禍により2020年、2021年と残念ながらザ・ベンチャーズ/ライヴ・イン・ジャパンが実現しませんでした。今回は3年ぶりのジャパン・ツアーです。先ずは今回のライヴに対しての意気込みを語ってください。

A:私は1997年から毎年日本に来ていました。時には年2回も。日本は私の第二の故郷です。パンデミックにより夏のツアーがキャンセルになった時には色々な感情が湧き上がりました。悲しみ、怒りや失望。しかし、仕方のないことでした。この業界全体がシャットダウンしていたのですから。やっと日本に戻ることが出来ます。日本のステージでまた演奏が出来ることが楽しみでなりません。

Q: ニュー・アルバム『NEWS SPACE』について語ってください。

A:『NEW SPACE』というタイトルは我々にとってピッタリです。2年のブランクを経て、また新たに(NEW)スタートするのですから。新しい(NEW)曲もあります。曲の中にはバンドの新たな(NEW)方向性を示してくれる楽曲もあります。今回のアルバムにはとても満足しています。

Q: 日本のファンへのメッセージをお願いします。

A:日本ツアーがとにかく楽しみでなりません!ファンのみんなにやっと会うことが出来ます。日本が恋しかったです。みんながショーと新しいアルバムを楽しんでくれることを祈っています!

◆イアン・スポルディング



Q:コロナ禍により2020年、2021年と残念ながらザ・ベンチャーズ/ライヴ・イン・ジャパンが実現しませんでした。今回は3年ぶりのジャパン・ツアーです。先ずは今回のライヴに対しての意気込みを語ってください。

A:こんにちは!質問をありがとう。2022年のジャパン・ツアーに戻れることを本当に嬉しく思っています。毎年恒例の行事となっていたのに、2年間も行くことが出来なかったのは本当に悲惨でした。ツアーが始まる数ヶ月前から色々と準備で忙しくなり、ワクワクしてきます。レコードの制作業務やショーの準備と練習。荷造りまで!今年もとてもダイナミックなショーを準備しています。早く始まらないか待ち遠しいです。

Q:ニュー・アルバム『NEWS SPACE』について語ってください。

A:「THE VENTURE/NEW SPACE』はかなり前から我々が構想していたアイディアでした。パンデミックということで、じっくり時間をかけて仕上げることが出来ました。過去の既に素晴らしい曲をより良い楽曲に完成することが出来ました。制作にはかなりの労力を要しましたが、その分より完成度の高い作品集になったと自負しています。とにかく楽しくアルバム作ることが出来ました!

Q:日本のファンへのメッセージをお願いします。

A:今回は私の日本での5回目のツアーとなります。本当に光栄なことです。3人の素晴らしいミュージシャンとステージ上で伝統を続けられることを嬉しく思います。皆様の優しさとサポートにも感謝いたします。もうすぐ会えることを楽しみにしています。

◆ルーク・グリフィン



Q:コロナ禍により2020年、2021年と残念ながらザ・ベンチャーズ/ライヴ・イン・ジャパンが実現しませんでした。今回は3年ぶりのジャパン・ツアーです。先ずは今回のライヴに対しての意気込みを語ってください。

A:美しい日本でのツアーはいつも楽しみでなりません。何ヶ月もかけて最高のショーを作り上げ、準備をします。しかし、残念ながら2020年、2021年はツアーを決行することが出来ませんでした。よって今回のツアーは我々にとってもの凄く大事な公演となります。ファンの皆さんに2年間届けることが出来なかったショーを披露できることがこの上なく嬉しいです。

Q:ニュー・アルバム『NEWS SPACE』について語ってください。

A:『NEW SPACE』は特別なアルバムです。以前のベンチャーズの名作『IN SPACE』からの要素を取り入れ、その続編を作り上げました。我々はこのアルバムに誇りを持っています。新しいカヴァー・ソングもありますし、過去のベンチャーズ・カタログから取り入れたナンバーもあります。私にとって特別なのは100パーセント自分で作曲した「High Noon On The Moon」が新作に収録されたことです。

Q:日本のファンへのメッセージをお願いします。

A:是非ショーを楽しみに来てください!数年ぶりに皆さんに会えることを楽しみにしています。皆で音楽と夏を楽しみましょう!

◆2022年ベンチャーズ公演



7月23日 埼玉県/越谷サンシティ
7月24日 群馬県/新田文化会館
7月25日 東京都/サンパール荒川
7月28日 栃木県/黒磯文化会館
7月30日 埼玉県/朝霞市民会館
7月31日 千葉県/多古町コミュニティ
8月3日 静岡県/沼津市民文化センター
8月4日 愛知県/知立市文化会館
8月5日 三重県/伊勢市観光文化会館
8月6日 兵庫県/加古川市民会館
8月7日 大阪府/東大阪市文化創造館
8月10日 札幌市/カナモトホール
8月11日 北見市/北見市民会館
8月14日 滋賀県/野洲文化ホール
8月15日 京都府/京都劇場
8月16日 石川県/津幡町文化会館
8月21日 鹿児島県/宝山ホール
8月25日 岡山県/岡山市民会館
8月26日 広島県/さくらぴあホール
8月27日 佐賀県/佐賀市文化会館
8月28日 熊本県/熊本市民会館
8月30日 福岡県/福岡市民会館
9月2日  茨城県/大昭ホール龍ケ崎
9月3日 愛知県/新城文化会館
9月4日 東京都/中野サンプラザ

https://www.mandicompany.co.jp/TheVentures/tour.html

【イベントinfo】
<湯川れい子 洋楽裏話 千夜十夜 with Mike Koshitani “第五夜“ エルヴィス・プレスリー!>



音楽ファン永遠のアイドル&スーパースター、20世紀最高の偉大なるアーティスト、エルヴィス・プレスリー!この夏、映画『エルヴィス』大ヒット。そして2022年はザ・キング没後45年……、特別な年でもあります。
第五夜では前回に続きザ・キングの魅力、素晴らしさを徹底して語り尽くします。我が国エルヴィス伝承者最高峰、湯川れい子が徹底熱弁。乞うご期待です。
ゲストはエルヴィスのライナーなどでお馴染み音楽評論家、萩原健太さん。マニアックでディープなエルヴィス解剖学を期待しましょう。
そしてもう一方、千夜十夜には二度目の登場、中野利樹さん。彼はアメリカに長きに亘って滞在しローリング・ストーン誌やクリーム紙などに寄稿してきたのです。
ナビゲーターはMike Koshitani。生まれて初めて体験した海外コンサートは1972年11月ハワイでのエルヴィス ・オン・ステージ。れい子先生監修の『ワークス・エルヴィス』著者……。



この4人による初エルヴィス ・トーク・セッション、どんな展開になるか!?

アルコールのいける人はお好きなお酒を手に。飲めない人はソフトドリンクで。お食事もありますヨ。そうそう「今のうちに聞いておかないと、損するよ!!」とれい子さんが言っていま~す。

もちろん今回もプレゼント・タイムが待ってます!

◆ゲスト : 萩原健太 中野利樹
◆ナビゲーター:湯川れい子 Mike Koshitani
◆日時:2022年8月21日 日曜日
OPEN 12:30 / START 13:00
◆入場料:予約¥3000(+お飲み物¥600 アルコールもご用意してあります)
▲お食事もございます
◆予約サイト
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/reserve?event_id=222702
7月23日午前0時からです
◆お問い合わせ:LOFT9 Shibuya
TEL:03-5784-1239(12:00~22)

◆「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」まとめページ
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